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夏目漱石『私の個人主義』を読んで。


おはようございます。youmeiです。


今回は夏目漱石著 『私の個人主義』を読んだ感想を書いてみようと思います。


失礼ながら、私はこの本を読むまで文学にはあまり興味がありませんでした。

本はよく読みますが、ビジネス本や技術書、自己啓発本が多いです。

たまたま読んだ本の中でおすすめされていたため、読んでみようと思いました。

中でも、『私の個人主義』は、夏目漱石の人柄が滲み出ているというので、興味を持ち読んでみました。


私と文学

私にとって文学は、とっつきにくいものであると同時に、

小学校の教科書に載ってたものというイメージしかありませんでした。


一部抜粋して載せている教科書もあり、続きが気になって調べても、

いざ読もうとなると断念するというものを繰り返していました。


こころ』や『羅生門』などは載って記憶があります。

無性に続きが気になったのを覚えています。


特に続きが気になったのは、椎名誠さん著の『岳』です。

しかし、文庫で読もうとするとなぜか読みたくなくなりました。

文字の大きさなのか、
文量なのか、
続きが気になっただけなのか。


不思議ですが、小学生の当時から20年近く経って文学にまた触れてみようと思ったわけです。


『私の個人主義』の概要

基本情報

著者:夏目漱石
出版社:岩波文庫(複数出版社あり)

内容

・夏目漱石の思考などを読み取ることができる
・人柄が感じられる
・意外な一面の発見があった
・現代でも通用する考え方も多数ある

歴史上の人物と言いますか、有名人といいますか。

色眼鏡で見がちなんですよね。


もっと堂々としたり、一本芯の通ったような方かなと思ったら、意外に流される方なのが意外でした。


作中で、就職先を決めるときに、有名大学から複数オファーをもらったにも関わらず、優柔不断になったりと意外だなぁと思いました。

確か、晩年は胃潰瘍になっていたはずなので、悩みが多い人だったのかもしれませんね。


心に響いた文面と感想

その1

他人本意というのは、自分の酒を飲んでもらって
後からその品評を聞いて、
それが理が非でもそうだと思ってしまう。
人真似を指すのです。

受け売りや他人と同じことを言っても、その人の言葉でないし言葉に重みがないと思いました。

言葉の重みというのは、言葉の中に感情や経験などをこめることによって重さが出ると思っています。

受け売りや周囲との同調ばかりしている人には、言葉の重みはないことが多いと思います。

やはり軽い言葉というものは、心に響かないし記憶にも残らないと思います。


その2

自分とピッタリあった仕事を邁進しなければ、一生不幸

今の時代は働き方が多様化しています。

そんな中、妥協して仕事をするのもいいですが、

「自分はこの仕事でやっていくんだ」

といった気概や満足感があってもいいのかなと思いました。

人生は意外と短いですし、挑戦できるのは若い方が有利です。

思い立った時がいちばん若い』

といいますから、思い立ったときに挑戦するのがベストなのかなと思いました。


最後に


と今回は『私の個人主義』の感想文でした。

気になる方は読んでみてくださいね!

ここまでお読みくださりありがとうございました。


感想などありましたら、お気軽にコメントしていただけるとありがたいです。


今回の本

漱石文明論集


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