睡眠の質を高める、まくらの選び方

まくらの選び方は睡眠の質を高めるために重要ですね。

肩こりや首こりはもちろん、よく寝違える、寝ている間に歯を食いしばってしまう、仰向けに寝ただけで腰が痛いなどの就寝中の問題には、まくらとの相性が関係していることがよくあります。

「まくらの高さが合ってないみたい」
「明日またまくら探しに行こうと思ってる」(しょっちゅう笑)
「朝起きたら結局まくらから頭は落ちてる」
などよく聞くセリフです。

まくらの理想的な高さは?硬さは?どのように検討したら良いのでしょうか?

今日はまくら選びについて解説していきます。

まくらを選ぶために、自分の寝相を見直しましょう

まくらを選ぶとき、自分の「寝相」を見直す必要があります。

まずあなたは寝相が良い方でしょうか?悪い方でしょうか?

一般的な「悪い寝相」の方が「体には良い」です。

一般的に「寝相が良い」のは、真っ直ぐ寝ているべきという考え方なので、体の動きに無意識に制限をかけて止めています。
それが無意識の力みを生んで体に不調を起こすのです。

「無意識」という言葉が自然と多くなりますが、寝ている間は無意識なので、その無意識にどう働きかけるか?が睡眠の質を高める上では大切です。

「寝相を良くすべき」だと頭の片隅に思いながら寝ているとすると、ずっと体をこわばらせているということです。
長年身についた考え方なので無意識にまで落とし込まれている可能性がありますね。

「寝相は自由」「寝相は荒くてOK」と頭に叩き込んでおくと、体も頭もフリーになり、いろいろな形に体を変化させながら過ごせます。
すると、睡眠が動きのあるストレッチになるのです。

猫や犬を観察するとわかると思いますが、ずっと寝相が良いわけではなく、ふかふかの布団の沈む部分に寝てみたり、家具の脚のような硬いところをまくらにしてみたり、壁に体を当てるように寝てみたり、と少しずつ動き続けてストレッチするように寝ています。

これが目指したいところです。

まくらは、寝相に対応できるものを

では、まくらはどんなものを選んだら良いでしょうか?

それは「自由な寝相」に対応できるものを選ぶようにすると良いです。

・頭を乗せて心地よい高さ
・寝相を変えやすい幅
・体を支えてくれる自分にとってちょうど良い硬さ
・時には抱き枕にできる大きさ


それに合わせて、掛け布団も脚を乗っけやすく丸めたり、ふかふかにして頭を乗せたりすることも含めて、あの手この手で「自由な寝相」のために使えるものがまくらの選び方です。

高さは何cmとか厳密に測ることは必要ないですね。
自分の寝相を自由にすることと、それに必要な心地よいものを探していくのみです。
そこから検討して高さはアバウトで。

自分の心地よいものは自分がよくわかってるはずなので、自分に尋ねながら探しましょう。

寝ることはストレッチです

まくらや布団のCMなどでは、真っ直ぐ寝ている人を優しく包み込んでくれるようなイメージを刺激するものが多いですが、あの時点で「寝相は止める」という無意識が働き、体を固めてしまいます。

まくらの高さを厳密に測るなどの考えも「寝相が良い人」を前提にすると良いのかもしれませんが、「寝相を自由にする人」に変身していくとストライクゾーンは広がります。

寝るということはリラックスです。
止める意識があっては、それは緊張です。

リラックスのためには、体は動かして自由にストレッチする方が正解です。

人生の三分の一は睡眠時間だと言われることがありますが、その大量の人生の時間を今日からストレッチに変えていきましょう。

まくらはそれに対応できるものであれば、全部正解です。


緊張よりリラックスを促す「腱エクササイズ®︎」でパーソナルトレーニング、オンラインレッスン指導をしています。

腱エクササイズ®︎指導者養成講習会5/21(土)まで募集を受け付けています

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