こんにちは、よすです。

飲酒が老化を加速させる可能性を示す論文が、4月10日付の国際学術誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」に掲載されました。

簡単に要点をまとめておきます。

• 名古屋大学の研究グループが、お酒を飲むと体内に生じるアルデヒド類が遺伝子を傷つけ、老化を引き起こす可能性があることを発表。

• 研究は、早老症の発症原因を突き止める過程で明らかになった。

• アルデヒド分解酵素「ALDH2」の活性が低下する遺伝子の特徴を持つ人に着目。

• 「ADH5」という同類の酵素がALDH2と同時に働かなくなると、「AMeD症候群」という早老症を発症することを2020年に明らかにした。

• マウスの実験で、アルデヒド類が引き起こすDNAの傷（DPC）が蓄積し、修復機能が過負荷状態になっていることが判明。

• 日本人の約4割がALDH2の働きが弱い遺伝子の特徴を持ち、飲酒で生じるアルデヒドにより遺伝子が傷つきやすく、老化を早める可能性がある。

• 今後、アルデヒドを除去する化合物を見つけることで、早老症治療薬の発見や老化原因物質としてアルデヒド類を新たに提唱できる可能性がある。

つまり、お酒を飲むと体内に生じるアルデヒド類が老化を引き起こす可能性があるが、アルデヒド分解酵素である「ALDH2」の働きが弱い遺伝子を持つ人は、特に飲酒によって老化を早める可能性があるということですね。

かつて「タバコは体に良い」と信じられていたことと同様、「少量のアルコールは体に良い」と信じる（信じたい）方も多いかと思います。

その信憑性についてはっきりとしたことはまだ分かっていませんが、アルコールは睡眠に悪影響を与えるということはほぼ確実に分かっています。

また、アルデヒドには発がん性がある可能性も高いとされています。

大学生の頃に浴びるように酒を飲んでいました。
あの頃に発生したであろう無数のアルデヒドはもう消えてくれただろうかーー。

おわりに

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