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大学の話

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大学に関することのあれやこれ
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#おもうこと

向き不向き。

今年からおなじチームで働くKは、年齢の上では私の2つ下であるが、職場の年次としては3つほど先輩にあたる。
Kは、元々この大学の卒業生で、物事への問題意識も高く、自分の意見を持って、学生とも教員とも上層部とも誰とでもきちんとした大人の会話ができる。
私からすると、この仕事(大学職員)にたいへん向いているように見える。
しかしKは、自分は何かをきちんと決められたとおりに履行し、はみ出さずにきっちり収め

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会議は演劇

大学の会議というものは演劇じみている。

会議上の発言は
誰かの筋書きの上を滑っているような感じがする。

それはファシリテーターだけがそうなのではなく
構成員すべてがそのようであり
誰の発言も演技っぽく聞こえる。

用意してきた言葉を披露し
人の意見の拾い方も完璧なセリフ回しみたいだ。

なにかを掟で禁じられてでもいるかのように
みんながみんなそうなのはとても気持ちが悪い。

いっぽうで会議前後

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奨学金の話

私は大学院の二年間、日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金(無利子)を受けていた。
月約8万円を2年間で、計200万の借金である。
期間が終わる頃に出した免除の申請が通り、私は半額免除を受けて借金は100万円になった。
返済期間もそのおかげで半分で済み、約8年で完済した。

免除申請には教員の推薦が必要で、私のときは、その年の推薦を出せるのは研究室で1人と決まっているようだった。(おそらく学

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世界は素人によってつくられている

思うに、世界には職人の世界と素人の世界があって、サラリーマンのほとんどは素人の世界だ。

素人が思いつき、素人ができる策を素人が作り、
素人が素人に説明し、素人が意思決定して素人に命じる。
そこでは高度すぎることは継承できないので淘汰されてしまう。
素人に職人技を期待してはいけない。

集団は誰もが素人であり、適応してもまた異動によって強制的に素人になる。
ジョブローテーションによる人材育成、フレ

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