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本の棚 #136 『ビジョナリーカンパニー②』

『ビジョナリーカンパニー②』
ジェームズ・C・コリンズ
ジェリー・I・ポラス

ビジョナリーカンパニーと

そうでないカンパニーの比較という構図に

この本が名著たる所以を感じる。

しかも比較対象企業についても

世の中的には成功している大企業なのだ。

しかしビジョナリーではない。

なんなんだビジョナリーって。

そう考えれば考えるほどに

ページをめくるスピードはあがっていく。

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基本理念を大事に維持し、守るが、基本理念を表す具体的な行動は、いつでも変更し、発展させなければならない。

行動に固執して滅びていく

そんな企業が多いということだろうか。

理念という抽象的なものを

常に念頭に置いておく

手段の目的化のような状況に

ビジョナリーカンパニーは陥らない。

時代や環境の変化があるなかで

あれやこれやとやる行動は変わるけど

その先にある理念は変わらない。

その理念に熱狂できる人が

その熱を組織の隅々にまで浸透させる。

そうして大きな身体になったとしても

細やかな反応ができる、

変化に強い組織であり続ける。

ビジョナリーカンパニーはだれにとってもいい職場であるとは言えない。

これは大切なポイントだ。

だれにとっても居心地がいい組織ではなく

自社の厳しい基準に合わない社員や

合わせようとしない社員は

働ける余地が少なくなる、という。

基本理念という強力な基準があるため

それに合わない人は辞めていく。

合わない、合わせようとしない

そんな人が長く組織に居座ることは

誰にとってもいいことはない。

ビジョナリーカンパニーには

そういう人を、ある意味で排除する

文化というふるいにかけ続けられる。

このふるいがあることが

組織の劣化を防止するとともに

より凝縮された旨味をもたらす。

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#推薦図書 #経営者 #組織  

#マネジメント #理念 #信念

#コリンズ

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