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求める子供たち

1月18日より二学期が始まった。
私の勤めるミシガン州の高校は2学期制である。
私の役職も少し変わり二つの高校を掛け持ちとなった。

今学期関わる教科は生物学―遺伝子、生物学ー進化論、地球科学、幾何学に代数、アメリカの歴史に世界史など。

生徒たちはメキシコ、キューバ、グアテマラ、チリ、アルバニア、カザクスタン、ウクライナ、ロシア、タンザニア、イラク、韓国、ドイツ、そして日本など様々

話せる英語は片言からこちら生まれの子まで
そう、アメリカ生まれ、アメリカ育ちでも育つ環境が外国語なら学習用語はなかなか育ちにくい。

そんな中で生徒は自分自身というものも形成しようとしている。

生徒たち、子供たちの表現法は様々。

勉強しようにも言葉がわからず、質問もできない子
だから、黙って座っている子、慰めを求める子、救済を求める子
わかろうとする子、わかってないけどうなずく子。
わかっているけどやりたくない子、友達と同じことをしていたい子
あきらめる子、携帯で遊んでいる子、他のことに気を取られている子
騒いでごまかす子、先生にチャレンジしてくる子、近所をコピーして済ませる子。家でやるといって他の人に後でやってもらう子、何もできない子
お金を払ってやってもらう子、取引する子

そんな子供たちが入り乱れる教室で
それでも気分を変えて自分でできるようにしてあげる
それが私の仕事。

先生と全く同じことをしゃべっているのに
生徒に呼ばれる私。
買い物に行くと、私の生徒じゃなかった生徒さんから、
私のクラスに来ていたでしょ?まだ学校で働いているんですか?と卒業した人から声を掛けられる。
だから20年も続いたのかな。

私なりの答え、
なぜ生徒さんが覚えていてくれるのか

それは
私は彼らと対等の人として話すから
真正面から今だけの話をするから
正直な答えを求めて逃がさないから
私の質問にすべて答えられる自分を発見するから
どのように考えればいいのか見えるから
どんな言葉も意図を汲み取るから
自分の発言の信憑性を問うから
答えるまで待つから
誰も責めないから
聞いてあげるから
素直に答えてあげるから
言葉がなくてもわかってるよ、と生徒が感じるから。
(カンニングの時もね。)
答えじゃなく、自分がどう思うかが大切とつたえるから
はっきりとした選択肢みせ、と想像つく結果を聞くから
選択権と責任は自分にあると伝えるから
間違えたり、質問があればいつでも帰ってこれると伝えるから
穏やかにはっきりとつたえるから








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