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【第2章-お金と仕事の仕組み-第9節】資本主義を有利に生き抜くための、経済学とマーケティング

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[はじめに]

私たちが生きている「資本主義」という社会は、すべての物質や労力を「お金」で買うことができる非常に便利な社会である。

しかし、逆にいえば「お金」がなければ、食べ物を買うことも、住む場所を確保することも、誰かと遊ぶこともできない「残酷な世界」でもあるのだ。世の中を見渡せば、今日食べるものにも困るホームレスもいれば、一生遊んで暮らしてもビクともしない財産を持つ大富豪も存在する。ではその違いはどこにあるのだろうか?

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子供から大人まで誰もが愛する「壱萬円札」に描かれている福沢諭吉は、「天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず」という言葉を遺している。人間は誰しもが平等であり、そこに優劣や上下はないというありがたい名言である。そしてこの言葉には以下のような、続きがあるのは有名な話だ。

「されども今廣く此人間世界を見渡すに、賢き人あり、愚かなる人あり、貧しきもあり、冨めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有様雲と坭との相違あるに似たるは何ぞや。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。」

つまり、「裕福な人間と貧しい人間の違いは、勉強をしたか、していないかで決定するのだ・・・」と福沢諭吉は主張している。これは学校教育の重要性を大義名分として使われることがあるが、どれだけ学校の勉強をしたところで、決して金持ちになることはできない。

なぜなら、学校教育のカリキュラムには「金儲けをする方法」は含まれていないからだ。

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[教育機関では金儲けのやり方を教えてくれない]

なぜ学校教育では「お金を稼ぐ方法」「商売を始めるやり方」を教えてくれないのだろうか?

それは、中学高校の教師はあくまで官僚が作成した「学習指導要綱(マニュアル)」に従い、右から左へと知識を伝達するサービス業に従事しているからだ。彼らの大半は教員免許の取得後、社会人経験を得ることなく、教育サービス業に従事しており、そもそもそれ以外の生き方をあまり知らない。公務員の場合には、副業も禁止されているため、本業以外での稼ぎ方がわからないのだ。

大学で経済学や経営学を教える教授の場合でも、資本主義や企業(国家)経営の仕組みは教えてくれるが、決して「商売のやり方」は教えてくれないのだ。大企業のマーケティング部で勤務したエリートが、教鞭を取ることはあるが、所詮は元サラリーマンであって商売人ではない。もちろん、不動産投資や文筆業で稼いでる教師もいるが、単位習得のための授業では、雑談レベルで終わってしまうのがオチだ。

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[社会の構造を理解することはできるが、金儲けには役に立たない]

もちろん現代社会においては、教育機関で高度な学問を修得した方が、有利な進学や就職ができる。この世界の成り立ち(ルール)を理解するためには、「物理学」「化学」「工学」「経済学」「財政学」「法律」「政治学」を学んだ方が、正しい理解が進むだろう。しかし、「金儲け」や「仕事」という視点においては、学校教育で学ぶ知識はほとんどが役に立たないのが現実だ。

サラリーマンとして人事や、新人教育に携わったことがある者なら同意してもらえると思うが、新入社員(総合職)に対して求めるものは「素直で真面目であるかどうか」「人当たりの良さ」「勤勉性(過去の学歴)」「やる気、向上心があるか」「社内外の人間に好印象を与える外見」などであり、実際の業務内容は「働きながら、少しずつ覚えてもらう」というスタンスで採用を行なっている。

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どれだけ優秀な新卒者であっても、その道数十年のベテランには絶対に敵わないことは、よく考えれば誰にでも分かることだ。つまり、若い新入社員に対して「大学で何を学んだのか?」「どれだけ市場に対して知識があるか?」「なにができるのか?」などと、誰も期待していないのだ。

これは、個人レベルでビジネスをする場合でも同様であり、大学で学ぶような知識は大半が役に立たない。実際の経営者も、毎年のように改正される法律やルールを把握することは不可能であり、「税理士」「弁護士」に外注した方が、効率面でも正確性においてもよいのだ。大学で学ぶ知識は、ほとんどが古い情報であり、リアルタイムで激動する現代社会においては、「お金を払って他人に任せる」のが正解である。

つまり、教育機関で学べる知識は、教育サービスを提供する人間か、それを応用する人間(官僚、研究者)にしか役に立たないのだ。

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[生き抜くためにお金が必要である以上、
誰でもスキルを習得することができる]

どれだけ低学歴であろうが、ある程度の経験を持っている経営者であれば、「自分の食い扶持である業界の情報」「どうすれば、売り上げを倍増させることができるか?(経験則)」においては、他の誰よりも詳しいのが普通だ。「何を仕入れればよいのか?」「どのように、麺を茹でればラーメンが美味しくなるか」「いまの時期に売れやすい商品は何か?」「あのお客さんには、何を売れば良いか?」という知識に関しては、抜群の記憶力と判断力を持っている。

ハッキリといえば、「相手に有益なサービスを提供する知識」と「相手から金を引き出すためのテクニック」さえ持っていれば、中卒であろうが金儲けなど誰にでも簡単にできるのだ。学校にまともに通わなかったヤクザでさえも、上納金を払うためにビジネス(シノギ)を所有しなければならないし、中卒であろうが自身と家族を守るために飲食店を経営する必要がある。

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彼らは死ぬ物狂いで働くことで、やがて「こうすれば効率的にお金を稼ぐことができる!」・・・と気づく。自分の食い扶持である商売について深く考え続ければ、金を稼ぐための効率的な手段を確立することができるのだ。人間が本来持っている能力は生半可なものでなく、生き抜くためにお金が必要である以上、誰にでも備わっている生存本能なのだ。

これこそがもっとも重要な「お金を稼ぐために必要な実学(スキル)」であり、金儲けに不可欠な情報である。

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[効率よくお金を稼ぐために必要なスキル:経済学とマーケティング]

以前に書いた「ビジネス書では教えてくれない具体的なお金の稼ぎ方」では、ビジネスを所有するための職業選択と、各業界における稼ぎ方の違い、ビジネスを所有するための基本原理を解説した。

しかし、商品を用意して、集めた客に対して「これを買いませんか?」と投げかけたところで、お金を稼ぐのは難しい。実際に「お金を払ってもらうため」には、企業や店舗が実際に利用している「テクニック」が不可欠なのだ。

それが本項で解説する「マーケティング」「経済学(行動経済学)」である。これまで学校教育を否定しているように聞こえたかもしれないが、ここで解説するマーケティングと経済学は、「理論ではなく実学」である。知的好奇心を満足させる「知識」ではなく、現実社会を生き抜く上で役立つ「テクニック」であるのだ。

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これは本来、1人の商人が考え出したアイデアに過ぎず、近隣の店からやがて全国に拡散していき、企業や店舗が応用する販売術に変わったに過ぎない。この効力は絶大であり、私たちは、経済学とマーケティングの知識を利用した手法に操られ、知らず知らずにうちに、私たちの財布の紐を緩ませている。

逆にいえばビジネスを所有したあとに、「商品と顧客を用意したあとに必要な手段」を知ることで、さらに有利にお金を稼ぐことができるのだ。商売のアイデアは、特許とは異なり独占することができない。

最初の発案者が「私が元祖だ」と主張したところで、ありとあらゆるところにパクられるのが常である。ビジネスを所有して経済的自立を目指すのであれば、先駆者たちが思いついた「アイデア(スキル)」を徹底的に模倣し、懐に入るお金をなるべく多くするのが正解である。

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[本項で学べること]

本稿ではお金を稼ぐために絶対に知っておきたい知識として、経済学とマーケティングの2つに分けて解説することにする。「経済学」や「マーケティング」という言葉を聞くと、難しい学問と思われるかもしれない。しかし、ここで紹介するテクニックは、個人レベルで応用可能なものばかりであり、難しい数式や理論は一切登場しないので、安心してほしい。

商品やサービスを販売する上で、これを知っているのと知っていないのとでは、売り上げが大きく変わるはずだ。商売に関わっている人間にとっては「絶対に知っておかなければいけない知識」であり、将来的な独立に大きく役立つことは間違いない。

実際にここで紹介しているテクニックの一部をレクチャーした友人が、1ヶ月に20万円〜40万円をコンスタントに稼いでおり、起業から3ヶ月で個人事業主として独立することに成功した。(※彼の場合は地頭が良く、自らの工夫と努力で誰にでも真似できる保証はない。)

商売に関わっていない人間であっても、販売側の手法を学ぶことで、不必要な消費を抑え、数十年単位で見れば100万円以上の出費を節約することができるだろう。

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[内容紹介]

「経済学とマーケティングの基本原則」
「人間の本能を利用した行動経済学」
「金儲けと実生活に使える行動経済学の理論集」
「人間の習性を利用して、判断価値を狂わせる手法」
「物を販売するための、具体的なステップと考え方」
「商売を始めるための準備と心得」
「利益率1500%の仕入先」

(現在の文字数:約57,000)

【4980円に値上げ後に追記する内容】
・モノを売るために役立つ60のテクニック
・思わず買いたくなってしまう、消費者への誘導方法


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