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「古紙になるはずだった本」を買ってみた話

先日、久しぶりに無印良品によって
何気にふらふらと商品をみていたら
古い本が目にとまった──


『古紙になるはずだった本』

MUJIBOOKSはたまに手に取ってみていたけれど
ここまで古い本が目についたのははじめて。

古紙になるはずだった本。
たくさんつくられ、たくさん捨てられる。
これは、本の話です。


”古紙回収にまわる約1万冊の本を、次の読み手へ。”

僕は週に一冊ペースですが、数年前から”紙の本”を読む習慣がある。
昔はデジタルでペーパーレスでタブレットで本を読むようにしていたけれど
なかなか続かなくて

紙の本を触りながら
その感触を楽しんで読み進むことが楽しくて
それが習慣になってきている。

その紙の本のストーリー
たったの1日で約1万冊の本が古紙回収になっているという


その中から救い出された本がここにあった。

『日本の文学』

見た目はいかにも古い。
手に取ってみると
すごくしっかりとした作りで
僕が持っている最近の本なんかより
ずっと歴史と重みを感じる。

カバーの箱から本を取り出してみた
しっかりとした背表紙は
蔵書として、宝物にしたくなるような感触だった。

思わずそのままレジに持ってゆき購入。
うちに帰ってゆっくりと読んでみたくなった。


家に帰ってゆっくりと慎重にページを開いた
少し茶色くなっている紙は
古紙になっちゃうのはもったいない
そこから救われた本だった。

短編の小説がたくさん入った『日本の文学』という本
普段はもっぱらビジネス書を読むことが多い僕にとって
ゆっくりと時間をとって、じっくりと味わいたい本だなと思いながら
ゆっくりとページをめくる──

一気に読むわけでもなく
数ページだけでも文字を拾うように読むと
知らなかった時代の、知らなかったストーリーが広がってくる。


やっぱり──
自分が生まれる前に初版発行・初版印刷されたものだったんだ

丁寧に作られた本は
古い本でしか感じられないことがたくさんあるように感じた。

ゆったりと時間をとって
僕が生まれる前にできたストーリーを感じて
サステナブルな紙の本の世界に浸りたいと思った。





©️2023 Mahalopine

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