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僕は良くも悪くも、ルールブレイカーだ。

今日の授業でクリエイティブは考え方の設計、感覚の設計の2つの軸があるという話があった。そのことからルールについての講義があって自分たちに課題が出された。既存のルールに新しいルールを定義するという課題なのだが、それをするにはまず既存のルールについて深掘りする必要があるような気がしました。という事で今回自分とルールの関係性について考えていこうと思います。自分にとってのルールはどういうものか、そして自分はルールをどうするかという話をしていきます。

社会の常識に呑まれるな、道は自分で作れる

いきなりですが小学生の頃はルールは好きではありませんでした。何故かというと自分が抑圧されている気分になるから。ここでのルールとは社会での常識と定義します。日が出ているのに席に座って勉強してやりたくない運動をしたりとにかくただ解くだけの授業が嫌いだったし運動神経が悪いのに運動しなきゃいけない。小学生はできない事しかなかったし、自分が周りに合わさなきゃいけない事も多かった気がします。中学生の頃も同様だったような気がします。高校はそういう人が自分以外にもいたのでまだ半分マシでした。高校までの自分は自分がおかしくて周りに合わせないといけないと思い込んでいました。しかし色んな人と出会ってそうじゃない事に気づきましたし、結局環境がそう思い込ませていたのだと僕は考えました。自分を許容してくれる人はどこかにはいるし、それに出会わなかったのは自分が狭い世界で生きていたからだ。今ではそう思います。その経験から確かに社会に属しているからには常識は大事だと思いますが、それに縛られすぎる必要はない。結局は相手がそれを許容してくれて、個人として尊重してくれる事に価値があると考えています。逆に社会が代わり形骸化した常識は誰かが早く塗り替えた方がそれで苦しむ人は減らせますしそれをするのもクリエイターである自分の役目だと考えています。そして社会の常識が全てじゃないと僕は思います。社会のルールは時と場合によるものもあります。それを臨機応変に考えて動かないといけないと僕は考えて活動しています。確かにルールに従うのは考えなくていいから楽です。しかしルールの意味をしっかりと理解しないといけないように感じます。僕にとってルールの定義は誰かが作った常識です。でもそれが誰にでも何にでも当てはまるわけではないと考えています。

僕はルールを破りすぎる、でもそれが良い事もある

デザインはルールを作る仕事だと僕は考えています。ここでのルールは仕組みの事を指します。ルールをモノをいれる四角い箱のイメージで考えるとわかりやすいかもしれません。モノをいれるには箱が必要で、デザインするにもルールは必要不可欠です。またデザインはルールを無意識に理解してもらう事も忘れてはいけません。僕はこのデザインはこのルールで...という事を考えるのが少し得意だと思っていますが考えすぎたり見過ごすことでそのルールを破ってしまうことも度々あります。チームでは仕組みを作るいわゆる企画をする事が多い...つまりルールを作る側をすることが多いのですがいざルールを理解して作る側に回るとたまにやりすぎてしまう事があります。それが自分がルールを破りすぎる=時折セオリーを無視してしまう事につながります。これはだいたい個人の場合にしてしまいますね。ただルールを破りすぎる事は悪い事だけではありません。僕の話をしますと昔から僕は周りと同じことができませんでした。これは高校での話なのですがデザインの授業では僕は絵の具塗るのが雑と言われ続けていました。先生からも下手だねと言われる毎日でしたが、それでも発想が面白いと言われることが多かったです。なんで面白いと言われるのかピンと来ていない当時の自分は何故自分の作品が面白いのかを考えてみました。結局当時はわからなかったのですが、しかしある日、自分は他の人と違うことをしていたと気づきました。今思うとこれって他の人しないだろうな...というものを平気でしていました。平面での表現なのに新聞紙をひたすら貼り付けるとか、商品パッケージを考えて絵の具で描く課題で自分はめちゃくちゃ辛いカレーパッケージを作ったことなど様々なことをしましたがどれもユニークだったと言われました。それはつまり他の人がしないような大胆な事が出来たという事なのかなと考えました。

常識破りでルールを気にしない提案型デザイナー

この間こんな事を言われました。自分はルールを気にしないから新しいことも受け入れてやる行動が早いんだとこのリプで気づきました。ここでのルールはセオリーを意味します。何故新しいことに対して怖がらないのかはわかりませんが、おそらく常識を気にしない僕のメンタリティーが関係していると考えています。ルールは大事だけど気にしすぎる必要はない、それはデザインにも言えることかもしれません。ルールに縛られすぎるとワイヤーフレームの域が出にくいし、提案型デザイナーはデザインにワイヤー以上の効果を発揮することを求められます。これは個人的に大事にしている事ですが、デザインをする場合に自分らしい部分を出すようにしています。これは自分の考えにデザインスキルが乗ってきたから出せる事なのですが大胆な提案や企画、そしてそれをリサーチして、根拠を持って相手に提案することを日頃からしています。何故自分らしさを大事にするかというと、相手に個人として見てもらう事を大事にしているからです。「よしとは面白いデザイナーじゃないか!」と言ってもらえる部分があると次の仕事などに繋がるし尊敬される事で自分の理想を共有しやすくなると考えているから僕は個人として自分らしくいる事を大切にしています。僕が思うに提案型デザイナーはみんなどこかしらルールブレイカーなのかもしれません。そしてルールブレイカーは常識や今まで培った事を気にしないので新しいことを始めるリスクを考えずに飛び込むことが出来ます。また新しい事をしても理解してくれるチームメンバーがいれば、新奇性あることをしやすいのかなと思います。たまに経験するのはアイデアを出すとメンバーに理解されない事で黙ってしまう事が僕はよくあります。これは自分が理解できるように翻訳して伝えられないがために起こる技術不足から起こることですが、しかし理解がないとここでこの話は終わります。でも自分がこんな人だと理解されると「じゃあそれを理解できるように説明してみて」と言ってくれるので一度飲み込んで再提案する事も出来ます。自分の悪い癖なのですがメンバーに自分の意見をバッサリ切られると自分は信用されてないのか?と考えがちになるので理解者を見つけると共に相手の目線に合わせて説明することを考えていきたいです。

僕は常識をまず疑うルールブレイカー

自分はルールを壊しがち、でもそれが良い面もある。という事を話しましたが最後に僕がルールに関して言いたい事を言います。それはあるべきなんてルールは基本的にない、あるべきと思うのは自分の常識の範疇でだけという事です。実は僕はべき論が好きではありません。何故ならそれは自分の常識を押し付ける事と考えているからで、あるべきなのは自分の中だけでそれが他者にも当てはまるとは限らないと知っているからです。ここではルールを常識と定義します。僕は常識知らずと言われることはありませんが、自身では常識知らずだと思っています。では常識ってなんだろうと考えてググってみると

常識とは...健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別。

このような定義が出てきます。しかしこれは今の社会に当てはまるのでしょうか?と言われると僕は時代の変化から価値観が多様化した社会には少し合っていないようにも感じます。僕はその事から今の時代のルールは人それぞれ違って良いと考えています。人は普通経験豊富じゃない限りは自分の尺度でしか物事を考える事はできないと感じていて、今は情報が見える場所にあってググればなんでも出てきますがそもそも知らないことは調べれないし考えれないと思います。ものさしは人の経験によって違うのにルールも共通とは限らないのではないか?と僕は思います。僕は日曜日の朝しかテレビを見ませんので僕にとってテレビは常識の範疇ではありません。このお笑い芸人見たと言われることがありますが、その度にわからないと僕は言ってしまいます。話を戻すと人の経験によって常識は変動すると考えると、自分の常識は他者の中では常識ではない。なのにルールを押し付ける事は見当違いではないかと僕は考えています。価値観を相手に押し付けることは自分のルールを押し付けること、そう考えると他の人にも優しくできるし相手の事を尊重できるようになるかもしれません。

ルールは壊して良いが、無視するな

僕の考えるルールブレイカーは常識にとらわれず自分の頭で常に考えて新しい事にも順応できる人なのかなと感じています。もちろんルールブレイカーな人は僕以外にもたくさんいると思いますし、ルールブレイカーである事は全然悪いことじゃないと僕は考えています。ただ自分はそういう一面もあると自覚しておく事は大切かもしれません。使い方を間違えるとルールを無視する事に繋がりますし、そうなるともしかしたら周りに迷惑をかける事に繋がるかもしれません。やりすぎる事はあっても、ルールの意味を考える事は忘れてはいけません。また僕はルールを壊すことはざっくり言うと「この常識やセオリーは効果が薄い、もっと良い方法がある」と伝えることだと考えているのでこれだけでは不十分です。これではただ文句を言っているだけです。僕は壊したあとは「こうするともっと良くなる」という新しいルールを定義する事も必要だと考えています。ルールは無視しない、意味をちゃんと考える、壊すだけにしないを僕は大切にしています。

ここまで長く話しましたが、僕がこの記事で言いたかったことは考えることをやめてはいけない、ルールは大事だがそれに固執しなくてもいいという事でした。

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