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私の本棚

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読んだ本から学んだこと、気づいたこと、思ったことをまとめています。
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「退屈」から考えるホームスクールと発達障がい。「退屈」は避けられるのか?

「退屈」から考えるホームスクールと発達障がい。「退屈」は避けられるのか?

 子どもに「退屈」「暇」と言われて、不安になったことはないだろうか?

私はある。

東畑開人さんの『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』(以下、「居るつら」)を読むまでは、自分にも子どもに対してもなるべく「暇」にならないよう、「退屈」を感じないように気を配っていたように思う。

家以外の場所にでかけて「なにか」をすることで、不安を打ち消していた。

https://www.amazo

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多様性とコミュニケーション能力。NHK「達人達」より。

多様性とコミュニケーション能力。NHK「達人達」より。

録画していた、NHKの達人達(2020年3月の再放送)。ぜひ観てもらいたい気持ちのnoteです。

著書にもでてくるキーワード
エンパシー:他人の立場を想像し、感情を分かち合う能力
シンパシー:共感、同情、思いやり
に対して、
鴻上さん「エンパシーは能力だから、あとからいくらでも伸ばせる。」とおっしゃっていたのが印象に残っています。
また、イギリスの幼児教育の柱は社会的包摂(インクルージョン)と多

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「居るのはつらいよ」の覚書

読了。

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)

ケアとセラピーとは。

実は、ケアするひとが、ケアすることでケアされている。

また、ケアされることでケアをしている。

これは職場でも、家庭でも、子育てでも、誰にでもあてはまるからくり。

”デイケア”に潜む闇=真犯人を突き止めて終わるのだけれど、本書はエッセイであり、論文であり、医学書なんだなぁ。

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「新しいゲーム」は「新しい動詞」を提案している

「新しいゲーム」は「新しい動詞」を提案している

SNSで見かけて買ったこちらの漫画。

本棚に入れておいたら、息子が手に取りました(よし!)^^

「漫画はまだ1人では読めない」という息子。文章から、自分の名前の一文字一文字を探すのが好きな娘。

寝る前は、息子1冊、娘2冊、それぞれ選んだ本+私の即興創作超短編2作(娘のリクエストで始めたお話。私は一秒でも早く寝たいw)を聞いて寝ます。

この漫画も、読み聞かせのうちの1冊に仲間入りしました。

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21世紀の『女の子』の親たちへ(bookshelf)

21世紀の『女の子』の親たちへ(bookshelf)

娘が自閉スペクトラムの特性ありと診断されたのが、3歳7ヶ月の頃だった。

当時の心理検査の所見には、「マイペースで意に沿わないことは一切応じないのが特徴」と書いてある。

5歳になった今も、ほぼ変わらない。

所見には続いて、「興味のあるものには積極的に取り組めるのは本児の強み」とも。

ほんと、変わらない。

娘のいいところ、好きなことを精いっぱい伸ばしながら社会で生きていくには、どうしたらいい

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レア力で生きる 「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣(bookshelf)

レア力で生きる 「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣(bookshelf)

最近、1日に1冊を読んでいる。読み終わっている。達成感があってとても気分がいい。

というのも、興味をもった著者の本のうち、読みやすくて興味を持てそうなものだけを選んでいるから。同時に、併読&積ん読の山は高くなるばかり。

今日はこちらの本を読んだので、忘れないうちに記録する。

コロナ禍、オンライン授業のやり方に賛否両論ある中、Twitterのタイムラインに上がってきたのが著者の小宮山利恵子さん

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『「教える」ということ』(bookshelf)

『「教える」ということ』(bookshelf)

出口治明さんの新著、『「教える」ということ』を読んだ。1日で読み終わるくらい読みやすく、わかりやすく、ページをめくるたびにワクワクする、学び多い本だった。

感想ではなく自分のためのメモとして、本文にマーカーを引いたところを引用し、気ままに記録する。

生き残るのは「賢さ」や「強さ」ではなく、「運」と「適応」(適切に対応)以外の条件はありません。すなわち、運(適切なときに適切な場所にいること)を活

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