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【ドラッグストア】平社員の私が考える「店長の存在意義」

ドラッグストアで正社員として働きはじめて3年目。
店舗運営に関わりながら「登録販売者」として医薬品の接客もして、副店長として店長不在時には「店長代理」をしています。

異動が多く、一緒に働く人たちがコロコロと変わるこの業界。これまで色々なタイプの店長に出会いました。

●売上アップの為に様々な「仕掛け」を作る方。
●店が抱える問題点を解決する為に「てこ入れ(従業員への働きかけ等)」をする方。
●部下に何もかも丸投げして、まともに仕事をしない方。(指示もあやふや)
●自分の事だけで手一杯で、問題の解決にちっとも取り組まない方。

…と、良くも悪くも本当に色々です。
でも人間である以上、性格や考え方が違って当然です。
みんなが全く同じで個性が無かったら面白くないですよね。


《どうしても納得できない事》

ただ、その中でどうしても違和感を覚える考え方があるのです。

ドラッグストアの仕事は、誰でもできる仕事。
別に店長なんて、いてもいなくても一緒。
店長は、適当に仕事をしていれば良いと思う。

実際に、この様な考え方をして適当に仕事をする店長が何人かいて、私は疑問に思いました。
とりあえず店にいるだけで、本当に何もしない人が実際にいるのです…。

仕事に対する「プライド」も「熱意」も、全く無いのですから驚きです。
一体、何をする為に店に来ているのでしょうか…?

事実、ドラッグストアの仕事の多くは「マニュアル化」されています。そのため、誰でもできる仕事が多いとは思いますが…。

なぜ疑問に思うかというと、店長のやる気や考え方は、アルバイトさんを含めた全従業員に影響を与えるからです。

過去を振り返ると、店が抱える問題点を解決する為に「てこ入れ」や、売上アップに繋げる為の「仕掛け作り」をする店長がいた時は、従業員はやる気に満ちていて、店は問題なく回っていました。

逆にあまりやる気の無い店長の時は、不思議と様々な問題が起きて、店が悪い方向へと向かっていくものなのです。
部下やパートさんが頑張ってフォローしただけでは、とても手に負えない状況でした。
店長の指示があやふや、部下への重要事項の伝達漏れ、部下が問題提起をしても無視し続けていた事が原因だと思います。

店長が従業員に与える影響がいかに大きいかという事を痛感しました。


《店長ならではの仕事とは?》

また、実際に店長の仕事の様子を見ていると、店長ならではの仕事というものがある様に思われます。
色々あるのですが、例を挙げるとすると、発注においても一味違うのです。

パートさんや若手社員の発注
日頃の売れ数は把握している為、よく売れている商品は多めに発注する。ただし売れ残りのリスクを避ける為、「確実に売れる量」しか発注しない。
また在庫管理や売れ行きの予想が甘いと、発注ミスや欠品が起きる事がある。

店長の発注
季節(天候)・行事・社会情勢の変化等で商品の売れ数が変化するという事をよく知っている為、「思い切った発注」ができる。
ピーク時にはケースカットやワゴン展開をし、まとめ売りをする。(売上アップの為の仕掛け作り。)
また、倉庫に眠っている在庫を部下よりも把握している為、発注ミスも少ない。

この様に、先々の予測を立てて的確に発注したり、仕掛け作りができたりするのは、これまでの豊富な経験があるからだと思います。

入社1年目の出来事ですが、当時の店長の予想が大当たりして商品が次々と売れた時は、ただならぬ「感動」を覚えました
(年末商戦の際に「ケースカット展開」や「ワゴン展開」をして、まとめ売りをしました。)
当時の店長いわく、これが小売業の面白い所だそうです。
まさにこれは「店長ならではの仕事」と言って良いのではないかと思います。

もう一つ店長ならではの仕事を挙げるとすると、従業員へのノウハウの継承だと思います。
例えば、「先々の予測を立てた発注」や「仕掛け作り」は、そう簡単にできる事ではありません。

発注のセンスを磨く為に、自主的に売場を観察して「商品の売れ行きの変化」を掴みに行く事は重要だと思います。(現場では自主性も求められます。)

しかし、いきなり新人の従業員が店長と同じ事をするのは、ハッキリ言って難しいです。
まともに上司に教わらずに勘で発注すると、在庫がメチャクチャになってしまいます…。
「上司から教わった事」を参考にして、「実践」と「検証」を重ねていくことで、スキルやセンスを磨くことができると私は考えています。

まずは上司からきちんと「基礎」を教わらないと何も始まりません。
「型を破りたいなら、しっかりと型にはまってから」みたいな話もありますよね。
これは発注だけに限らず、その他の仕事にも当てはまると思います。


《私に影響を与えてくれた上司》

有り難い事に、私は入社1年目の時にやる気のある店長に2回も出会うことができました。
その店長たちは、
「店のレベルアップの為に戦略を練って行動に移し、問題点があれば改善を図る事(従業員への働きかけ等)が店長の仕事。何となくシフト作りや金銭・数値の管理をやっていれば良い訳ではないんだよ。」
とおっしゃっていました。

私の様な若手の従業員にも自身の経験談やノウハウを伝えてくださり、とても勉強になりました。
そのおかげもあってか、様々な方向にアンテナを張り、自分で考えて行動できるようになったのだと思います。
つまり、部下にとって店長の存在というものはとても大きく、多大なる影響を与えるのです。

特に、社会人としての土台を形成する「入社1~2年目」に出会う上司(師匠)の存在は大きいですね。
(上司の真似をしながら仕事を覚えるという事も多いのではないでしょうか?)

「どんな上司と出会うか?」で、考え方や身に付くスキル(土台となる部分)が変わってくる訳ですからね…。

ただどの様な上司と出会うかについては、ある意味「ガチャを引く」様なものなので、自分では好き勝手に選べないですし、当たり外れもあります。
熱心に色々と教えてくださる上司に出会えたらラッキーだと思って、色々な事を学んでおくのが良いと思います。


《まとめ》

結論を言うと、ドラッグストアの仕事は誰でもできる仕事が多いのですが、「店長ならではの仕事」もちゃんと存在すると私は考えています。

シフト作成、労務管理、金銭や数値の管理も店長の重要な仕事だと思います。
しかし、それだけでは「店のレベルアップ」や「従業員のやる気の維持」はできないでしょう。

「売上アップの為の仕掛け作り」・「問題点の改善(従業員への働きかけ)」・「従業員へのノウハウの継承」等、これまでの経験を活かした仕事も大切になってきます。
そこを担うのが店長の役割だと私は考えています。
そう考えると、店長は店にとっても従業員にとっても「必要不可欠な存在」と言えるのではないでしょうか?

以上、半永久的に「副店長」でいたい平社員の私が考える「店長の存在意義」についての話でした。 

現役の店長さん・店長を目指している方も、これからドラッグストア業界で働くことを考えている方も、よろしければ参考にしてくださいね。
ではまた。(^-^)


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