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【小説】不思議な夏の恋

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そこら辺にいる中2女子→高校受験生によるオリジナル恋愛小説です。更新は不定期、執筆初心者ですが、暖かい目で見守って貰えると嬉しいです。
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記事一覧

【小説】不思議な夏の恋#3

【小説】不思議な夏の恋#3

 「颯人は次のテスト自信あるの?」
 最愛の彼女、森結衣(もりゆい)は俺(小泉颯人(こいずみはやと))に言った。
 「まぁ、学年5位は取りに行きたいと思っているけど」
 そう彼女の問いに答えた。
 ここだけ聞けば様に聞こえるが、俺は昔はバカだった。しかも中々痛い奴。
 
 あれはまだ俺がガキの、中2のクリスマスの日だった。
 なんか俺と俺の事が好きな子をくっ付けるために、周りがデートを計画しだした

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【小説】不思議な夏の恋#2

【小説】不思議な夏の恋#2

 私、森結衣(もりゆい)と彼氏の小泉颯人(こいずみはやと)は、中学2年生の時に恋人になった。
 告白は...…私からした。

 それは中学2年生の後期中間テストが終わり、世間がクリスマスで溢れている頃。
 この頃の彼は、まだ王子様ではなかった。
 女子にナンパ、女たらし、ナルシスト、クズ男。
 散々の言われようだった。
 ちなみに噂や誤解ではない、これらは紛れのない事実だった。
 成績も平均にも届

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【小説】不思議な夏の恋#1

 これは、制服が半袖に変わる頃の、とある高1校の話。
「森さんおはよ!」
 朝の学活の時間の前、同じクラスの菅野雪(すがのゆき)にそう言われて私は、
 「おはよう」
 そう答えた。
 私の名前は、森結衣(もりゆい)。保健委員をやっている。そして先ほど話しかけてきたのは、あまり好きではない友達、菅野雪。菅野さんは放送委員で、とにかく男好き。隙あらば男子と話していて、しょっちゅう熱愛報道が出る。
 「

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