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流産後の不妊治療

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流産後の不妊治療について記事をまとめています。 腹腔鏡手術(卵巣多孔術)→タイミング治療→体外受精(顕微受精)と合併症(卵巣過剰刺激症候群)を経て現在第一子妊娠中。
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記事一覧

胚移植してきた

胚移植してきた

今日はついに胚移植。何が1番辛かったって、洗浄とおしっこの我慢。
「朝9時30分から胚移植です。」って言われたものだから、それより早く到着していたのに、結局胚移植ができたのは11時30分。
この日は採卵の患者さんが多かったらしく、その人たちの手術が終わったら麻酔なしでの移植だったのだ。
4つ取れた卵ちゃんのうち、2つが移植可能なものになってくれていたとか。残り2つは経過が怪しく、様子を見て凍結する

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採卵完了

採卵完了

金曜日に採卵の手術を受けて来た。
自己注射のおかげで、左右に5個ずつ(計10個)のいい感じの大きさに育っている卵子があることがエコーでわかっていた。

採卵の日を告げられたのは2日前。いきなり仕事を休まなくてはいけないことに罪悪感はあったけれど、ここまでステップアップしたのだから、背に腹はかえられない。
翌日、自分がいなくてもなんとか現場が回るように引き継いだ。前日の夜は夜9時までに食事をとらない

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やっぱり綺麗なものが好きだ

やっぱり綺麗なものが好きだ

小学生の頃、友達付き合いが下手くそだった。
大人になってからもそんなに上手くない。
人間関係に早々躓いた幼き日の自分は、小学生の癖にタロットカードに手を出した。

「どうすればあの子と仲良く遊べるようになるんだろう。前みたいな関係になれるのだろう。」

占いを信じるタイプでもなかった癖に、つい手にしてしまったのは、対人関係に不安があったことに加え、タロットカードに描かれたモチーフやそれらの寓意に惹

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ソワソワ期からのリセット

ソワソワ期からのリセット

2月あたまにいつもお世話になっている産婦人科で腹腔鏡手術を受けた。
左右の卵胞に孔を計30カ所、メスで焼いてあけてもらった。
お腹の傷が治らないうちから、もうタイミングを取ってもOKだということで、タイミングをとったのだけど、着床まで至らずリセット。

そして、3月。
生理が終わって5日後だったのにも関わらず、右側の卵胞に1つだけ18.5mmまで育った卵子がいた。
腹腔鏡手術をやってから、ホルモン

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腹腔鏡手術体験談(不妊治療)その2

腹腔鏡手術体験談(不妊治療)その2

おへその下のホッチキスに不安を煽られソワソワしながら眠りについた手術当日の夜。

翌朝、看護師さんのノックと声掛けで目が覚めた。

「おはようございます。血圧測るのと採血しますね。」

「あ、はい…」

寝起きでまだ頭がぼんやりしてたけれど、「モーニング採血。しびれるぅぅぅ。」と心の中でぼやいていた。
朝イチの採血なんて、とほほ、と。

血圧は寝起きなのでかなり低め。採血は心の準備ができてなかった

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腹腔鏡手術体験談(不妊治療)

腹腔鏡手術体験談(不妊治療)

今日やっと、腹腔鏡手術をしてもらった。決して楽しみだったわけじゃないのだけど、前の産婦人科から転院した理由は、この病院の医院長の多孔術をしてもらいたかったからなのだ。

ステップアップの速さと確実な腕に定評のあるおじいちゃん先生。先生が若い頃は厳しいことをズケズケと言われることに耐えられず治療を断念した人がたくさんいると聞いていた。
実際会ってみると、話に聞いたほど厳しく感じず、以前受診していた先

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こんな種類の苦しさがあったのか(日記・愚痴)

こんな種類の苦しさがあったのか(日記・愚痴)

5つほど歳下の初任者の同僚がまさかの妊娠報告。5ヶ月に入っているんだとか。
「おめでとう。早めに職場の人たちに言って、体調しんどい時はフォローしてもらうべきだよ。」
と、先輩風を吹かしたものの、自分の心の中は大荒れだった。

9月頃、その子がクレームに潰れかけ、何日が休んでしまった時に、上司にお家に様子見て来い(遠回しに言われた)と勤務時間外に様子を見に行かされたり、行ったら行ったで留守くらったり

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妊活と仕事とわたしと

妊活と仕事とわたしと

一昨日、術前検査を受けるため、1日年休をとった。尿検査に始まり、血液検査に胸部X線、心電図、子宮内膜検査。
項目はそんなに多くなかったけど、あっという間に半日が経った。
胸部X線については、当日着ていた休日用のワンピースと相性が悪く。(胸部X線なんて撮ると思っておらずお気に入りを着てしまった、、)
肩紐の金具を腰に巻いていたのが写り込んで撮り直し。
テイク2は上部が写ってなかったらしく撮り直し。

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変化を楽しめる自分でいたい

変化を楽しめる自分でいたい

2022年は、間違いなく自分にとって激動の1年だった。
挙式、妊娠、流産、資格試験、仕事場での葛藤、妊活再開とステップアップ。そして年末の大失敗。
やっと冷静な気持ちになって、明日から始まる本格的な日常に向けて心の準備ができつつある。
立ち直るのに2週間以上かかっているところに情けなさを感じずにはいられないのだけれど、この年末年始、自分の弱さとも向き合うことができたのかなぁ、なんて思う。
「心の中

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どうしたら傷つかずに生きていけるのだろうか

どうしたら傷つかずに生きていけるのだろうか

 あともう少しで仕事納めだ。というところで、仕事で変なミスをしてしまった。そして、そのミスが自分の知らないところで翌日には大きく膨らんでしまって。
 職場でも中堅のポジションになるというのに、いまだにこんな失敗をしてしまった自分に絶望してしまった。(もちろん、1番絶望したのは、これまで信頼してくれていた苦情を言ってくれた方々なのだけれども。信頼を崩してしまった自分に腹が立って仕方なかった。)

 

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親孝行な子

親孝行な子

 流産手術の後に検体を染色体検査に出していた。
 数週間後の7月の某日に染色体検査の結果は「トリソミー16」と告げられた。「母体のせいじゃなかったからね」と女性のドクターは極めて優しい表情と声色で伝えてくれた。

 帰宅してから「トリソミー16」について検索をかけた。「トリソミー13は口唇口蓋裂、トリソミー18は多くの合併症、トリソミー21はダウン症…」。13,18、21は赤ちゃんの写真と情報が出

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忘れ形見を探して

忘れ形見を探して

引用画像:M's☆Diamo〜エムズディアモ〜【~6月誕生石 ラウンド 5mm用枠~ No.2919 K18YG ムーンストーン ピアス】
URL: Creema https://www.creema.jp/item/12893164/detail @Creema_jp

掻爬手術から13日が経った。仕事にも復帰して、毎日元気に残業している日々。手術が決まった週にはすでに繁忙期に差し掛かっていたの

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心と身体を癒した1週間

心と身体を癒した1週間

掻爬手術から6日経った。「職場に迷惑をかけてしまう、早く日常に戻らないと」という焦りから、職場の同僚や友人から心配の電話やLINEが届くたびに、「自分でもびっくりするくらい、結構メンタルは回復してるんですよ〜!」と元気アピールをしていた。
結局、どちらもじわじわとしか回復しなかった。(1週間お休みをもらっておいて正解だった。)

身体は出血が続いていたが、少しずつ量も減っていった。立ちくらみが頻繁

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さよなら、小さな命

さよなら、小さな命

2022年6月25日、産婦人科で言い渡された稽留流産。覚悟はできていたはずだった。9週目の壁があるってことを、知らないわけではなかった。それが、自分に降りかかることだってあるんだって。

だから、診察の時には冷静でいれた。冷静に振る舞おうとしていた。

待合室に戻されてソファに腰掛けると、涙が溢れていたことに気づいた。

一つ前の産婦人科では、ピルを処方してもらっていた。PMSや生理痛がひどく、月

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