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否定語をなるべく使わない意識

スポーツインストラクター歴12年のち、保育士に転職後10年以上が経ちました yukichi. です。

年始早々、能登地震や飛行機炎上事故など心の痛む出来事が起き、自分がいつも通り下書きに置いていたnote記事を投稿していいのかどうか迷いましたが、やはり自分が発信できることはしていこう・できることは継続して積み重ねていこうと思います。

私は長く「先生」と呼ばれる、指導や教育関係の仕事に就いているので、子どもたちに
【否定語はできるだけ使わず、肯定語に言い換えて伝えること】
というのを日々心掛けているのですが、令和6年の今年も改めてその意識を持ち直そうと思います。



①子どもにも、自分にも、否定語はなるべく避ける

NO(ダメ)と言われるのは誰しも良い気分がしないよね

「廊下は走ってはいけません!」⇨「廊下は歩きましょう」
「うるさくしちゃダメ!」⇨「今は静かにしようね」
「散らかしたら駄目でしょう!」⇨「使い終わったら片付けます」

など【いけない】や【ダメ】の否定語は、肯定語に言い換えて伝えます。
それは資格や免許を取って現場で働き、研修なども普通に受けている現代の先生職ならば、ほぼ全員が周知の知識だと思います。
※ 知らないと言う人は、勉強不足です。

でも、【知っている】【できている】は別問題。
どんな時でも意識を持ち続けるというのは案外難しく、つい忘れてしまったり・感情的に言葉に出てしまったりすることは、先生にだってあるかもしれません。私にも時にはあると思います。

「肯定語に言い換える」というのは、最近ではかなり浸透してきた教育論で、子育て情報も数多ネット上で調べることができるため、教育職でなくとも子どもを持つ親なら知っている人も多いんじゃないかな。

初等教育では、自己肯定感を育むことも大切です。

しかもこれは、教育や子ども相手に限ったことではなく、大人でも・自分自身に対する考え方でも当てはまります。

「〜しなきゃいけない」⇨「やっておいたほうがいい」
「忘れちゃダメだから」⇨「覚えておきたいから」
「相手に悪く思われないように」⇨「良好な関係を築けるように」

などです。
肯定語で考えるほうが、前向きな理由がおのずと付いてきます。
「〜しなきゃダメ!」だと【義務】と感じてしまって気が重たくなることも、「今やっといたほうがあした楽だから」「自分がやったほうが周りの為になるから」のように考える方が、やった場合のメリットを思い描けるので、同じタスクとしても気の持ち方が変わってきます。

なので、私もできるだけこの考え方を心掛けています。
特に、嫌だとかめんどくさいとか思いがちなことほど【しなきゃいけないこと】ではなく【すべきこと・したほうがいいこと】と言い換えるようにしています。


②例外とする場合がある(危険と禁止)

逆に、否定語を使うべき場合、というのがあります。
まず1つめが【危険】を伝えたいとき。つまり、命にかかわることや怪我に繋がること、他人に危害が及ぶこと等です。

「熱いから(火傷するから)触っちゃダメ!」
「危ないから上に登っちゃだめ!」
「道路に飛び出したら絶対あかんよ!」
「石を投げてはいけません!」

当たり前の話ですね。危険なことはハッキリと否定語で伝えます。
危ないことというのは、身をもって体験して学ぶ、では取り返しのつかない大怪我になる場合がありますから。
怪我だけでは済んだならまだ良かったほうで、命を失うことになってからでは絶対に遅いのです。

幼い年齢であればあるほど、
短い言葉で何度も繰り返し伝えます。

次に、2つめの場合というのが【禁止】を伝えたいとき。
つまり【法律に反すること(違法行為)】【ルール上の禁止行為】などです。

これも、当然ですよね。
「人の物を盗んではいけない」のような違法行為はもちろん、社会通念上のルール「順番を抜かしちゃいけない」などもです。

ルールはスポーツにもあります。
なのでスポーツ指導の場面でも、否定語と肯定語は使い分けます。バドミントンの競技を例にしてみましょう。
【禁止】「サービスラインを踏んじゃダメ!」
    「ネットタッチしたら駄目!」
 ↑ これはルール上の禁止なので否定語で(相手の得点になる)
【助言】×「打つ時に肘が下がったり前に出ちゃだめ」
 ↑ これは禁止事項ではないので肯定語に言い換える(フォームの改善)
  ⇒「高い打点から打てるように、肘を上げて引いて」

このように、大人が子ども相手に何かの教育や指導や助言をする場合は、否定語と肯定語を使い分けて伝えましょう。上司が部下に、先輩が後輩に、でも同様にした方がいいと思います。

これは勉強でも同じですよ。
だから「こんな勉強法はダメ!」と言う人のことはあんまり信用しなくていい。勉強方法で禁止されるようなルールなどないし、どんな勉強法がいいか・どんな参考書が自分に合うか・どんな先生だと理解しやすいか、などは人によって違うからです。
試験でカンニングしちゃダメ、ぐらいですかね。否定語で言うことは。

③まとめ 〜言葉が持つ力

私は日本語のネイティブスピーカーであり大阪弁を流暢に話すことができますが、母国語でさえまだまだ知らない熟語も漢字も表現もたくさんあって、語彙力だって完璧ではありません。
自分の気持ちや思いをどういう言葉を使って相手に伝えればいいか、今でももちろん迷うことも多く日々試行錯誤しています。

四十何年と国語である日本語を使って生活していてもそうなんです。今まで何万人と会話をしても、たくさん本を読んでも、教育を受けて勉強をしていても。
だから私は今、大人の学び直しで基礎英語を勉強していますが、数年でネイティブ並みにペラペラになれるなんて思ってはいません。
それぐらい、言語というのは奥深くて、完璧な習得などできないからです。

私の場合は仕事でも言葉を多用していますが、社会の中で生きている人間であれば例に漏れず誰でも、人と関係を築く上で必ず言葉による意思伝達が必要になりますよね。
だから、【言葉が持つ力】は絶対に軽視しない方が良い、とつくづく感じるこの頃です。言葉が人に与える影響って、ほんとに大きい。だから人生常に勉強なんです。
なのでこのnote も、私が自分の表現力向上のため・アウトプットの練習のために書いてるようなもんです。

読んでくれる人がいれば嬉しいし、共感してくれる人がいればもっと嬉しいのは間違いないけれど、自己満足の要素も多分にあります。書くことで自分の言語力アップに繋がりそうな気がするから。

今年も趣味のひとつとしてnote を続けていこうと思いますので、ここにいるnoter の皆様、2024年もよろしくお願いいたします。

元日の能登地震、飛行機炎上事故など年始早々
心を痛める出来事が続いていますが、敢えてHappyの
言葉を使わせていただきます。誰にとっても、今年が
良い年・幸せな年になりますように。願いを込めて。


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