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介護のしにくさがもたらす経済効果について~ダイバーシティ・マネジメントの観点から~

大手企業を経て、介護現場に飛び込んだ私が考える「自分の親を介護する意味」を整理してみました。


介護期の家族は、介護を要する親に対して大体2パターンの行動に分かれると感じています。※偏見に満ちているかもしませんので、参考程度でご覧ください
①献身的にできる限りのサポートをとるように努力する
②できる限り関わらないようにする

それぞれの動機(モチベーション)は様々ですが、一言でいうと☟
①の場合:愛情・義理人情
②の場合:親への反発(今までの親との関係性が好ましくなかったと子が考えている)

こんなところだと思います。

今朝の記事で、以下のようなものがありました。


私も子育て世帯(0~小学生が3人いる父)

確かに、私たち世代の男性は家事・育児に参画する意識が芽生えている人が多いです。男性は「家事・育児」の参画の重要性を認識した部分があるのかと考えています。

家事育児に参画し、経済活動をするとイノベーションが起こる可能性が高まる?

s2-2-column.pdf (cao.go.jp)

女性活躍が進む企業ほど、業績や株価が上がる事実 (2ページ目):日経xwoman (nikkei.com)

上のURLは商品開発や株価に好影響をもたらすダイバーシティ推進という内容です。
これまで大企業の組織構成員は、大体同じ偏差値の大学群を卒業した、専業主婦の配偶者を持つ男性ばかりでした。そんな人が商品開発をしても「同じようなアイディア」しか浮かばない。しかし、そこに女性の視点が入ることで、これまでと違ったアイディアや企業評価が出てくるという趣旨のデータかと思います。

ダイバーシティ推進は重要です。

介護を経験した人が習得する「ダイバーシティ力」

話を戻すと、介護を必要とする親を持つ人は
①の場合:愛情・義理人情
②の場合:親への反発(今までの親との関係性が好ましくなかったと子が考えている)
に分かれると話をしました。

①で介護をした人は、より多様な価値観や視点を持てるようになり
②で介護をした人は、これまでと同程度の価値観や視点のまま

という感覚なんだと思います。

介護というのは、親の身体・認知機能が低下し、生活で必要な判断や身体動作ができなくなる時期でもあります。
そんな中、自分の親が「必要な支援は何か?」を考え、行動していくことが重要になります。
この流れは、仕事で重要視される「PDCAサイクル」などの工程と同じです。


いまの時代に求められているのは「多様性」を持った人材

多様性はどのように習得することができるのか?
それは、

慣れ親しんだ考え方やものの見方に固執してしまい、他のものの見方に気が付かない思考癖(アインシュテルング効果)が人間にはあるそうです。

これを攻略するためには、自分が知らないことを積極的に行い、「体感」するしか自身の多様性の価値観の幅は広がらないと考えています。

そして、これからの日本社会はより高齢社会になります。介護の経験は、日本経済にイノベーションをもたらすと思います。

以上介護現場から、介護・ダイバーシティ・経済効果という側面から「自分の親を介護する意味」について考えてみました。

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