かみぺす

元ソムリエ🍷 2016年に婚活アプリで知り合ったドイツ人夫、2人の子供とベルリン郊外で…

かみぺす

元ソムリエ🍷 2016年に婚活アプリで知り合ったドイツ人夫、2人の子供とベルリン郊外で暮らしています

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懐かしの六星占術☆2023年を調べてみた

まずは今年の主な出来事を振り返ってみよう。 ①人生初の車の衝突事故 ②車の修理費10万ユーロ(約160万円)を支払ったが、新たな故障箇所が見つかり追加で5万ユーロ必要と言われ泣く泣く車を手放す ③貯金が無くなりお金を稼ぐため仕事を増やすが、家族との時間が激減し、夫婦仲が悪化した挙句、ぎっくり腰になり退社 ④人生2度目の自転車盗難被害 という感じで自分の人生の中でも3本の指に入るくらいの不運続きな年だった。 そしてつい先日、友人から 「もしかして大殺界なんじゃない?

    • ドイツ語は怒っているように聞こえる件

      ドイツ語のイメージでよく言われる " 怒っているように聞こえる " 私もドイツに来た時は、彼らが何を話しているか分からないけど、そのイメージ通りみんな怒っているようにみえました。 正解です。その通りなのです。 彼らはいつも何かに怒っています。 政治、隣人、職場、学校などの不平不満をいつも抱えていて、そしてそれをすぐに言葉にしてしまう。 電車の中だろうが、スーパーだろうが、所構わず、頭で思ったことをそのまますぐに口に出します。 隣に座っていた考え方の違う見ず知らずの人と突然

      • この物語を少しでも読んでくださった方へ

        至らぬ表現や文章があったにも関わらず、貴重なお時間を割いて読んでさらにスキまでも押して下さり、本当にありがとうございました。 とても嬉しかったです。 完結記念として、有料だった第6章を今月末まで無料にしております。 そちらもよろしければご覧下さいませ。 私はこれまで自ら何かを世に発信したことはありませんでした。 もしかしたら今回も必要のないことだったかもしれません。 しかし、何故かドイツへ移住してからは以前のように何かに打ち込んだり情熱的になることが無くなってしまいました。

        • ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑪完

          ■最終章■ 鎧を脱ぐ 「小さなことでも決断は相手に任せるほうが良い。そうすれば、無意識に責任を感じてくれる。」 小悪魔になる方法だったか、心理学の本か何かに書かれていた言葉だった気がする。 確かにこれまで何度か小さな決断を男性に委ね、効果を感じたことはあったが、果たしてこの付き合って間もない関係性で、一か八かの大勝負にも通用するのだろうか? 次の新しい派遣先で働くことになれば、契約終了まで辞めることは出来ず、1年以上にわたり日本とドイツでの遠距離恋愛を続けることになる。お

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          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑩

          ■第10章■ 戦果 彼は日本へ来る前、タイに1週間滞在する予定になっていた。タイと日本はそれほど時差が無く、ほぼ毎日ビデオ通話をしていた。 彼の便は19時30分ごろ日本に着く予定だったので、仕事帰りに空港まで迎えに行く約束をしていた。 空港までの電車の中で、私は初めて会う緊張感だけで無く、 " 33歳彼氏無し、無職の子供部屋おばさん " というネットでしか見た事の無いようなパワーワードのカウントダウンも始まっていたこともあり、本当に震えた。 何度もビデオ通話を交わしてい

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑩

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑨

          ■第9章■ 失策 前回のヨーロッパ旅行での下調べ不足による失態を繰り返さないため、早めに行き先を決めることにした。しかし、今回は行き先はすでに決まっていた。 航空券とホテルがセットになっているチケットを取り、彼にもそのことを伝えた。ベルリンで1人暮らしをしている彼の部屋に泊まることも出来たに違いない。もし私がもっと若ければ、きっと航空券のみ購入し、ホテルの手配など考えもしなかったただろう。 これまでの経験から、様々なシナリオを想定し万が一、彼と会った時に何か違和感を感じたら

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑨

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑧

          ■第8章■ 決戦 「日本に帰ったのにどうしてまだドイツのマッチングアプリを続けてるの?」 盲点を突かれないか内心ハラハラしていたが、彼はその事について何も疑問を抱いていなかった。まさかまだ1度もドイツへ行ったこともないのに、野望を掲げ、日本からこのマッチングアプリに登録しているとは夢にも思っていなかっただろう。 やりとりを始めてすぐに彼の32歳の誕生日が発覚した。 この微妙な関係性での誕生日をどのように祝うのが最適か悩んでいたところ、自己紹介文の翻訳でもお世話になった同

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑧

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑦

          ■第7章■ 布陣 登録完了後すぐに何人かのドイツ人男性からメッセージが来たが、私は失望した。 そこにはすべてドイツ語で書かれていた。 プロフィール欄に「ドイツ語は苦手だから英語でメッセージをお願いします」と書いてあったにも関わらず、彼らはすべて読んでいないのだろうか? 私が真剣にパートナーを探していたら、気になる人のプロフィールはきっと細部まで目を通すだろう。 仮にこのアプリで相手を見つけたとしても、全く初めてのドイツ語より、中学レベルではあるが一応なんとなく理解でき

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑦

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑥

          ■第6章■ 奇策 「あ! あった! これかも! でも、、、、」 何が書かれているのか、どういうシステムなのか全く理解できない。 当然だ、全てドイツ語で書かれている。加えて、日本でさえ1度もマッチングアプリを使ったことがない私が、海外のましてや英語ではない国のサイトに潜り込むのは無謀だった。 そこでまずは練習の為に、日本の無料のマッチングアプリを登録し、使い方を習得した後、もう1度ドイツ版のサイトに挑戦することにした。 しかしなにやらスマホが常に騒がしい。 信じられない数の

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          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑤

          ■第5章■ 吉兆 世界には色んな国や地域があるのに、なんで私はずっと日本に住んでいるんだろう。 ソムリエの勉強をしていた頃に感じた小さな違和感は、次第に根本的な疑問へと膨らんでいった。 これからも今住んでいるこの場所でずっと暮らし続けていきたいのか。それは私が望む人生なのか。自分が本当に住みたい場所ってどこなんだろう? あれ? 私そういえばフランスに留学したかったんじゃなかったっけ? え、もしかして住む場所って、自分で選んで決めることが出来るんじゃない? 友人 T ちゃ

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話⑤

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話④

          ■第4章■ 休戦 勉強らしい勉強を学生時代以来してこなかったが、フランス料理店で働くにあたり、ソムリエの資格取得に挑んだ。 世界各国のワインはもちろん、地図や気候、人口や歴史など、幅広い知識を学ぶ必要があった。 そして私は自分が世界について何も知らないことに気づき、ショックを受けた。勉強する中で1番衝撃的だったのが、人口の多さだった。 70億人という数字にはまったくピンと来ないが、自分が住んでいる200万人規模の都市と世界の都市を比較することで、この世界にはたくさんの人が住

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話④

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話③

          ■第3章■ 人生は戦いなり 「だから日本人よりも外国人の方が合ってるって言ってるでしょ!」 何年もずっと鼓舞しなから言い続けてくれた別の友人 T ちゃん。 婚活で疲弊し切っていた私は、妊娠中の彼女にすがるように、なんでそう思うの?と初めて尋ねてみた。 「だってラテン系だもん。色んな事に対して激しくて情熱的な性格だから、日本人は合わないよ。気付いて無かったの?」 " 情熱 " 私にとってすごく重要なキーワードだと確信した。 フランスに留学をしたいと漠然と考えていた20代

          ドイツの婚活サイトに潜入し、国際結婚した話③

          ドイツの婚活サイトに侵入し、国際結婚した話②

          ■第2章■ 婚活の泥沼化 「好きになる人じゃなくて好きになってくれる人が合ってると思う。」 婚活ズタボロ期にすぅーと染み込んできたのは、20年来の友人たちの言葉だった。この言葉にまったく耳を傾けず、自分の思い通りに恋愛を繰り返していた私に対して、N ちゃんはずっと言い続けてくれていた。 婚活でボロボロに負傷している私にも、出産したばかりの彼女は、変わらず同じ言葉を投げかけてくれた。 高校生から20歳まで付き合っていた J 君は、まさにその言葉の通りの存在だった。私のわが

          ドイツの婚活サイトに侵入し、国際結婚した話②

          ドイツの婚活サイトに侵入し、国際結婚した話①

          ■第1章■ 現実を知る 32歳10ヵ月。 7年間務めた飲食店を辞め、派遣社員として働き始め1年が過ぎた。 それまで生活の大半を仕事に捧げていたため、あまり経験の無かった花金 & 合コン三昧を、初めの頃は新鮮に感じ謳歌していたが、いくら時間を費やしてもなかなか彼氏ができない現状に、焦りを募らせていた。 周りを見渡せば結婚して子供を持つ人たちや、既に離婚を経験している人もいた。何年も彼氏のいない私には、入口すら分からない遠い世界に感じられ、自分が結婚し、子供を持つというイメージ

          ドイツの婚活サイトに侵入し、国際結婚した話①