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障がい者の未来

日本初の開催となる、サイバスロン車いすシリーズ2019年!

車いすを操作するパイロットと、車いすを開発した技術チームのメカニックな闘い! 開催前日にこの国際大会のことを知り、急遽見に行きました。

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パラリンピックなどの、障がい者スポーツとはまた違う凄みがあり、私もパイロットとなってスラロームとかの競技をやってみたくなりました。

実際、体験コーナーには次世代型電動車いすWHILL(ウィル)の試乗ができたので、簡易的なスラロームをやってみました。

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訪問介護で入っている、車いすユーザーの利用者さんを呼び出したので(!!) WHILLに乗った私は、利用者さんと同じ目線になり会話を楽しみました。

話は横道にそれましたが、このサイバスロンとはロボット工学等の最先端技術を応用した義肢などを用いて、障がい者が競技に挑む国際的なスポーツ大会。第1回大会がスイスのチューリッヒで、2016年10月8日に実施されたそうです。

急遽 iPhoneで撮影。(一眼デジタル持参すればよかった)

まだそんなに認知度はなく、これから盛り上がってほしいと切に願います! そして技術をもっと車いすユーザー向けに、実用的なものとして反映させたら、日本の歴史も変わるだろうと感じました。

これを《福祉の歴史》と特化せず、社会全体の意識の問題としてとらえるといいのではないでしょうか?

話は10年前に遡ります。

拙作『てるてる坊主坊主と金魚姫』の撮影を行なっていました。20代最後の作品です。その映画には、たくさんのチアリーダーが登場します。そのチアのみなさんとのご縁で、川崎球場でアメフトやチアの撮影をしていた時期がありました。

富士ゼロックスミネルヴァA.F.C.チアリーダーの動画

このサイバスロンの会場となった、カルッツかわさきの向かい側に川崎球場はあります。10年前の私が、サイバスロンのことを知って、このように記事にしたり、動画で撮影したりしている自分を想像できたでしょうか?

何を言いたいかというと、今 イメージできていない日々を過ごしています。では、これからの10年後、そのまた10年後の未来はどうなっているでしょう?

サイバスロンで見た電動車いすが更に進化して、一般化している可能性だってありますよね。

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車いすの車体にドローンを付けて、段差をひょいと越えたり、階段を飛んでいけたりする未来はどうですか。ありえないことでしょうか?

自動車はAIが運転するようになり、空をドローンが飛び交うようになって、車いすは? 白杖は? 補聴器は? ペースメーカーは? 義手は? 義足は? どんどん進化が加速していくのではないでしょうか?

そんなSF映画「ドラえもん」の世界を生きていける未来、楽しみでしかたありません。

【令和】って、もしかしたらSFが実現する世界になるかも!共生社会改め、共生未来へ! そんな可能性を感じたサイバスロンでした。

一方で大会には、体験コーナーも充実しており、車いすやVR、脳波ゲームに、バリアフリーアプリなどの、たくさんの人に知ってほしい情報が満載でした。やはり2020年の東京パラリンピックを意識していることと、その先のことまで考えて、みなさまが動かれている姿勢に感動いたしました。

一部ご紹介

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空力車様より、ドローンの映像を見せていただきました。 今までにない俯瞰からの世界は、まるで鳥になったかのような気分が味わえます! 医療観光などに、ドローンの技術が浸透しています。私の映画にも、ドローンを取り入れようと以前から考えており、その話もできて良かったです。


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車いす工房 輪(りん)様の、P-5 chair(ピーファイブ チェアー)に試乗させていただきました。姿勢を微調整できる機能が付いた電動車いすって他にないんですよ! 訪問介護で入っている利用者さんも、初体験で満足されていました♿️


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友人がゴールドコンサートの司会をしていて、いつか聴きに行きたいなぁと思っていたら、主催の日本バリアフリー協会様にDVDをいただきました。ありがとうございます♪ そして、15周年おめでとうございます。

障がい者の音楽の祭典があるならば、障がい者の映画祭もやってほしい! どなたか!(一緒にやりませんか?)


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DNP様に、スマホで手助けのバッジを貰いました。今までに新宿や福岡でヘルプマッチングを行なってきたそうです。次回、そういった機会があれば登録してやってみようと思います。楽しみ〜 そこからドラマが生まれたりして!

まさかの知り合いだったとか、同級生との20年ぶりの再会とか、友達付き合いが始まったり、恋が芽生えたり、結婚する人が出てきたら面白いですよね!

人と人が出会うって、当たり前のようで実はそうではなく、世界的な人口や場所を考えたとき、私たちはもの凄い確率で縁のパワーによって導かれているのではないでしょうか🍀

そして、こういったサービスがなくても自然に助け合える社会になったらステキです😃


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バカン様より、空いてるトイレが分かるようになりました! キャッチコピーは、いま空いてるか1秒でわかる優しい世界。いいですね〜 外出介助の際、車いすトイレを探したり、待ったりする場合が多々あるのですが、これもテクノロジーで問題解決です🚾

といった感じで、10年前にはなかったことが次々に世に出てきて、障壁をクリエイティブなアイディアが解決し始めています💡

ひょっとしたら、

障がい者が、障がい者じゃなくなる時代もくるかもしれません。賛否あるでしょうが、実は障がい者という言葉がなくなればいいと思っているんです。今は平仮名の「がい」表記が多くなりましたが、根本的には「障害」であり、この単語を人間につけていいのかとずっと疑問で釈然としないんです。

障害は社会の側にある、という意見もありますが、それは人間誰にとっても同じことなので、障がい者に特化すること自体あまり好きではありません。

「害」は公害、害虫、害獣、障害物とまさに有害であり、なければいいものです。では、障害者はいなくなればいいのでしょうか? そうではないですよね? もしいなくなれば、私の場合、介助の仕事がなくなり給料がもらえず、家賃を払えなくなり、食べていけません。

極論言えば、障がい者の方々のおかげで私は生きています。訪問介護に行って、一見 私がサポートしているように周りからは見えるかもしれませんが、実は私も同じように助けてもらっているのです。

サイバスロンで感じた障がい者の未来。表記名称意識から変わってくるといいな。差別や偏見がどうこうではなく、その大元の言葉から徐々に出直せたら。

言葉の見解についてはブログにも詳しく書いています → 映画監督と介護福祉士の堀河洋平 Diary


ちょっと話が大袈裟になったかもしれませんが、そんな思いがあります。

来年は東京パラリンピックが開催。世界中から大勢の障がい者の方達が来日されるでしょう。この機会に、障がい者について考えてみてはいかがでしょうか?

まずは知ることから。そしてパラスポーツの体験も週末いろいろやっているので、一緒に汗を流すのもいいですよ! 一気に距離が近くなりますから👍


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