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多様性を活かした土壌作りとは?

今更ですが、仕事仲間の中で、
TBSテレビの金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」という番組が
話題になっています!

簡単なストーリーとしては、
昭和のダメおやじが令和にタイムスリップして、「不適切」発言によって、令和の停滞した空気をかき回す、というものです。

ミュージカル要素のあるコメディですが、たくさんの学びがある番組だと思っています。

個人的な解釈ですが・・・
昭和→平成→令和と時代が変化する中で、コミュニケーションにおける「伝える側」と「受け取る側」の関係性において、特に「受け取る側」の意見が優先されやすくなっているように感じます。

「伝える側」に想いがある・なし関係なく、「受け取る側」がどのように感じたのか、どのように解釈したのかが「ほぼすべて」という傾向が強くなっているように思います。

そのような背景のもと、最近は「無難」なコミュニケーションが増えていて、それが「停滞した空気」の原因になっているのだと思います。

そんな令和における「停滞した空気」をかき回すという意図があるのかないのかはわかりませんが、結果として、番組を通じて「昭和の言い分」と「令和の言い分」が議論するという形になっています。

この番組の凄いと思うところは、あらかじめ、
「この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現をあえて使用して放送します」
という注意喚起の「お断りテロップ」を表示することで、視聴者(受け取る側)が、ニュートラルに受け取ることができるように、前提作りをされていたことです。

実際のところ、視聴者からクレームのようなものはなかったようです。

要は、何事においても、前提が共有されていることが大事だということですよね!

例えば、下記のような、上司と部下の関係において、それぞれ相手に求めることの違いも、前提が共有されていないことによって生じているのだと思います。

■(上司が)部下に求めること
*もっと精神的にタフになってほしい
*叱られたら奮起してほしい
*注意は素直に受け入れてほしい

■(部下が)上司に求めること
*部下のことをもっとよく見てほしい
*感情的に怒るのはやめてほしい
*きちんと指摘して気づかせてほしい

叱ってほしい部下、叱れない上司 ~叱りは必要か? | NIKKEIリスキリング

お互い、相手にベクトルを向け合っていては、「空気が停滞」するどころか、「成果が停滞」してしまうことになりかねないですよね。

自分の管理下にあることに注力して、改善をすることが大事だと思います。

実際に、昭和、令和など、時代に関係なく、
仕事、部活動、勉強などにおいて、上司と部下、先輩と後輩、先生と生徒の間で良い関係を構築して、圧倒的な成果を作っているケースも多々あります。

一緒に良くなる、共に成果を作るという前提を共有し、決めたことを実践していく中で信頼関係を構築した結果だと思います。

そして、大事なことは
目標設定によって、努力の前提や基準が変わるということです。

「響-HIBIKI-」という映画があります。

この映画の中で、
芥川賞と直木賞を最年少で受賞した主人公が、下記のセリフを言う場面があります。
「まだ傑作を書いた覚えはない」

どこを目指しているのか、設定している目標によって、前提が変わりますよね!

ちなみに、この映画に出てくる「祖父江 凛夏」役のアヤカ・ウィルソンさんは、仕事仲間の親友だったりします。
機会があれば、ぜひお会いしたいものです。

さらに、目標設定次第で、努力の基準も変わります。

プロ野球選手になるため、野球の練習とは別に、小学生~大学生まで、毎日20kmランニングしていた友人がいます。
そんな友人が、プロ野球に行く人は、怪物だと言っていました。

才能がある前提で、そのうえで、圧倒的な努力が必要になる世界があるわけです。

今後、ますます、一人一人の多様性を尊重していく必要があると言われています。

個人的な意見ですが、「多様性」をそのまま尊重すると、所属するコミュニティや組織の規模が大きくなれば大きくなるほど、全員の共通認識している範囲が狭くなるため、より曖昧で抽象的な関わり合いになってしまうと考えています。

一人一人の多様性を尊重することは大事です。

ただ、表面的な部分ではなく、一人一人が本当に求めている部分、存在理由や創り出したい成果・なりたい状態を尊重して、それらを実現するために、期待値の調整と価値観の擦り合わせをすることが大事だと思います。

つまり、多様性が足枷となるか、強みとなるかは、関わり次第だということですね。

期待値の調整、価値観の擦り合わせをすることで、多様性が生産的に機能し、相乗効果を発揮することにつながり、結果、目的・目標達成に効果的な前提が育まれる効果的な土壌が作られるのだと思います。

一人一人の多様性を尊重し、最大限の成果を生み出す土壌を育んでいきます!

向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
https://www.instagram.com/yonkuro0801/
https://twitter.com/mukai_yonkuro

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