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高血圧症は、塩を変えて、低糖質食にしよう。‼

 私は、30年以上脳神経外科医として、高血圧症の治療にも携わってきました。私たち医者は、よく高血圧症の患者さんに対して、「塩分を制限しなさい」とか、食べているものを聴いて「塩分の取りすぎです」とか言ってきました。
 しかし、塩分制限をして、降圧剤を中止できた患者さんは、ほとんどいないのが現状ではないでしょうか?

 若いころから、進化論的に考えてみて、生物が海から発生してきているし
血液の成分は、海水に近いのに、なぜ、塩分を取りすぎると悪いのかが、
腑に落ちなかったのです。

 国は、専売公社を作り、食塩(塩化ナトリウム NaCl)を国民に提供して
きました。安価な塩化ナトリウムだけしか入っていない塩です。
そのためか、医者は、体の中でナトリウム(Na)と逆の働きをするカリウム(K)を野菜や果物を取ることで、相殺しようとしてきたのです。

 みそ汁は、みそに塩分が多いかからと言って、薄味にしてみたり、
みそ汁には、野菜が入っているから、塩分を気にする必要がないと言ってみたり。答えが、ひとつだけのエリートが考えることは、塩分と言えば、塩分効用しか考えません。

 その当時は、いや今でも腸内細菌のことは、考えていなかったので、
塩分制限のために、日本人は、漬物(発酵食品、野菜)やみそ汁(発酵食品)をあまり食べなくなりました。そのためとは、言いませんが、
日本人の腸の調子が、どんどん悪くなってきています。

 塩分を制限する前に、昔ながらの塩(海塩)や岩塩(昔の海底の塩)に食塩から、変えるべきでした。
※海塩や岩塩には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、
塩化マグネシウムが、バランスよく含まれています。

 今、日本人は、1日13gから14gの塩分を取っているそうです。
これを7gから8gに減らしたとして、下がる血圧は、上の血圧が
6から7mmHgにすぎません。塩分を全く取らないとしても、
取らなくては、生きていけませんが、最高14mmHgなのです。

 私は、患者さんに低糖質食を勧めていますが、体重が、10kg以上
落ちた患者さんの中には、高血圧症が治ってくる患者さんがいます。
多くの患者さんで、体重が減少すると血圧が下がってくる傾向が見られます。

 高血圧症の患者さんにお勧めしたいのは、
1)低糖質食で、体重を減少させること
2)食塩を海塩や岩塩にかえること
 この2つを実行してもらえば、血圧は下がってくると思っています。

塩分制限は進んでも高血圧症は減少していない。
肥満を減らす低糖質食にすれば、高血圧症も減少するのでは?

 
※糖尿病の治療をされている患者さんは、低糖質食をすると低血糖症を起こし危険な状態になることがあります。決してしないでください。



 


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