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子どもの自分を見る視点

3歳半の写真が可愛くて、1日限定でFacebookのプロフィール画像にしてしまった。
子どもを産んでから、自分の小さい頃が可愛いと思えるようになった。
それまでは、録音された自分の声を聞いているようなむず痒さがあって、できれば見たくないと思っていた。

子どもを産んで、時間の連続性が失われてしまったのかもしれない。

過去の私は、私だけど、今の私じゃない。
前世のような、幽体離脱して過去の自分を見ているような、自分の子どもを見ているかのような、客観的な視点になる。
だから、自分の小さい頃が、わが子のように可愛い。

小さい頃から、私は私のことが嫌いだったらしい。
2歳2ヶ月で弟が生まれて、模範的な嫉妬をして、悪い姉になった。
そこからずっと悪い子だったし、乱暴だったし、嘘つきだったし、思いやりのない子だった。

今ならわかる。
私はちゃんと可愛い子どもだったし、生まれたばかりの弟を抱えた母には、それを私に伝える余裕はなかった。
その後、大きくなればなるほど、この子をちゃんと育てなければというプレッシャーは大きくなり、余裕は減っていった。
さらにもうひとり弟が生まれて、なお余裕はなくなった。

写真からは、いかに自分が可愛がられていたかが伝わってくる。
可愛いと思いながらシャッターを切っていた、父母の視点から眺めることができる。
我が子たちの写真を撮って、それを見返してみて、はじめてそれを理解できた。

画像は、電広堂さんからいただきました。
http://www.denko-do.com/picture/human/cat29/1.html

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