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三好ヶ丘は、見上げたくなる街だった。
三好ヶ丘は、見上げたくなる街だった。
朝、駅までの通勤路でも
昼、よくピクニックした公園でも
夜、誰かと電話しながらあてもなく歩く道でも
無意識に見上げる隙があった。
陽の光に煌めく緑と空の青に見惚れていたのか、広い空に浮かぶ雲や星を眼の中いっぱいに映したかったのか、はたまた、
見上げるという行為そのものに対する心の欲求に従っていただけなのか。
それは、その時々で違っただろうし、
明確な答
2022年は人生史上最もさぼった1年だった。
2022年最後の日、全ての葉を落とし、身軽なようにも寒々しいようにも思われる丸裸の木に、小鳥たちが集まっていた。車内には決して届くはずがないのに、ちゅんちゅんという鳴き声が私の鼓膜を震わせた気がした。いつもなら気に留めないありふれた車窓の景色が何故か特別に感じられるのは、大晦日が人間界では特別な日だからであって、昨日も同じように木に集まっていただろう小鳥たちにとってはただの1日でしかないんだな〜と
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