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3歳の息子の育児がここ一年くらい辛かった話と、イライラが少し収まったきっかけ

現在3歳6ヶ月の息子にこの一年くらい毎日イライラしてしまって、2ヶ月くらい前に辛さがピークを迎えた後、あるキッカケで最近は前ほどイライラしなくなったので、備忘録として書いておこうと思います。

子育てに対してネガティブなことを書いているので、気分を害される方がいるかもしれません。
読み返してみると、すごく嫌な母親です。
でも良いことも悪いことも覚えておきたいので、その時の感情を正直に書きたいと思います。

じわじわと辛くなる日々

ちょうど1年前、息子が2歳半くらいのときから息子に毎日イライラしていた。
二人目を妊娠して、悪阻がはじまった時期と重なる。
平日の夜に夫が不在のことが多くなり、そんな日はほぼ例外なく息子に怒鳴ったり、叫んでいたと思う。(そしてその後自己嫌悪になる)
昨年のそんな日々の真っ最中に書いた記事↓


自分の自己肯定感はこのあたりから、じわじわ下がっていたと思う。
息子のことは愛してるし可愛いけど、言うことを聞かず、何事もスムーズに進まないので一人でお世話をする時間が辛かった。息子と向き合うことが今の自分の使命だと思っていたけれど、怒鳴るとか叫ぶとか、大人としてどうなのという言動をしてしまい、理想とかけ離れた対応をしてしまう自分に自信をなくしていった。

仕事でも熱意を持てないことに負い目を感じるようになった。
数ヵ月後に産休に入ると思うと、やりたい事やなりたい姿を熱量を持って追い求める状態にはなれず、成長意欲の低い自分がやる気のある人たちの中にいていいのだろうかと、申し訳ない気持ちがあった。

二人目を昨年の12月に産んでからも、息子(この時3歳になっていた)の甘ったれ具合はそのままだった。
元々超甘えん坊だったので、赤ちゃん返りだったのか分からない。
里帰り中は赤ちゃんのお世話より、息子のお世話が辛かった。
お風呂上がりに体を拭くのも私、服を着させるのも私、ご飯を食べさせるのも私がやらないと息子は泣き叫んだ。
父と母も手こずったので、赤ちゃんへの授乳で疲れているのに、息子の世話は結局私がやっていた。
しかし私がやっても素直に事が運ぶわけではないのでイライラし、怒鳴った。私が子供に怒鳴るのを父と母は初めて見たと思う。(娘がこんな状態なのを見て、母は心を痛めていた。)
私は息子が憎たらしいと感じ始めているのに気づき、悲しくなって布団の中で泣いた。これが「上の子可愛くない症候群」かと思った。

里帰りから帰ると、息子の世話を夫と二人でできるようになったので、私は精神的にかなり楽になった。
それでも、息子の甘ったれ具合にはうんざりしていた。
一番手がかかっていたのは食事で、朝食と夕食はどちらも1時間くらいかかっていた。途中から自分で食べなくなって私や夫が食べさせていたので、もっと短い時間で自分で食べてもらおうと画策した。
小さい置き時計を見せて、この針がここまできたらご飯おしまいねと言ったり、席を立ったらおしまいねと言ったり、お母さんの膝に座ってもいいけど手伝わないから自分で食べてねと言ったりしたが、全て失敗した。
1週間くらい食事に関してあれこれ言って聞かせてみてもこちらの思い通りにはならなかった。

ある日の食事の最中、息子が私の膝に座り、私がスプーンでご飯を食べさせていた。
疲れたし、こんなに辛いことをしたいと思ってなかったんだけどと思った。こんなに辛いのなら産まなきゃよかった、と思い、すぐになんて事を思っているんだとハッとして、洗面所に逃亡して泣いた。

育児の自信を完全になくしていた。「愛を循環させたい」とか、「自己肯定感を高く育てたい」とか、どの口が言ってるんだと思った。

自分の考え方を見直すきっかけになった出来事


そんなときに、夫が泊りがけで出張に行くことになった。二人目が生まれてから初めてのワンオペで過ごす一泊二日。
懸念は保育園に息子を送るため、朝の支度を時間通りにできるかだった。
いつもより早く起きて、朝食はご飯と豚汁だけで簡単にして、息子に早く着替えてと怒る場面もあったが、一人でもなんとか保育園に送る事ができた。
送って帰ってきてから、あれ、意外といけたじゃんと達成感を感じた。
いい気分のままで、今朝のことを息子が生まれた時からつけている育児日記に書き出してみた。

ご飯を全部自分で食べられた。(豚汁とご飯だけで、40分くらいかかったけどね。ご飯はぶっかけにして食べた。)
パンツに履き替えて保育園に行けた。
(寝起き後のトイレで誘った時はやだと言われて履かなかったけど、着替えの時に言ったらご承諾いただきました。履かせたの私だけど。笑)
ほぼ1人で着替えられた。
(相変わらず、時間はかかるし、着替えてって何回言わせるのとイライラするけど。)

こんな調子で書いていたけど、カッコ内を省いて、出来たことだけ書き出したら、すごくお兄ちゃんだった。

・ご飯を全部自分で食べられた。
・パンツに履き替えて保育園に行けた。
・ほぼ1人で着替えられた。
・出る直前に、遊んでたブロックを自分から片付け始めた。
・保育園に行く途中、川沿いの遊歩道で競争した。景ちゃんは頑張って走ってた。
・保育園に9時ちょっと過ぎに着けた。
・自分で靴を脱いで、下駄箱に入れた。ちゃんと自分の位置に。
・自分でリュックからコップ袋とかを出して、準備してた。

こんなに色々と出来るようになっていたのに、出来ないことばかりを見ていたと気づいた。
一年前は靴を脱ぐのも本当は出来るのに甘えてやってもらっていたが、この日は一人でできた。
ご飯も、息子の好物だったからというのもあるが、一人で食べた。

息子は自分のペースで成長しているのに、どうして(もっとこうだったらいいのに)という願望の方を見て、今できていることを見てあげられなかったのか。

私は育児に自信をなくしていて、自己肯定感もおそらく低くなっていたので、息子が一人でできないことを受け入れる余裕がなくなっていたんだと思う。
この日色んなことが一人でできて、殊の外スムーズに送れたのはたまたまかもしれない。
でも、そのたまたまで、息子が今できていることに目を向けようと再認識することができた。
今できてないことも、いつかはできるようになるから大丈夫。
そう思うだけで、ずっと心にかかっていたモヤが晴れた気がした。

今あるものを見よう

この日の意識の変化から、自分の物事の捉え方によって、自己肯定感は自分で高められると身をもって気づいた。
コップの水が半分しか入っていないと思うか、半分も入っていると思うかは、自分で選べる。
私は息子の良い面、今できることを、今あるものを見ようと思った。

さらに言えば、できるとかできないとかは関係なく、不安や心配を手放して、息子のことを完全に信じられるようになればいいなぁと思うが、まだそこには至れていない。

夫が出張した日から2ヶ月くらい経った。
未だに息子にはイライラすることもあるが、以前より一人でやってくれなくても落胆しなくなった。
ご飯を一人で食べてくれず手伝うときは、以前なら「何歳までやらないといけないんだ」とうんざり思っていたが、最近はまあいいかと思える。「お母さんが食べさせたら、次は自分で食べてね」と交渉したりしている。
このやり方が正解かはわからないが、大人になっても親に食べさせてもらっている人はいないから、大丈夫だろうと思う。

ちなみに、ご飯を食べさせてほしいときに息子は「お母さんに甘えたーい」と言ってくる。うざ可愛い。

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