臆病なぼくは、ドキドキしながら夢に賭けつづける
こんにちは、よすです。
『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』という投資術についての本を読んでいました。いま、投資にも投機にも手を出していないぼくがなぜこの本を手にとったかというと、最近の記事でちょこちょこと露呈していますが、
なぜぼくたちは何かと理由をつけて時間とお金を浪費してしまうのか?
という疑問と、
とはいっても、無駄を減らした人生はつまらないのではないか?
という疑問が頭の中にあるからです。
そこで、今回はお金を増やすための投資術から生きるための知恵を学ぼうと思います。
スイス銀行家の智慧「チューリッヒの公理」
外務省のデータによると、スイスという国は日本の九州くらいの土地面積の小さな国です。しかし、日本の2020年の一人当たりの名目GDPが40,048ドルに対し、スイスは86,849ドルで世界2位と、かなり儲けている国といえそうです。
現にスイスの通貨であるスイスフランは、現在(2024年4月20日)のレートで1スイスフラン=1.10米ドルと、世界的に最も安全な通貨の1つとなっているようです。
なぜ小国であるスイスがここまでの繁栄をつづけているかというと、本書(『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』)によると、スイス人は「世界で最も賢い投資家、投機家、ギャンブラーとして、それを手に入れ」てきたからのようです。
いわく、スイス人は、「人生を生きる賢明な方法はリスクを回避することではなく、自らをあえてリスクにさらすことであるという結論に達した」と。
チューリッヒの公理は、第二次世界大戦後にアメリカのウォール街でトレーダーとして活動していたスイス人投機家たちによって生まれました。もともとスイス人銀行家や投機家たちの中で暗黙の知恵として受け継がれてきた投機の哲学を地道に明文化して生み出された12のルールです。
今回は12のルールのなかから1つだけ抽出して、実践可能なヒントに落とし込んでみなさんにシェアしたいと思います。
リスクを取れ
チューリッヒの公理の第一公理は、かんたんにいうと「リスクを取れ」というものです。
自分にとってどうでもいいお金を賭けてもしかたない。大いに心配になるくらい十分な賭けをしないと、小さく成功したところであなたはリッチになれない。だから心配を恐れず、大胆な賭けに出ろ、ということらしいのです。
たしかに、多くの人がほぼ確実に儲かる投資先としてインデックス投資を選んでいると思いますが、インデックス投資によって一生仕事をしないで済むようになるくらいのリターンが見込めるかというと難しい気がします。
例えば、S&P500指数は今日からちょうど1年前の2023年4月20日から今日までに1.2倍になったようです。これだけ見ると投資先として優秀のように思えます。しかし、1億円投資した人は1年で2000万円という十分なリターンを手にする一方で、10万円投資した人のリターンは1年で2万円のリターンしかありません。
過去30年のデータからS&P500指数の年平均利回りを11%と仮定すると、30年後におよそ229万円となります。これが人生にとって大きなリターンなのかどうかは疑問です。
それよりも10万円をもっと変動が大きい仮想通貨へ投機することによって数年で300万円を受け取るほうが、賭けに出る意味は大きそうです。
「それは投資じゃなくて、投機でしょ」と思うかたもいるかもしれませんが、本書によると「すべての投資は投機である」。つまり、「ほぼ確実に儲かる」なんてものはなく、インデックス投資もまた投機(ギャンブル)であることを忘れてはいけません。
意味のある賭けにでよう
とここまで読んでいると、ただ「でかいことやろうぜ!」的なギャンブルをすすめてくるのではないかと不安になったかと思いますが、そうではありません。
ここまでの話で重要なポイントは、意味のある賭けをすることです。
例えば、30年後に30倍になることが見込まれるとして、今10万円を投資して30年後に300万円を受け取ることが自分にとって大きな意味を持つのであれば賭ける意味があると思います。
が、「30年後の300万円」というリターンが些細なもののように感じるのであれば、その大切な10万円には他の「賭け道」があるのかもしれません。
例えば、ありきたりな思いつきでいうと
10万円分の本を買う
高級マットレスとオーダーメイド枕を買ってみる
今まで泊まったことがない高級ホテルで贅沢に過ごしてみる
めちゃくちゃ美味しいと話題の高級ステーキを食べてみる
親しい人に10万円分のプレゼントを配ってみる
世界中で人道的な活動をしている団体に寄付する
貯金してさらに大きな機会に備える
など、同じ10万円の投資でもインデックス投資するのと比べてリターンのモノも質も角度もまったく異なる投資先は世の中にたくさんあります。
つまり、ただ大胆に賭けることを目的にするのではなく、自分の人生の幸福を大きく左右する要素を見極め、その機会に大きく賭けるのが大事なのではないか?ということです。
これは以前書いた、
にも通ずるところがあります。
世界一周旅行に行くことはとても冒険的であり刺激に満ちた体験であることは間違いないだろうと思います。しかし、冷静に考えた上で自分にとっての明確で大きなリターンを想定できないのであれば行く(賭ける)べきではないだろうと思います。なぜなら世界一周旅行には大金と自分のかけがえのない時間を費やすからです。
さて、ただ机上の空論ばかりを並べていても説得力がないと思うので、実際にぼくが今なにに投資しているか?についても紹介しておく必要があるでしょう。
ぼくが今、仕事の時間以外の時間をほぼ丸々投資しているのは、このnoteと読書と考えることです。なぜぼくがその3つに投資しているかというと、ぼくには目標があるからです。その目標とは、noteで文章を書いてお金をもらうことです。ただお金を稼ぎたいのではありません、お金だけが目的なら本職で事足りています。ぼくがやりたいのは、
自分が生きやすくなるために考えたことが、ぼくと似ただれかの役に立つこと
そのフィードバックとして「買ってもらえる」こと
です。
あまり語りすぎると記事の趣旨から外れてしまうのでやめますが、ぼくは今このnoteと読書と考えることに私生活のほぼすべてを賭けています。これはぼくにとって十分に意味のあることだからです。
その結果、日の目を見ることなく挫折してしまう可能性もありますが、ドキドキしながら怯えながら賭けつづけることをチューリッヒの公理に肯定された気がしています。
おわりに
お読みいただきありがとうございました!
今回紹介した『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』には他にもおもしろいヒントがたくさん書かれているので、また関連記事を書くかもしれません。
参考文献
マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール
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