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うつ病専業主夫日記①~うつ病とヘルパンギーナ~

◆息子が熱を出した。

 嫌なことが頭の中をぐるぐると巡る。いつまで経ってもそのループから逃れられず、呪文のように「そのことは終わった」「あの時の自分を許します」と唱えている。

 そんな中、昨日のお昼頃に保育園から連絡が。息子の熱が高いという。急いで迎えに行くと、やっぱり身体はホクホク。そのまま病院に行くと、ヘルパンギーナという病気にかかっていることがわかった。


 当然、今日は保育園はお休み。
 うつ病の自分と、ヘルパンギーナの息子との二人きりの時間が始まった。

◆病気がくれた尊い時間。


 妻が仕事に行くのを見送り、二人でぬくぬくとブロック遊びやら、ぬいぐるみで遊んだりして時間を過ごす。妻が働きに出ていることは、正直「ごめんよ」という気持ちになる。俺も、同じように働きに出れたらと思うが、医者からはまだ就労移行支援のサービスを利用することも禁止されている。

 だが、昨夜ふと、あるショートムービーに出会った。


 今という時間を大切にしないと、いつしか今は過去になってしまう、といった作品だった。それを見た時、自分はもしかしたら専業主夫になってよかったのではないか、と思ったのだった。

 今、子どもとの時間を一緒に過ごすことの出来ないパパがどれだけいるだろうか。自分は、そんな大切な時間を、過ごさせてもらっている。それは、実にありがたいことなのではないか。

 そんなことを考えると、子どもの姿がいつも以上にかわいく、素敵に見える。物は考えよう。うつを患って、今こうして家にいる自分だが、決してマイナスなことばかりではないんだと、実感した。

◆この時間が、心の栄養になるように。

 子どもが保育園に預けられるのは、私が精神疾患を患って、家での保育が困難だからという理由で預けることが出来ている。

 実際、子どもといれることは嬉しいのだが、子育てを長く行っていることの体調の変化に驚きを隠せない。頭はフラフラするし、うまく物事をすすめられない。せっかくの子どもとの時間を、十分に楽しめないことは少々気がかりだ。現実はそんなにあまくない。

 だが、先ほど言ったように、物は考えようである。
 いつしか、このうつという病気がよくなると、今の時間がうつを治すために必要なんだと、心に刻んでいきたい。

 この子のためにも、絶対に治す。
 このNOTEの存在も、うつを治すためにあるようなものだ。多くの人に、支えていただいて、前を向いて行きたい。

◆しんどいけど、前を向く。

 
 一体、この先に何が待ち受けているのだろう。
 きっと、うつは治ると信じたい。ユダヤ人のことわざで「何も出来ない時に唯一出来ることは、希望を持つことだ」という言葉があるそうです。

 今の自分には、それしかないと思います。
 大切な子どもとの時間を楽しみつつ、自分の体調を整え、社会復帰が出来ることの希望を抱いて、しばらくは過ごします。

 皆さんも、お仕事大変だろうと思いますが、子どもとの時間もお金にかえられない貴重な物であることを、忘れないでください。

以上、クレイシ・ヨーインでした。

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