不安な夜を越えてvol 1/コラム/エッセイ
不安は心を蝕む。
ゆっくりゆっくり。
じわじわと。
テーブルにこぼしたミルクが
ランチョンマットに浸透するように、
ゆっくりと、でも確実に染み渡る。
それを食い止めることは難しい。
一生懸命ティッシュで覆うけど、
一度浸透したミルクは
その歩みを中々止めようとはしない。
ボクたちの日常も、
少しのミルクがやがて心を覆う。
不安に取りつかれたら最後、
その事が頭から離れず
「どうしよう」「どうしよう」と
堂々巡りを繰り返す。
みんなそんな夜、あるよね?
誰だってそんな経験あるよね?
ボクだってそう。
不安と孤独の中、
一人向き合わなくちゃいけない夜がある。
向き合いたくなんてないけど。
でも、そんな夜を越えて、
きっとボクらはまた一歩
歩むんだと思う。
そんな夜を越えて、
きっとボクらはまた明日を
生きるんだと思う。
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