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生き物が好き/生き物の写真を撮っています/道草植物図鑑🌿

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足元のワンダーランド

「雑草という名の草は無い」 日本の植物学の父、牧野富太郎博士はそう言ったそうです。 足元の植物たちが、 「名のない雑草たち」ではなく、 「シロツメクサ」「オオバコ」「ナズナ」 「ハキダメギク」「スズメノカタビラ」 ... というように、 それぞれ別々の植物なんだと ちゃんと分かるようになったのは 私が大学生の時でした。 足元の植物たちの輪郭がくっきりはっきり 見えるようになるにつれ、 なんの変哲もないと思っていた近所の道が、 ワンダーランドに変わってゆきました。 花

    • 道草植物図鑑No.23「ヒメオドリコソウ」

      テレビのニュースで、全国の学校の卒業式を目にするようになりました。 もう、春ですね🌸 こういうイベントごとがないと、 季節の節目をうっかり素通りしてしまいそうになります。 どこかの見知らぬ学生さんの節目に便乗して、 新しい季節を胸を張って、闊歩していきたい所存。 とりあえず春の草花たちを愛でに行かなければ...! と近くの公園をお散歩しました。 地べたにしゃがみこんで必死にカメラを向ける 不審な人間に、 「綺麗な花、咲いてるねんな!」 と声をかけてくれる優しいおばあち

      • 道草植物図鑑No.22「アメリカネナシカズラ」

        昨年12月、厚着の散歩は少し汗ばむくらい暖かい冬日和のある日。 のんびり河原を散策していました。 すると、視界の端になにやら見慣れぬものが。 ふと目をやると、一面に広がるオレンジ色! なんじゃこりゃ! ちょっとぎょっとしてしまう光景です...。 ビニールのヒモみたいなものがヨモギを締め上げています。 ぱっと見、人工物かと思うような 艶のある鮮やかなヒモですが、 近づいてみると可愛いお花が咲いています。 ヒモの部分の仰々しさとは対照的な、可憐で可愛い花!純白の花束の

        • 今年から始めたnoteすごく楽しかったです! たくさん記事を読んでくださって本当にありがとうございました。 スキやコメントも、とっても嬉しかったです。 みなさま良いお年を!

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        足元のワンダーランド

        • 道草植物図鑑No.23「ヒメオドリコソウ」

        • 道草植物図鑑No.22「アメリカネナシカズラ」

        • 今年から始めたnoteすごく楽しかったです! たくさん記事を読んでくださって本当にありがとうございました。 スキやコメントも、とっても嬉しかったです。 みなさま良いお年を!

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          道草植物図鑑No.21「ヨモギ」

          このところ朝晩とても冷えて、 道端で目を惹く植物が少なくなってきました。 そんな中でも青々とした葉を繁らせていた植物が、みんなお馴染みのヨモギさん! ヨモギモチや漢方などでよく聞く名前ですね! 道端でもあちこちに生育しています。 あまりにも馴染みすぎていて、気に留めることの少ない植物。 でも考えてみると、みんなに食べられている植物が、道端に生えているというのはなんだか不思議...。 どうしてこんなにもワサワサ生い茂っているのでしょう? ヨモギはもともと中央アジアの乾燥

          道草植物図鑑No.21「ヨモギ」

          天王寺動物園散策日記

          もう使わないからと、むかし譲ってもらったフィルムカメラ。 本体そのものは壊れてしまっていて使えなかったのですが、 最近になって「そういえば、そこに付いてるズームレンズはまだ使えるんじゃない?」と、もう一度引っ張り出してきました。 今使っているカメラに装着してみると、 ちゃんと撮影できそう♫ せっかくなら、それで動物を撮ってみたい!! ということで、さっそく大阪府天王寺区にある天王寺動物園へと足を運んできました。 子供の頃の遠足以来です。 わくわく。 まずはツル舎へ

          天王寺動物園散策日記

          お散歩していたら見つけた葉っぱ。 何者かが這った跡のような模様がある! ナメクジなのかと思いきや、ハモグリバエというハエの幼虫なのだそう。 卵から孵った幼虫が、葉の中を食べながら進んでいく。 別名「ジカキムシ」または「エカキムシ」。 ヒトで言うとカレーの海を泳ぐ感じ? 羨ましい!

          お散歩していたら見つけた葉っぱ。 何者かが這った跡のような模様がある! ナメクジなのかと思いきや、ハモグリバエというハエの幼虫なのだそう。 卵から孵った幼虫が、葉の中を食べながら進んでいく。 別名「ジカキムシ」または「エカキムシ」。 ヒトで言うとカレーの海を泳ぐ感じ? 羨ましい!

          道草植物図鑑No.20「ハキダメギク」

          道路脇の一角に、お星様のような小さなお花がたくさん咲きほころんでいました。 足元が満点の星空のよう。 鮮やかな黄色を縁取る、真っ白なフリルが美しいですよね。 これが1つの花だと思いきや、 じつは小さな花の集まりなのだそうです。 中心は筒状花という黄色い筒状の花の集合体。 周りの5枚の花弁のようなものも、舌状花という花なのです。 こういう花のつき方は、キク科植物の特徴ですね! そういえば「キク科」は英語で「Asteraceae」。 この「Aster」はラテン語で「星」を

          道草植物図鑑No.20「ハキダメギク」

          コミカンソウを生けてみた。

          「ときめいたものだけに囲まれて暮らせば、そこがお城になる」 北欧暮らしの道具店のYoutubeドラマ「ひとりごとエプロン」に出てきたこの言葉で、 最近、自分のお部屋に意識的にときめきを増やすようになりました。 私だけのお城を作るべく、ときめく観葉植物を探していたのですが、 除草される運命にある雑草たち 彼らを生けて飾れば、雑草のお城に住む王様になれます。 それはもう、ときめくに違いないと気づいてしまいました。 ということで、お庭で一際大きく育っているコミカンソウを生け

          コミカンソウを生けてみた。

          道草植物図鑑No.19「セイタカアワダチソウ」

          河原をお散歩していると、高確率で出くわす背の高いあのこ。 見上げるほどに真っ直ぐ、ぐんぐん伸びている。 あっという間にヒトの身長を超すぐらい成長します。 植物って本当にすごいなぁ〜。 そんな、このこのお名前は「セイタカアワダチソウ」 10月ごろに綺麗なレモンイエローの花を咲かせます。 すらっと伸びた背に、空に映える爽やかなイエローの花は、とてもカッコいい! ですが、河川敷や耕作放棄地などが一面真っ黄色になってしまうくらいに大群落をつくっていたりします。 しかもみんな高さ2

          道草植物図鑑No.19「セイタカアワダチソウ」

          道草花植物図鑑No.18「ヒガンバナ」

          先日、奈良県宇陀市にある薬草園「森野旧薬園」に行ってきました。 たくさんの植物が見れてとても楽しかったのですが、中でも綺麗に咲いていたのがヒガンバナ! たくさんのヒガンバナフォトが撮れました。 大満足。 そういえば子どもの頃、 「ヒガンバナは怖い」 という印象を持っていたなということを思い出しました。 なんでだっけ? 周りの大人から、 「毒があるから触っちゃダメだよ」と言われていたから、というのが大きな理由かもしれません。 お彼岸の時期に一斉に真っ赤な花を咲かせると

          道草花植物図鑑No.18「ヒガンバナ」

          森野旧薬園散策日記

          2023年9月某日 日本最古の私設薬草園、奈良県宇陀市の森野旧薬園を散策してきました。 思った以上にたくさんの植物たちに出会えて、 とにかく楽しかった!ので、 写真多めになりそうですが散策日記をつけていきます。 歩いていると、いろんなところからガサガサ、ブンブンと音が聞こえてくる。 虫などの動物の気配もたくさん感じます。 園内のあちこちにヒガンバナが咲いていました。 秋の始まりを感じる! ときどき景色をぼーっと眺めて休憩。 スタッフの方が教えてくれたのですが、春は

          森野旧薬園散策日記

          道草植物図鑑No.17「ハマスゲ」

          カヤツリグサ科の1番の特徴は、 茎の断面が丸 ○ ではなく、三角 △ なこと。 最初それにとても驚きました。 なぜ三角なのだろう? 角があったほうが茎が折れにくいからかな? そもそも茎はどうして丸い種が多いんだろう? ちなみに、シソ科は四角 □ が多い。 なら、茎は何角形まであるんだろう? 考え出すと、不思議なことが沢山あります。 それはさておいて、 「この植物はカヤツリグサ科だ!」とわかっても、 種類を見分けるのは結構難しい! カヤツリグサ科はみんな同じに見えるのです

          道草植物図鑑No.17「ハマスゲ」

          道草植物図鑑No.16「ヤマノイモ」

          とある冬の日のお散歩。 ふと見上げると、不思議な植物が目に入りました。 ドライフラワーの装飾品みたいな、お洒落な風貌。 木の実なのかと思ったら、どうやら木に絡まっている蔓性植物のようです。 さっそくお家に帰って、 植物図鑑をパラパラめくって、同じ植物を探します。 そして見つけたのが「ヤマノイモ」。 ヤマノイモって、あのヤマノイモ?! 自然薯の? というのが率直な感想。 自然薯って、食べる部分しか見たことがない。 地上部がどうなっているかなんて、 考えたこともなかった。

          道草植物図鑑No.16「ヤマノイモ」

          生駒山登山日記

          2023年4月某日 生駒山に登りました⛰ その時の写真日記です。 ふと思いつきで登った山でしたが、これから色んな山に登って色んな植物がみたい!!! という気持ちがむくむく膨れ上がりました。

          生駒山登山日記

          道草植物図鑑No.15「ヘクソカズラ」

          思い返せばこの植物の存在を知ったきっかけは、有川浩さんの小説「植物図鑑」。 植物の名前を知る楽しさが、 いっぱい詰まった胸きゅんな小説です。 作中の登場人物と一緒になって驚いてしまったその名前は、「ヘクソカズラ」!! 植物の名前にそんな強烈な言葉を使うんだ?! でも考えてみれば、植物に限らず生き物の名前には結構な悪口がいっぱいありますよね。 そんなわけで、ヘクソカズラは作中でも1番印象に残っている植物です。 漢字を当てるとそのまま「屁糞蔓」。 植物が発する臭いから付けら

          道草植物図鑑No.15「ヘクソカズラ」