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#010 生命保険の使い方

やさかもです。

唐突な質問ですが、生命保険に入ってますか?

この一言で僕は何人かの友達が疎遠になったことがある。

この質問をするだけで、胡散臭さが出てしてしまうのは何故なのだろう?

大事なことなんだけどなぁ、と本当に思う。

ところで、保険に入る目的って様々だと思うんだけれど、

・医療保険(入院や癌になったときの保障)

・死亡保険(自分が死んだときの保障)

・学資保険(子供の教育の為の積み立て)

こんなのに入っている人が多くて、保険金の受け取りは配偶者とお子さん、という人が多いんじゃないだろうか。

僕はいま独身なので、上記の3つで言えば医療保険くらいしか必要なものはない。経済的に言えば、仮に僕がもし明日死んでも、誰も経済的に困窮しないからだ。僕の母親や兄妹、友達や会社の同僚は一時的に泣いてくれるかもしれないが(泣いてくれないかもしれないが笑)、お葬式の翌日からは、彼らの生活には何ら影響がないわけだ。

でも僕は2年前に、僕の死亡保険金を母に受取ってもらうようにした。母は昨日でまたひとつ歳を取ったのだが、幸い元気に働いている。そのうち年金の支給も始まるので、特にお金には困っていない。

でも僕にはこの保険をかけた明確な理由があって、万が一の時に母に受け取ってもらう金額も自分で計算した。

それは、僕にかけてくれた教育費だ。

つまり、大学生の時にかかった学費やもろもろの仕送り費用がメインである。僕は医学系の私立大学、しかも道外の大学だったので、そりゃもう大変だったはずである。おまけにうちは母子家庭だ。今すぐに全額を返せればいいけど、なかなかそうもいかない。

なので、せめて母より先に死んでしまうという不幸があった時には、僕にいままでかけてくれた教育費を全額お返したい、と思ったのだ。ましてや、突然仕事を辞めてアフリカに行くような超リスキー長男だ。今のベトナム生活では交通事故に遭う可能性も決して低くはないし。

なんだか遺書のようなnoteになってしまったけれど、特に若い社会人に向けて保険のかけ方をシェアしてみたかった。独身だから必要ない、毎月親に仕送りしているから大丈夫、という考え方もあろうが、やはり万が一は突然やってくる。

ちなみに、親孝行でしょ?僕。とアピールしたいのではない。あくまで、親がかけてくれた教育費は、息子である自分への投資と考えている。投資なのだから、ちゃんと回収してほしいではないか。むしろ、投資額を上回るリターンを得てほしいではないか。(←なんか偉そう)

そんなのとっくにやってるわアホ!と思った方にはごめんなさい。

大学なんか、自分で稼ぎながら行ったわボケ!という方。頭が下がります。僕、なーんにも考えないで大学試験を受けちゃった親不孝者でした。浪人しなかっただけ、いいでしょ?って開き直って、安易に入学しちゃいました。スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチを聞くと、いつも胸が痛みますw。↓↓↓

(前略)スタンフォード並みに学費が高い大学に入ってしまったばっかりに、労働者階級の両親は蓄えのすべてを学費に注ぎ込むことになってしまいました。そして半年後、僕はそこまで犠牲を払って大学に通う価値が見いだせなくなってしまったのです。当時は人生で何をしたらいいのか分からなかったし、大学に通ってもやりたいことが見つかるとはとても思えなかった。私は、両親が一生かけて蓄えたお金をひたすら浪費しているだけでした。私は退学を決めました。何とかなると思ったのです。多少は迷いましたが、今振り返ると、自分が人生で下したもっとも正しい判断だったと思います。退学を決めたことで、興味もない授業を受ける必要がなくなった。そして、おもしろそうな授業に潜り込んだのです。とはいえ、いい話ばかりではなかったです。私は寮の部屋もなく、友達の部屋の床の上で寝起きしました。食べ物を買うために、コカ・コーラの瓶を店に返し、5セントをかき集めたりもしました。温かい食べ物にありつこうと、毎週日曜日は7マイル先にあるクリシュナ寺院に徒歩で通ったものです。


とにかく、誰かを養う必要がある人は、必ず生命保険に入りましょうね。

あなたが死んだあと、残された人が困るのはお金ですよ。


10日目、おわり。