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#コラム

何故いま女はお菓子を焼き、花を愛でるのか

コロナの自粛期間中、女はお菓子を焼き花を愛で始めた。その女の一人である私も、10年ぶりにお菓子を焼き始めていた。 女に限らず、男も同じ。SNSで絵を書いたり楽器を演奏して歌ったり、普段見ることのなかった姿を目にする。 単なる暇つぶしなのか、お家の中でしかリア充できなくなったからなのか。理由はそれぞれだと思うが、私は幼い頃の感覚に少しずつ戻っているのではないかと思う。自分の思うがままにしたいことをしてきたあの頃に。 絵が上手じゃなくても自分の好きなように書いていたあの頃

もしも一年後、この世にいないとしたら

最近編集をした本のタイトルに、上のようなことばをつけた。私自身、この言葉をみるたびに少しドキっとする。 著者は、国立がん研究センターの精神腫瘍科で働く清水研先生という精神科医の方。「精神腫瘍科」という言葉は初めて聞く人が多いと思う。精神腫瘍科とは、がん患者さん専門の精神科医のことだ。 今、がんになる人は二人に一人と言われている。自分ががんでなくても、身近なひとががんに罹ったことがある、がんで亡くした経験がある人を含めたら、多くのひとの人生にがんは関わっていることになる。

note毎日更新なんてもうやってられん!と感じてるあなたへ

「noteを毎日更新する意味ってなんだろう…?」 「そもそも、なんでやろうと思ったんだっけ…?」 なにかに挑戦しようと思うとき、みんな最初は勢いよくがんばれると思います。ですが、しばらく継続してみるものの、結果が目に見えてこないとモチベーションはどんどん下がって挫折する、といったケースもなかには少なくないはず。 最近、まわりを見ていて正直それを感じます。 でも、そうさせてしまったのには自分にも原因が少なからずあったと思っています。 マイナスな感情は、ネガティブな影響

赤ちゃんを見て欧米に何で冒険家が多いのか分かった気がする

カナダとアメリカに長期滞在して感じていることは【冒険型の人の多さ】。 もちろん全ての人がそうじゃないけど、リスクを取ることを恐れない、自信満々で好奇心旺盛な人物がうようよいる国だなと思う。 この3つの要素は今の変化の激しい予測不可能な時代に尻込みせずに、楽しく自分の道を切り開いていくためにとっても必要なスキルだと思っている。 だから私の密かな関心は、彼らはどういう経緯を経てアドベンチャー好きに育ったのかなぁ、 性格を形成するのに最も影響を与える幼児期にどんな風に育てら

ストーリーがあるから人は共感できる

昨日、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の番組を一時間通して観ていた。 理由は、以前にも紹介した『M 愛すべき人がいて』の著書を書いたノンフィクション作家・小松成美さんが出演されるという情報を前日に知ったからだ。 こちらの本は、浜崎あゆみさんが歌手デビューをする前から絶頂期にあたるまでのストーリーが記されていることでベストセラーになった小説。 僕はこの本を読んだだけに、小松さんがいったい番組内で何を語るのかドキドキでした。 とはいえ、小松さん本人の口からとくに語られ

くらしの選択肢を増やすこと

今年の1月頃に、"くらしてん"という自分の暮らしを紹介するメディアを遠野に住む友達から紹介してもらった。 そして、春頃に"私の暮らし"を載せていただいたのだけど、そのときに私が毎日noteを書いていることや学生のときにライターになりたいと思っていた話をしたことが縁で、ありがたいことに主催のご夫婦にお誘いいただいてメディアのお手伝いすることに。なんともありがたいご縁。 (そのときにヒアリングしてもらった私の暮らしはこちら。) ↓ 自分の1日の暮らしの流れ

今年の思い出を抱きしめて、また来年へ。

昨日で、ヤクルトの今シーズンの試合がすべて終わった。 この時期の神宮には、秋風に包まれた切なさと寂しさが去来する。 さよならがない年なんて、ないのだから。 *** ヤクルトのホーム最終戦でビジョンに映し出される、レトロなフォントのメッセージが好きだ。 (これは2016年ver) ヤクルトならではの、アットホームな雰囲気も好きだ。 試合後に、選手同士つつき合いながら仲良く球場を後にする姿を見送るたび、この人たちを好きになってよかったといつも思う。 今年もたくさん

あなたはいつだって、私たちの夢だから

「山田選手、ただいまのホームランで通算200本塁打を達成いたしました」 サヨナラ満塁ホームランによる劇的な幕切れに湧く球場で傘を振りながら、自分が記録的な瞬間に立ち会ったことにアナウンスを聞いてやっと気づいた。 その瞬間、私は一気に2年前の記憶に引き戻された。 同じく神宮の一塁側の席で、山田哲人の100本塁打に立ち会って泣いた日のことを。 あのときの涙は、哲人の記念すべきホームランに立ち会えた嬉し涙だった。 そして今回の涙には、苦しい時期を挟みながらも持ち直し、いつ

「誰になんて言われるとうれしいですか?」承認欲求を素直に正しくつかう方法

「人からなんて言われる(褒められる)とうれしいですか?」と何人かの友人に質問をしたら、あまりにそれぞれで、その人らしくて、とてもおもしろかった。 ある人は「かっこいい」と言われるのがいちばんうれしいと言い、ある人は「努力してるね」、ある人は「楽しそうだね」、ある人は「かわいいね」、ある人は「頭がいいね」などそれぞれの答えがあった。 誰に褒められるかにもよるし、恋愛面で言われるのと仕事面で言われるのではまったくうれしい言葉がちがうという人もいれば、どんな人に褒められても別に

あなたの「普通」は、相手にとって「普通じゃない」かもよ

誰かと話しているときにふと出てしまう、「普通は〇〇じゃない?」というセリフ。 相手が言ったことに対して、自分の考えと違っていたら、「普通は〜」「一般的には〜」と疑問をぶつけてしまう。 でもさ、普通って一体なんだろうね? 恥ずかしい話、社会人になりたての頃は正社員が当たり前だと思うほど、私は視野が狭かった。 しかしフリーランスになってから、いろんな働き方をしている人に出会って、私の中で生き方や働き方に関する「普通」は崩壊した。 想像以上にいろんな生き方や働き方があるこ

怒っている人の話は聞かない、不機嫌禁止ルールの話

わたしにはいくつかのルールがあって、そのうちのひとつに「怒っている人の話は聞かない」というのがある。 怒られるのが嫌いというのがいちばんの理由なんだけど、怒っている人からは「怒ってるなー」としか伝わってこないし、怖いので関わりたくないし、萎縮して話の意図が伝わってこないから、お互いにいいことがないので「怒っている人の話は聞かない」と決めている。 では怒っている人に対してどうするかというと、「伝えたいことがあるなら普通の言い方で話して」と言う。 以前、会社でマネジメントと

多様性って「みんななかよく」じゃなくて「みんないてよし」だよねって話

こどもの頃から「みんな」が苦手だった。 同じクラスだから「友達」、みんな仲良くしましょう。という価値観にぜんぜんピンとこなくて「いや、人によるわ」と思ってしまう。 今なら、同じ地域に住んでいる同い歳というだけでたまたま集まった30人くらいの中に気があう人とあわない人がいるのは当たり前で、気があう人がひとりもいなかったとしても仕方ないと思う。 でも、子どもにとって学校の先生の言うことは「正しいこと」なので、“みんなと仲良く”できない自分に引け目を感じていた。先生に「どうし

時短家事はだれの味方か?夫婦間の「礼儀」を考える

朝、こんな記事を読んだ。 主旨としては、女性の社会進出と並行して広まるはずの「時短家事」に心理的ハードルを感じる女性も多いよ、という現代主婦の在り方を指摘した内容だ。 Twitterでもだいぶ拡散されていたようで、いくつかの感想も目にしたが、本文中に働きだす妻に対して「子どもを最優先に、家事は今まで通りするのが絶対条件。毎日総菜とかはやめてね」と夫が発した、という記載があるため、この箇所への非難が目立った。 経済DVだ、奴隷扱いだ、などの強めな言葉が多いことは、この構図

応援したい人がいる人生

ヤクルトが負けている。 いやまあ、もともと常勝軍団とはいえない我が贔屓チームではあるのだけど、なんと16試合連続で負けている。 年間140試合あるうちのたった16回黒星がついただけではあるのだけど、それが連続してしまうとまた別の意味合いが出てきてしまう。 派手に負ける日もあれば、ギリギリ1点差で負けたり、お互い打ち合ってわけがわからなくなった末に負けたり、一打逆転まで追い詰めながら負けたり、負け方のバリエーションも豊富だ。それでこそ我らがヤクルトスワローズである。 こ