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日本の職場のグローバル化について

♬新しい上司はフランス人、ボディランゲージも通用しない、
これはチャンス、これはチャンス、勉強し直そう♬

これはウルフルズの「明日があるさ」の歌詞の一節です。2001年にジョージアのCMに使用されて、カラオケ人気ソングにもなっていました。

そのころは、97年に山一證券が破綻して、99年に日産がルノーの傘下に入ってカルロス・ゴーンがやって来たころです。

日経新聞5月10日付「小さくても勝てる」の記事を読みながらウルフルズの歌詞がふと思い浮かびました。

多くの日本の大企業はグローバル化が進み、会社の経営陣や管理職に外国人がいることも珍しい話ではなくなりました。

柿の種の亀田製菓のCEOのジュネジャ・レカ・ラジュさんもその一人です。

中小企業においては「技能実習制度」での労働力としての海外人材が多くに日本に入ってきたところから人材の多様化が始まったと言えます。そうやって日本に来る外国人からすると日本は「出稼ぎ」の場所でした。

そこから制度も変わり、実質的に無期限に働くことができ家族も一緒に来れる「特定技能2号」の資格取得も可能となりました。

一方で、日本は周りの国と比べると賃金は伸びず、昨今の円安もあり働く場所としての魅力は薄れてきているという現実もあります。

でも、日本は中小企業にも「ものづくり」に代表されるように秀でた強みがあり、そこでリーダーになれば、キャリアとして十分な成長の機会を与えることができます。

つまり、日本企業は給料だけで人材を確保することが難しくなってきている今、国籍などに縛られず等しく成長の機会が与えられる組織にならなくてはならないということです。

「明日があるさ」の歌詞に教えられている場合ではないですが、これは、日本人みんなにとっても多様性のある職場で勉強できるチャンスが広がったとポジティブに捉えたいですね。


#日経COMEMO #NIKKEI

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