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言葉の宝箱 1071【目の前にあるすべてのことを受け入れる覚悟ができたとき、はじめて俺たちは大人になれると思う。大人になることは、必ずしも年齢や経験によるものではないんだ。あたりまえのように受け取ってきた無償の愛を、次のだれかに捧げることができるかどうか】

『空想オルガン』初野晴(角川書店 2010/8/31)


穂村チカは憧れの草壁先生の指導のもと、
吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る高校2年生。
同じく先生に憧れている幼なじみの上条ハルタと恋のさやあて(?)を
繰り広げながらも、夏の大会はもう目前。
そんな中どうも様子がおかしいハルタが厄介な事件を持ち込んで!?
色とりどりの日常の謎に
頭脳明晰&残念系美少年ハルタと元気少女のチカが立ち向かう。
高校部活、青春ミステリー、ハルチカシリーズ第3弾。
『序奏』、『ジャバウォックの鑑札』『ヴァナキュラー・モダニズム』
『十の秘密』『空想オルガン』4話連作短編集。

・お姉さんは強そうに見える。
だけど強い人間というのは、
自分の弱さを、必死に見せないだけかもしれない P102

・目の前にあるすべてのことを受け入れる覚悟ができたとき、
はじめて俺たちは大人になれると思う(略)
大人になることは、必ずしも年齢や経験によるものではないんだ。
あたりまえのように受け取ってきた無償の愛を、
次のだれかに捧げることができるかどうか P283

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