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通勤中の腹痛に苦しんでいた私の致命的なミス

週2〜3日は通勤中に腹痛が来ていた

通勤中の腹痛は、避けて通れぬ道だった。

毎日出社するのが当たり前だった頃、よく通勤電車で腹痛になった。当時オフィスは東京駅にあり、横浜に住む私は毎日60分ほど電車に乗る必要があった。その道中、腹痛は突然やってきた。鈍くて重い、えぐるような痛み。。あぁ、おなかが痛い。。誰も助けてくれない腹痛との戦いが、週に2〜3日は繰り広げられた。

通勤中の腹痛は頭脳戦だ。この痛みはいずれ収まるのか、いますぐ下車すべき痛みなのか。下車するなら、トイレが近く混雑していない駅が望ましい。どこの駅がいいのか、果たして遅刻せずに済むのだろうか……。痛みに耐えながら、さまざまな事情を考慮しながら最適解をみつけ、ゴール(トイレ)を目指す必要がある。社会人になってから、この戦いを何度も経験してきた。おかげで定期圏内にある駅のトイレ事情に詳しくなり、「腹痛で遅刻する」と上司に躊躇せず連絡できるようになった。

思えば、昔からお腹が痛くなりやすい体質だった。部活の試合では、緊張ですぐお腹を壊したし。アイスやかき氷を少し多めに食べれば腹痛がくる。蒙古タンメンを食べた翌日は、確実にお腹が痛くなった。そう、腹痛とは長い付き合いだ。社会人になって、電車で腹痛がくるようになっても「あぁ、またか」「体質だから仕方ない」としか思わなかった。

転職したら腹痛が消えた理由

状況が変わったのは、社会人5年目の春だった。人生初の転職をしたら、あれだけ頻繁にあった腹痛がなくなったのだ。以前より通勤時間は長くなっているにもかかわらず。

腹痛が消えた原因は、出社時間の変化だ。転職して出社時間が大幅に遅くなったのだ。以前は8時50分に朝礼があるから、毎日早起きしなければいけなかった。朝が弱い私は毎朝ギリギリで、いつもダッシュで会社に向かっていた。一方転職した会社はフレックスタイム制で、出社時間は決まっていない。朝11時までに働き始めればいいので、急いで会社に行く必要もない。余裕を持った通勤ができるようになると、通勤電車にのっても腹痛が来なくなったのだ。

通勤中の腹痛は、ずっと体質によるものだと思っていた。でも実際は、朝早く出社するストレスが原因だった。毎日苦手な早起きをして、会社に遅れないよう焦りながら電車にのる精神的負担が、知らないうちに腹痛となっていたのだ。転職するまで全然気づけなかったけれど。。。

苦痛を「仕方ない」と決めつけてない?

わたしは通勤中の腹痛を、体質だから仕方がないものだと決めつけていた。腹痛をなくせるものだと考えることすらしなかった。

もし私が転職しなかったら、いまでも駅のトイレを探し求める朝が続いていただろう。体質だと思いこんでいれば、自分の精神的ストレスに気づくはずもない。ずっと苦しい状況で生きていたかもしれない。さらに他のストレスが重なれば、もしかしたら体を壊していた可能性だってある。

通勤中の腹痛が消えてから気づいたのは、「我慢をデフォルトにしてはいけない」ってことだ。我慢は大切だけど、すべての我慢が必要なわけではない。自分にとって本当に必要なものだけ残し、避けられる苦しみは除くべきだと思う。

「メンタル強いから大丈夫」「体質だから仕方ない」
そうやって、不要な我慢を背負い込んでいないだろうか?? わたしは転職でたまたま気づけただけで、偉そうに言えないけれど……。我慢するなら、自分自身への愛を忘れないようにしようと思う。

#我慢に代わる私の選択肢

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