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言葉の宝箱 0494【足るを知るタイプなのでしょう。だから、何が起きても飄々としていられるし、他人を憎まず、恨まず、こうして確実に生還できる】

『潜航せよ』福田和代(角川書店2013/10/31)

核弾頭ミサイルを積んだ中国の原子力潜水艦が、日本海で姿を消した。
同じ頃、航空自衛隊の自衛官・安濃雅文は硫黄島勤務を終え、海栗島へ。
『迎撃せよ』の続編


・人と関わりを持つまいと避けるこの態度が、
自分の心を硬直させているのだ。
周囲が自分を腫れ物のように扱うのも無理はない P22

・悪人だろうが善人だろうが、敵は敵でしょうが P359

・言葉が通じないというのは、不便だな。
誤解を生む元になる P370

・紗代も自分も不器用だ。
こんな時、苦労をかけた妻に何と言葉をかけるものだろうかと考えたが、
何も言葉にならず、
紗代の背中をしっかり抱いて慰めるように軽く叩いた P373

・誰かを恨まねば辛くてやりきれないだろう P376

・あなたは足るを知るタイプなのでしょう。
だから、何が起きても飄々としていられるし、
他人を憎まず、恨まず、こうして確実に生還できる P385


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