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50. レギュラーシーズンが終わりました

皆さんこんにちは。三浦優希です。

突然ですが、こちらのツイート、覚えていますでしょうか?

当時、まだ僕のことをフォローしてくださっていなかった方もいると思うので補足を。これは、2018年9月9日に、自身のツイッターに投稿した「今シーズンの目標」です。声を大にして、シーズン15ゴール15アシスト!と言いました。

ちょうど先週末、2019年3月2日をもって、私の所属するLake Superior State University Lakersは、エキシビションゲームなどを含むレギュラーシーズン全日程(37試合)を終了しました。10月6日に開幕した2018-19シーズン。気が付けばあっという間にもう3月です。

まずは、チームの成績の振り返りから。
私の所属するLake Superior State University Lakersは、地域カンファレンス10チーム中4位、全米ランキング60チーム中20位(対戦成績21勝11敗2分)という、ここ数年では最高の結果を残しプレイオフ進出を確定させることができました。

また、このほかにも、数十年以上にわたって続いている伝統のある大会、Great Lakes Invitational Tournament (通称GLI)では、チーム創設以来初となる優勝を成し遂げるという快挙も果たしました。

今週末から始まる、WCHAプレイオフ(地域カンファレンスの一位を決めるトーナメント)で優勝をすることができれば、悲願となるNational Tournament(NCAA全米大会)に参戦することができます。まずはプレイオフ1回戦、こちらにしっかりとフォーカスしていきたいと思います。

さて・・・

今までは前座。ここからは、僕個人の成績について。いやーついに来てしまいました。一番最初にも述べた通り、私はシーズンを通して「15ゴール15アシストを残す」という目標を立てていました。厳密なことを言うとまだシーズンは終わっていませんが、私はこの目標を「レギュラーシーズン以内に」という意味を込めて宣言していたので、ここで一区切りとなります。

こちらのnoteやTwitterを日頃見てくださっている皆さんなら、ご存知の方も多いかもしれませんが、僕の残した成績は・・・・

・・-ルだけです。

・・ゴールだけ。

え?聞こえない?

わかりました言いますよ!!!

2ゴールだけです!!!アシストはなし!!!
ひぃーーすいませんでしたあああー!!!

いやあー・・。まさかこれしか取れないとは、正直思っていませんでした。大学リーグでシーズンを通して30ポイントというのは、一つのマイルストーン的な立ち位置にあり、「これを達成できればプロへの道も近づく」という思いを基に設定していたものでした。何より、恥を隠さず言えば「実現できる」と本気で思っていました。

しかし、今終わってみれば、結果は2ゴールのみ。「惜しい」なんて言葉も出てこないほど、目標とは程遠い結果に終わりました。まずは、このように不甲斐ない結果で終わり、本当に申し訳ありませんーー!ごめんて!!

とまあ、過ぎてしまったことを嘆いていても何も始まらないので・・ここからは、楽しい懺悔&分析タイム!今週末から始まるプレイオフや来シーズンに向けての反省材料として活かせるよう、今年一年なぜこのような結果になったのかを自分なりに振り返えっていきたいと思います!

それでは行きましょう!!

①シーズン初っ端

おそらく、最大の要因はここ。今シーズンのデビュー戦となるエキシビションゲームではゴールをすることができ、いいスタートをきることができました。当時僕は3セット目のフォワードに入っていました。ところが、その次の週の10月26日に行われたアラバマ大ハンツビル校との第一戦目で、いいプレイを残すどころか、ターンオーバーをしたり片手でパックを追ったり、ゴール前でストップしなかったり、1対1のバトルに全く勝てず、しかもそのバトルに勝とうとする意欲が見受けられないということをコーチに指摘され、次の日の試合メンバーから外されました。noteをいつも読んでくださっている方ならまだ記憶に残っているかもしれませんが、"Tenacity"の欠如を初めて言われたのが、この日になります。

シュートを打つことに対する意識の低さや、「強引にでも相手を倒してパックを奪う」というような、球への執着心というものもここに含まれます。そしてここから、「毎週メンバーに入るか入らないかのギリギリの選手」という立ち位置になりました。

②スペシャルプレー

続いては、アイスホッケーの試合においてとても重要な局面となる、パワープレー、キルプレーについて。パワープレーというのは、相手が反則して5対4の数的有利な状態のこと。逆にキルプレーというのは、こちらが反則して4対5の数的不利の状態のことです。①とも重なりますが、当初は、自分はパワープレーメンバーに何度か使われていました。しかし、そこで何か「僕だからこそできること」と言うものを見せることができず、それからは全く使われなくなりました。この、スペシャルプレーに出ているか出ていないかで、試合出場時間は大きく変わってきます。このメンバーにしっかり定着できなかったことが、試合レギュラーメンバーに入れなかった一つの要因かもしれません。

③Consistency(一貫性、不変性)

続いて僕が思う反省すべき点は、Consistencyの欠如です。要するに、調子の良い日、悪い日の差がかなり激しいということです。例え話で言うと、つい先週のレギュラーリーグ最終節、フェリス州立大学との対戦の時もそうでした。金曜日に行われた第一戦目では、多くのスコアリングチャンスを演出できたり、バトルで相手に競り勝ったり、ゴールをすることができたりと「良い」試合をすることができました。ただ、続いて行われた土曜日の第二戦目では、1ピリに3回ほどターンオーバーをしたり、失点をしたり、当たり負けしたりと、「悪い」パフォーマンスを連発し結局試合の途中でレギュラーから外され、後半はほぼ出番なし。月曜日に練習に来てみると、セットは5セット目に逆戻りというようなことが多くありました。コーチからも言われた、「練習では良い状態をキープできているけど、今の優希は試合でそれを常に発揮できるようにならなければいけない。」という言葉にすべてがまとめられていると思います。これは、現状の僕が解決しなければいけない問題の一つです。原因がメンタルなのか、フィジカルなのか、それともスキルなのか。まだ断言をすることはできませんが、一流の選手になるにはこれは絶対に乗り越えなければいけない要素だと思っています。どれだけ調子が悪くても最低限の仕事はすること、スタンダードラインを高く保つことをめ続けられるようにします。

④何度かあったレギュラー定着のチャンス・・・

これは、今まで話してきた事の全てにおいて共通することだと思いますが、この一年間の間には、何度も自分ががレギュラーに定着するチャンスがありました。最大のチャンスだったのは、11月9日のアラスカ大との試合からでした。僕はある日の練習で突然、1セット目のウィングに入り、チームトップスコアラーの二人と一緒に組むことができました。そのまま5,6試合ほどそのセットで試合に出ましたが、僕はそこでゴールはおろかアシストさえも残すことができませんでした。全体的にその期間のパフォーマンスは悪くはありませんでしたが、コーチ陣に「優希はやはり定着してもらうべき選手だ」というインパクトを残せずに終わり、ある日また5セット目に戻っていたということがありました。このほかにも、レギュラー選手が怪我をして、そのスポットに自分が入るも、結局何も残せず、復帰と同時に交代といったこともありました。要は、「試されている期間に、結果を残せなかった」ということです。


まとめ。

簡単に振り返ってみると、こんなところでしょうか。改めて、宣言した目標とは程遠い結果になり、申し訳ありませんでした。全然SMARTなゴールじゃなかったです。笑

結局、「もらったチャンスを生かしきれず、ここまでズルズル来た」というような感じが強いです。これは完全に自分の実力不足です。チームがどんどん連勝を続ける中で、自分は何にもしていないという状況がとても苦しく、何度も夢で自分が得点するシーンを見ては、朝起きてそれが現実ではないことに気づきがっかりするという感じで、今思うと当時は結構追い込まれていたのかなあと思うこともありました。「15ゴール決める」と言いながら、「1ポイントもできずにシーズンが終わったらどうしよう」という焦りも心の中でどんどん大きくなっていきました。

だからこそ、待ちに待った初ゴールを決めたときは、嬉しさというより、安堵の気持ちの方が大きかったかもしれないです。(ただこの時点で、1点取ったくらいで安心している弱い自分がいるのも事実)

このレギュラーシーズンは、何度も何度も失敗して、挫折して、しかも結果が全然でなくてという、個人的には結構苦しんだ時間が長かった一年でした。ただ、結果が出ないなりにも、なんとかコーチから言われた”Tenacity”を体現しようと努力してみたり、「普段の練習から、誰よりも準備をして毎日を過ごす」ということの大切さに気付くことができました。そして、その成果は少しずつ現れてると感じることができたのが、1月19日のミネソタ州立大学との試合以降、11試合連続で試合に出場することができていることに気付いたときです。本当に少しずつですが、自分は成長しています。

その一方で「こんな成長スピードではだめだ」という思いも同時に湧き上がってきています。このままの選手でいたら、間違いなくプロにはなれません。大学前半のキャリアはもう終わろうとしています。僕に残された期間はあと2年だけ。ここでどれだけ今の自分から生まれ変わることができるかが、人生を分ける一つのキーになると思っています。

なにより、まだ今シーズンは続きます。いよいよプレイオフ。一年で最も楽しい時間です。この時のために一年間チームは準備してきました。何より、ここで結果を残せば自分の評価も大きく変わるかもしれません。まだまだチャンスはあります。奇しくも、プレイオフ一回戦の相手は、ベミジ州立大学。僕が初ゴールを決めた学校です。

このままシーズンを終えるなんて嫌です。チームを勝利に導くチャンスはまだ残っている。最後に、ヒーローになれるように。気合入れていきます!

まずは今週の金曜日、しっかりとメンバーに入れるように残りの水、木曜日の練習に全力で取り組みたいと思います。

大変長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

三浦優希

(こんなこと書いて、メンバーから外されたらもう皆さんの顔見れない・・がんばろっ。)

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