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詩 猫

きみに触れると
いつもは牢獄のようなこの身体が
歓びを感じる

きみの無防備さや
気ままさが
重苦しく組まれた身体を
ひざの上から
ほぐしていく

きみと出会ってから
身体を持つという事実が
少し好きになった

この身体を持たなければ
きみの匂いを嗅ぐことも
きみの頭を撫でることも
きみの名を呼ぶことも
無かったのだと思うと、

僕はもう少し、
この身体に留まってやってもいいかな
と思う

触れ合うときの
きみの仕草が
どう在るべきかを教えてくれて
僕はこうして生まれ落ちたことさえ
恨めなくなるんだ

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