おでんが傷んだ
身悶えスるほど悔しい

誰が作ったか
とか
誰の為に
とか
どうでもイイ

食べられる事を期待され
然るべき処理を受け
暖かい空間と
ウマい！
という笑顔のセリフが
アチコチから
飛んだ筈

そしてその夜は
旨さと温かさが
呼ばれた人々を
癒したであろう
その空間が
永遠に喪われた事に
心が潰れます

低温でジックリ
再加熱した
加熱は沸騰までを指す

沸騰まで届いていた
と思い込んでいた
此処が一番のミス
元来は
もう１日位は保ったはず

にもかかわらず
酸味を呈して来る辺り
加熱不足以外は
なかなか考えにくい
と推察します

火にかけて
弱火で安全装置が作動する
90分間
コトコトと沸くくらいに
加熱されるだろう
と高を括った

蓋を開け
最大火力で様子を見て
グラグラと食材の
揺れるのを
目視にて確認して
其処から弱火に落として
蓋をして
90分と言わず
40分も加熱すれば
十二分に保っただろう