織田 由紀夫

作家志望✏️歌うたい🎵 双極症 夢→芥川賞✨→紅白歌合戦✨ オリジナルの「小説」…

織田 由紀夫

作家志望✏️歌うたい🎵 双極症 夢→芥川賞✨→紅白歌合戦✨ オリジナルの「小説」や「詩」等を投稿しています。 自分にしか出来ない表現で、素敵な文章を書いていきます。 若輩者ですが、宜しくお願い致します。

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「東京━短編小説━」

           1   東京が残酷な街だとは知っていた。金持ちになるのも、乞食になるのも東京。よく、ばぁばが言っていた。それでも私には東京に対する憧れがあった。日本一の大都会「東京」 夢も恋も、仕事もプライベートも全て満たしてくれる不思議な街。そんな淡い想いを胸に私は上京した。自分の夢を叶える為に。 イラストレーターになる夢があった私は、最初はアシスタントから始められる小さなデザイン会社に入社した。 ここで基礎を学び、ゆくゆくは一本立ちして独立す

    • 「咆哮」

      錆び付いた心が咆哮をあげる ただ甘えなんて いらない 少しの偏見と綱渡りday to day でも仲間が欲しくて 親友が必要だ だけど 今の僕じゃ とても 心許せる日々が来るのか 心が今 叫ぶ 失いたくない アパート暮らしの隅っこで泣いてる 明日が来るなら救われたい 赤い手帳が泣いてる くたびれた気持ちが方向を定める まだ旅の途中 道すがら 昨日の新聞で記事を見つけた 僕と同じ人が居る 「一人じゃないから、そうさ勇気をもって」 だから 僕の目には 一筋のTea

      • ─詩─ 「光、暗闇、俺の瞬き」

        光 暗闇  俺の瞬き  何も変わりゃしない 星も見えない夜  君しか見えないのさ  光が欲しかったから 君の隣りで笑い続けた このまま行ったら俺は  何処まで走り切れるのか 今夜 音の無い世界までゆく 風も吹かない下北  セレナーデが鳴り続けて 欲に任せて また 君に狂っちまった 何も怖く無かった  君と二人で居れば 俺達一つに交なる  夢しか見れない  だったら そのまま時を止めて 光  暗闇  俺の瞬き  何も変わりゃしない I want you

        •  ─詩─ 「聞きたい事があるんだ」

          初めてのキスは やたら切なくて  僕の頬を赤く染められちゃうかな それだけで二人幸せで それだけで二人恥ずかしくて 何もかもが面倒くさくて嫌になっちゃって  目の前が真っ暗になったとしても 君がそこに居てくれるだけで 僕は明日を迎えれる 虚勢張って強がって生きて来たけど 君の前じゃ何も役に立たないエピソード そろそろ僕も大人になるのかな?  君をちゃんと愛そう 傷つけて来た過去も  不安定な自分も  君は全部  受け止めてくれる 「そんな昔話は聞きた

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        「東京━短編小説━」

          「追憶」

          ボンヤリとしたトンネルの中  手繰り寄せた あの日の未来 戻れない今を 必死に生きている 太陽と月の狭間で今日も聞こえる 愛の音 お願い今日は何も言わないで 梅雨が泣いてる それじゃ悲しいでしょう だから涙をこらえてる この先もずっとずっと ひんやりとした体温の中  重ね合わせた あの日の唇 変えれない明日 無様にもがいてる 鳥が鳴いてる 午後の日差し 過去に伝えた 愛の言葉 お願い今日は何も聞かないで 胸が叫んでる だから淋しいでしょう 花火が

          ー楽曲─ 「Rain 愛の雨」 作詞 作曲 織田由紀夫 https://www.canva.com/design/DAF7HwfL9-s/D9K_LylRXYsBJBW5ZqXmOA/watch?utm_content=DAF7HwfL9-s&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=editor

          ー楽曲─ 「Rain 愛の雨」 作詞 作曲 織田由紀夫 https://www.canva.com/design/DAF7HwfL9-s/D9K_LylRXYsBJBW5ZqXmOA/watch?utm_content=DAF7HwfL9-s&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=editor

          「Suicide 私が死んでも、世界は一ミリも変わらない━短編小説━」

               1 「おいっ、高橋。聞いてるのか?」 「は、はい」 「だから、何回も聞いているだろう。この場合Xは何乗になるんだ?」 「え・・・・・・と、その・・・・・・」 「お前なぁ、これから追い込みかける受験生のレベルじゃないぞ」 数学の教師からは酷く叱責された。 教室内に笑いが響いた。 顔を赤らめた愛は、すぐさま広志を見た。 広志は軽く笑って見せた。 愛は更に恥ずかしくなって、机の上の教科書をジッと見つめた。 愛は何処にでも居る普通の中学生だった。 来

          「Suicide 私が死んでも、世界は一ミリも変わらない━短編小説━」

          ━詩━ STOP DV

          哀しみの雨が降り注ぐ中を  俺はあの娘を ソッと抱き寄せた 住むところが無いんだって  家にも帰れないんだって 何が彼女を苦しめているのか 彼女は言った 旦那がDVで  オマケに性的虐待 五歳になる娘まで 通帳 判子一式  スマホにモバイル充電器   もしもの為にと 取ってた  警察SOSカード 叫ばなければ いけない夜が もうすぐそこまで迫って来ている 私はあなたを忘れて やり直すの 人生 今ここ 始発待ち あなたは私を忘れて やり直して 人生 今こ

          ━詩━ STOP DV

          「ルッキズムの現実 ━短編小説━」

           1  凛はブスだ。誰が何って言ってもブスだ。学校でのあだ名はブス凛丸。完全に名前負けしている。凛は親を恨んでいた。今さら、どうこう言った所で、どうしようも無い事だが。  裁判所に言って手続きをすれば、三回までは名前を替える事が出来ると人づてに聞いた事はあった。ただ、聞いただけの話しであって、それが本当なのかGoogleで調べるだけ時間の無駄だと、凛は思っていた。 「なぁ、凛ちゃん聞いてる?」  昼休みが終わろうとしていた。凛の直属の上司、岡本が、凛に催促していた。

          「ルッキズムの現実 ━短編小説━」

          「ありがとう、トラ 光輝く君へ ━ノンフィクション━」

          令和四年10月21日15時40分 愛猫のトラが死んだ。満19歳だった。 人間で言えば、90歳を過ぎていたらしい。 大往生だ。 捨て猫だったトラを、近くの防波堤で拾って来てから19年も過ぎたと思えば、時の経過の速さに、感慨ぶかいものを感じる。 キジトラの雑種。オスだった。 名前は私が付けた。 「やっぱりそう来たか」 トラ色の毛並みに覆われた、子猫のトラを抱きかかえた兄の笑顔が今でも忘れられない。 トラが我が家に来てから、我が家の生活は一変した。 元来、猫アレ

          「ありがとう、トラ 光輝く君へ ━ノンフィクション━」

          「━詩━ 光 」

          お前と出会えて 全てが変わったなんて そんなキザな事 とても言えないけど 大丈夫 お前は 俺を笑ってくれたから これで終わりじゃないぜ 帰らぬ日々よ 戻れないまま 俺達は「今」をゆく 最高な日々よ くだらねぇ事 喋ってる時は 最高の笑顔 いつも 見せてくれるぜ そんなお前が隣に居てくれるだけで 俺の大切な「仲間」 あの日の記憶 胸に閉まって これからも ずっとずっと 終わるな物語よ 不安定な未来が 俺達に現れるけど 一緒になって考えた あの日の事は 俺

          「━詩━ 光 」

          「For your Song ━詩━」

            狂いそうな夜を越えて 君に会いに行く 残り三本のタバコ Oh baby 君が居なくちゃ つまらないから シートベルトは外した Some time lonely For your song 満点の星 輝く星  君は どの星になって 僕達を喜ばせ 僕達を悲しませる 僕達は いつからか夢見ることも許されず ハナレバナレになっちゃった 彼女は手さげバック一つで  今頃 雲ん中 笑い声が聞こえそうだね 君が居たから面白かった  あの日あの時あの場所 いつまでも

          「For your Song ━詩━」

          「BABY BABY ━詩━」

          ベイビ ベイベー 春夏秋冬 君の事 待ち続けるよ ベイビ ベイベー あの日の あの場所で ベイビ ベイベー 君の名前 思い切り叫んだよ ベイビ ベイベー もう二度と 離さない 街は変わらず 光の中 二人を照らしている 空は変わらず キラキラ星の中 夢を照らしてくれてる だけど だけど 一つだけ お星様 叶えて欲しい 夢があるのさ もしも もしも その願い 叶うのなら あの日 見た夢 あの日 あの場所で ベイビ ベイベー やり直せる 最後の そうワンチャンス ベイビ

          「BABY BABY ━詩━」

          「群青 ━詩━」

          さよならの手紙は あの日の海に もう捨てて 哀しみの花びら 僕だけのものだよ キレイな星屑が 散りばめられた あの空 君の隣で ほら 見つめていたんだ 月明かり 照らされてる この先の未来も 離ればなれ 重ね合わす 過去と今と群青 きらきら輝く いびつな物語よ 白々しくも そんな お似合いの言葉なんて 苦し紛れの そっと 「今まで ありがとう」 満ち足りてる とりあえず 隣に居なくても 記憶の底 繰り返す波 涙と愛の群青 ひらひら 散り始める さよなら

          「群青 ━詩━」

          「言霊 ━短編小説━」

          「田中さん、肺癌だってよ。しかもステージ5」 近くで同僚が呟いている。 瑠璃には微かに聞き取れた。そして、パソコンを打つ瑠璃の手が止まった。 田中さんは、瑠璃の直属の上司だった。新卒で入って来た瑠璃の教育係が田中さんだった。 窓の外に目をやると、まだ寒い日は続きそうだ。 働き盛りの田中さんが癌だと、瑠璃にとっては、まさに驚天動地の事だった。 信じられない出来事はいつだって、突然訪れる。 田中さんは早々に両親を失くし、施設で育てられ苦学の末に大学に入り、今の仕事に

          「言霊 ━短編小説━」

          「慕情 ━短編小説━」

          1  「ありがとうございました」   閉店間際に来る、彼の名前を私は知らない。 一杯のコーヒーを求めに彼はやって来る。彼が何処に住んでいて、何をしているのかさえ分からない。 只、一つ分かっている事がある。それは、私が彼に恋をしているという事だった。  私の名前は、美香。 淡々と高校を卒業して、近くの大学へと進学し、単位を取る為だけに通っている。 友達はみな、彼氏が居る。勿論、私にも彼氏がいた。 付き合って来月で一年が経つ。 彼は、交際一年の記念に、次の

          「慕情 ━短編小説━」