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ニシンとマイワシのすごい話(後編=マイワシ・サバ缶・おでん編)

前回(↑)までのあらすじ!
ニシンが減った。環境が変わったからだという説がある。


マイワシのすごい話

話はマイワシに移る。

なぜ突然?

環境要因で魚が増えたり減ったりという話を見ているうちに、
頭でマイワシが飛び跳ねたのだ。

マイワシは、どうなんだ? 

スーパーで「マイワシあるな。安いな」と思って見ていたけれど……。
お前も環境要因か? 

調べてみた。

千葉と鳥取で、マイワシがめっちゃ取れるということがわかった。
スーパーでも半額で出回ってるということがわかった。

海の温度が冷たくなるとサバとかカタクチイワシが増えて、
暖かくなるとマイワシが増える、
ということらしい。

サバ缶がやばい!

いま、
「海の温度が冷たくなるとサバとかカタクチイワシが増えて、
暖かくなるとマイワシが増える」
と書いた。

ここにはマイワシ以外にも、重要なことが書かれていることにお気づきだろうか。

暖かくなるとマイワシが増える。
今、マイワシは増えている。

逆に減っているものもあるのでは?

サバである!!! 

マイワシは獲れた。しかし、サバは獲れなくなった! 

サバ缶がやばい。

数年前までは、サバカン安いからサバ缶食べようって話だった。

ところが今はそうではなくて、サバ缶産業がやばいらしい。

静岡おでんもやばい!!

やばいのはサバだけではない。

静岡おでんである!!! 

おでん? おでんだ。

静岡おでんにかかっている魚粉はイワシ粉 らしい。

なんだ、イワシ粉か。じゃあマイワシたくさん獲れるからいいね!
……ではないのだ!!!

なんと静岡おでんのイワシ粉、イワシはイワシでも、マイワシ ではなくてカタクチイワシ らしいのだ!

……イワシがゲシュタルト崩壊してきた人のために漢字でも書いておこう。
なんと静岡おでんの鰯粉、鰯は鰯でも真鰯ではなく片口鰯らしいのだ!(余計ゲシュタルト崩壊しそうなのだ!)

暖かくなり、マイワシはたくさん獲れる。
しかし暖かくなったせいでカタクチイワシは獲れない。
静岡おでんはピンチだ。思わず黒蒟蒻も顔が真っ白になる。

でも…と疑問がよぎる。

なぜマイワシではなくカタクチイワシの魚粉なのか。
うちでは最近、マイワシを焼いてほぐして冷汁を作っている。
マイワシでもいけるのではないか!?

ところが静岡おでんには、カタクチイワシの魚粉でなければならない理由があった。
魚粉にするのに油が多いとダメだから、なのだそうだ。
言われてみると、うちの冷汁も時々アブラだらけになる、ような……。

静岡おでんの逆風は続く。

カタクチイワシ減少に加えて、数年前から、出汁粉の需要が高まっている。
簡易出汁が取れる、お湯を混ぜるだけなので便利快適というわけで人気なのだ。
だからみんな魚粉が手に入らない。
おでん用の魚粉も手に入らない。
静岡おでん、えらいこっちゃ!!

まとめ

マイワシはたくさん獲れて、わっほい。
サバ缶は、ピンチ。
静岡おでんも、ピンチ。

この記事は遊学メンバーが執筆しました


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