小河泰帆 Yasuho.Ogo

絵描きです。 制作のことや、それにまつわることを書きます。

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  • 往復書簡

    • 47本

    画家 小河泰帆とタシロサトミの往復書簡。制作について、日々思うことについてやりとりしていきます。

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    小河泰帆の展覧会情報です。

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    美術館にいった記録。美術館っていいよね!

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自己紹介

画家の小河泰帆(おごう やすほ)です。 note始めたということで自己紹介。 福岡市早良区出身。 高校、予備校までは福岡、大学に入ってから東京在住。 1995年武蔵野美術大学油絵科卒業、1997年武蔵野美術大学大学院油画修了。 卒業してからは、出版社勤務しつつ年1〜2回銀座のギャラリーで個展、作品発表。 2000年に結婚。育児のため休筆。 2009年に個展で復帰。以後制作を続け、日本橋のギャラリーや全国百貨店で作品発表、販売をしています。 noteでは制作についてや今まで

    • 2023年の活動のまとめ

      師走ですね。 今年の展覧会発表も先週の「大阪@アーティストになろう」で終わりました。 多くのお客様に恵まれ、幸せな展覧会でした。ありがとうございました。 ということで、今年の振り返りで出品した展覧会の記録です。 自分への覚書。 1月 space2*3 取扱作家小品展2023 space2*3取扱作家小品展 1月6日(金)~1月22日(日)月曜休廊 12:00~19:00 最終日17:00まで space2*3 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-7-9 問い

      • 美術史だったり野望だったり

        画家・タシロサトミさんとの往復書簡45回目です。
前回はこちら。 前回のタシロさんの「美術史に名を刻む方法とか」 とても興味深く読ませていただきました。美術史に挑むことというのは現在作品を作っている美術家は、皆考えているのではないかなと思います。 そこについては後ほど述べるとして、まずはお題。 マティス展について マティス展は1人で1回行って、2回目は家族で行きました。 マティスって教科書にも載っているので、中学生の頃には知ってる画家でしたが、実物を見たのは大学に入って

        • 「生誕100年 山下清展」にいった

          前回のガウディとサクラダファミリア展にいった時にも書いたが、山下清展は日曜の午後に行こうとしたら、長蛇の列で入れなかった。 そんなに人気なの!??山下清!!平日の朝一番で行けばなんとか入れるか??しかし、午前中は色々と用事があって時間が取れない。このまま見逃して終了となるか?と思っていたら、9月8日(金)に台風到来。しかも午後から雨が弱まる。平日だし、今行けば並ばずに見れるかも!!と思って急遽SONPO美術館に向かう。 思った通り全く並ばずにチケット購入、入場できた。しかし中

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        記事

          最近みた展覧会。アブストラクション展で思ったこと。 往復書簡#43

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡43回目です。 前回のはこちら。 タシロさんの経歴は35歳からムサビ通信に入りスタートしたとの事ですが、なかなかにできそうでできないことだと思うんですよ。 ムサビ通信っ大変なんですよ💦通信といっても課題は全くの手加減なく、卒業まで辿り着くのは1〜2割と聞いています。そこを超えてきているタシロさんは根性あるな。そしてそこから続けて作品発表して作家になってる。やはりすごい方だなぁと思っています。 そして、タシロさんの親子関係や人生経験があったか

          最近みた展覧会。アブストラクション展で思ったこと。 往復書簡#43

          ガウディとサグラダ・ファミリア展にいった

          美術館が好きだ。 いきたい展覧会は絶対行く。 今年の7月から8月にいった展覧会は ・アブストラクション展(2回)/アーティゾン美術館 ・マティス(2回目)/東京都美術館 ・うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈 展/東京都美術館 ・蔡國強/国立新美術館 ・テート美術館展 光/国立新美術館 ・甲斐荘楠音の全貌/ステーションギャラリー ・ワールドクラスルーム/森美術館 今までTwitter(X)に行った展覧会について書いてたのだが、流れていってしまうので、記録用にno

          ガウディとサグラダ・ファミリア展にいった

          育児で9年間の活動休止。その時どうだったのかなどなど。

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡41回目です。 だいぶ時間が経ってしまいましたが、更新です!お待たせしました! 前回はこちらです。 文章も絵も慣れですね。書くことが習慣にならないと、書けないものだなぁと思います。もっとマメに書かないとね。 今回ちょっと書き方を実験しております。文章を書こうとすると考えすぎて硬くなってしまうので、音声入力で書いてみてます。音声入力をして後でその文章を添削して書いてみる。いざ書こうってすると、肩に力が入って書けないのであれば、こういう方法もあ

          育児で9年間の活動休止。その時どうだったのかなどなど。

          作品の値段だったり、行ってみたい美術館など

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡#39回目です。 前回はこちらです。作品のお値段と、植物観察など。 マルクス資本論、学校で習ったぐらいの知識しかないですが、物やいろんな価値を貨幣に置き換えるって不思議ですよね。絵やアートの値段も不思議。なぜこれがこの値段??と思うものもたくさんありますが、根拠となる意味づけや流通の仕方、仕組みがあって言われると納得する時もあり。。。うーーん、、、資本主義〜。。 アートと値段との関係を描いた映画もいくつかありますが、皆興味深いとと思います。

          作品の値段だったり、行ってみたい美術館など

          美術館で何をみるのか

          私は自分の事を画家である前に美術ファンだと思ってる。 美術館行くの大好き! しかし我が次女は美術館は苦手という。 高校でグラフィックデザイン学んでるのに!?という事で、美術に興味はあるけど美術館で何を見ればいいの?と思ってる人は多いのだろうなと思うので、私の場合は何を見に美術館に行ってるのか書いてみる。 私は作品がどうやって描かれてるか、下地、素材、筆跡、マチエル、表に出てる色の下にあるもの、サイズ感、構成、額と作品のバランスを主に見てる。 あと美術館での展示方法、壁の色、

          美術館で何をみるのか

          小河泰帆 2023年展覧会予定

          小河泰帆の展覧会予定です。 お近くにお寄りの際は、よろしくお願いいたします。 2023年 1月6日〜22日 space2*3取扱小品展 space2*3 日本橋 終了 1月11日〜17日 上野@アーティストになろう 松坂屋上野店 美術画廊・アートギャラリー 終了 3月4日〜26日(4、5、11、12、18、19、25、26 土日のみ開催) 穏やかな日常 ギャラリーG名古屋 4月5日〜10日 郡山@アーティストになろう うすい百貨店美術催事 4月19日〜24日 福山@アー

          小河泰帆 2023年展覧会予定

          経済だったりNFTだったり。往復書簡#37

          私が止めて時間が経ってしまいました。すみません。でもやめてないよ〜じわ〜と続いております。 画家・タシロサトミさんとの往復書簡37回目です。
前回はこちら、仮縁問題と、ヒルマ・アフ・クリント 往復書簡#3 タシロさんの変形パネル額装問題の解決、これはすごい! 変形パネルの仮縁や額装は難しいですよね。 作品に合わせて仮縁を作るアイデアと実際に作る技術、素晴らしいです。 絵に合わせてプラ板で縁を作るなんて、とても手間暇がかかることをよくやりましたね。しかもかっこよくできてる!尊

          経済だったりNFTだったり。往復書簡#37

          作品のサイズについて 往復書簡#35

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡35回目です。 前回はこちらです。 タシロさんの嘘についての考察、作品とのつながりなど、とても面白く読ませていただきました。こういうやり取り、普段の会話だとなかなかできないものですよね。言葉として書かれるからこそ明確になる。良いですね。 作家さんによって得意なサイズってありますよね。 私も現在は100号(130×162cm)〜0号(18×14cm)まで、いろんなサイズの作品を描くのですが、昔は大きなサイズの方が得意で小さなサイズは苦手でし

          作品のサイズについて 往復書簡#35

          noteの効果と思ったこと。小河の場合 往復書簡#33

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡33回目です。
前回はタシロさんのひとり年末反省会と、違うということでした。 料理中に絵が見えて火加減調整のタイミングングを逸するってあるあるですよね。 私も家事をしてる途中で絵を描きに行ってしまうことは多々ありです。その確率が一番多いのは洗濯物かな。洗濯機回してる間に絵のことに集中してしまい、干すのを忘れちゃう。家とアトリエが一緒で制作の合間に家事ができるのは良いのですが、どっちも中途半端になる時もあって良し悪しですね。 アトリエの掃除

          noteの効果と思ったこと。小河の場合 往復書簡#33

          自分の機嫌の取り方 小河の場合 往復書簡#31

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡31回目です。 文章を考えるって脳の普段使ってない部分を触ってるようでいいですね。頭の中がワシワシします。 前回はこちら 在廊して自分の作品見るのいいですよね。 タシロさんの武蔵美FALでの展示は空間の広さと作品の大きさが相まって包み込まれるような感じで気持ちよかったです。 会期の後半は疲労でヘロヘロわかります〜。普段は人と会って話すことが少ないので、私もよろよろ。展覧会が終わった後1週間ぐらいは何もできなくなります。 私ももっと体力つ

          自分の機嫌の取り方 小河の場合 往復書簡#31

          在廊中にどうしているか。往復書簡#29

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡29回目です。
前回はこちら、タシロさんの作品タイトルつけ方のお話でした。 タシロさんは私と違ってシリーズでタイトルづけをされてるのでその理由と、シリーズ名を変えるときはなぜそうするのか興味あったので今回聞けてよかったです。 シリーズでつけてる方ってずーーっと変えない方も多いので。 そういう感覚すごく面白い。 私は言葉でも風景でも元々のものから膨らんで変化してゆくことで制作をしているのですが、タシロさんはその逆なんですね。 タイトルが制作

          在廊中にどうしているか。往復書簡#29

          作品タイトルをつける時。小河の場合 往復書簡#27

          画家・タシロサトミさんとの往復書簡27回目です。 前回はタシロサトミさんの図書館司書時代のお話を伺いました。 とのことですが、言われてみたらその通り、図書館で調べ物をしたいお客様にどの本が良いかおすすめするのも知識と技術が必要ですものね。かなりの読書家で探究心がないと務まらない仕事だと思います。それを9年間もやっていたなんてすごい!尊敬です。その経験が今の制作につながっているのも良いですね。 そして言葉では表せない、言語化するとこぼれ落ちてしまうものを絵画に、、と私も思っ

          作品タイトルをつける時。小河の場合 往復書簡#27