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私達人間にとって一番大切なものは何か?

皆さんは『地球はえらい』という絵本をご存知だろうか……?

私は子供達が幼い頃、図書館でたまたまリサイクル図書として置かれており、無料で頂いた。
リサイクルなので既にくたびれていた絵本だったが、なんとなく子供達の勉強になりそうだな、と軽い気持ちで持ち帰った本だった。

が、

家に帰ってからみんなに読んであげた時、

「なんて、素晴らしい内容なんだ!!」

と、とっても感動したのを今も覚えている。
本当に大切な事を短い文章ではっきりと書かれたこの絵本は、内容が濃く、また絵も素晴らしい!


子供達が大きくなり、絵本を開かなくなったが、先程、ふと読みたくなって久しぶりに読んでみた。
やっぱりこの本はすごい!! の一言に尽きる!

大人でも読んでもおかしくない、寧ろおすすめしたい絵本だ!

この本で気付かされるのは、私達の存在は当たり前ではない、ということ。

奇跡的に存在する私達人間。そして人間の為の地球、ではない。
私達人間はあらゆる生命の一種類にすぎないのだ。その、ただの一種の生命が地球を我が物のように扱っているこの現状は、私達人間がこの地球で一番偉いとでも勘違いしているからではないだろうか……?

技術の進歩は素晴らしい事ではあるが、その反面、自然を傷つけ資源を無駄に使ったりすることで、地球を傷つけ、他の生き物達のすみかを奪っている。
人間の都合により、戦争をし、それもまた、地球を傷つけ、他の生き物達のすみかを奪ったり、死へと追いやっている。

戦争は人間や生き物を傷つけるだけでなく、地球を傷つけていることに気付くべきだ、と私は思う。
自分たちがここで生きているのが当たり前で、一番偉い存在と思っている人間の傲慢さが、『自分たちの一番大切なものは何か』を忘れさせている気がしてならない……

この絵本は私と子供達にとって大切な絵本だ。子供達が大人になり子供が産まれた時、その子供達にも是非読んでもらいたいな、と思う。そして、何かを感じ取ってほしい。



【絵本より心に響いた言葉】

✻戦争は、町や村をやき、自然をこわし、よごしました。おおくの人間が死に、きずつきました。そして、おなじ地球にくらす、ほかのいきものたちも、人間がおこした戦争によって、おおくが死に、きずつき、すむ場所をうしないました。


✻地球は、人間がいなくても、困ることはありません。地球にいる生きものの多くは、人間がいないほうが生きやすいかもしれません。地球は自分たちのためにある、と考えているのは、どうも人間だけのようです。(あとがきより)

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