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意識の中の世界

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ロゴスとソフィア(資料)

ロゴスとソフィア(資料)

「ロゴス」という概念を最初に使用したのは、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトス(Heracleitus)です。彼は紀元前6世紀から5世紀ごろに活動した哲学者で、「万物は流転する」という有名な言葉で知られています。ヘラクレイトスは、「ロゴス」を宇宙の秩序や理性、原理として捉え、自然の変化や万物の流転の背後にある普遍的な法則を表現するために使用しました。その後、プラトンやフィロン、さらにはキリスト教の教

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荘子と臨済

荘子と臨済

『荘子』は古今東西の思想の中で最もスケールの大きなものです。そのスケールは桁違いであり、あなたの小さな思考や不自由さを打ち破る力があります。

北の彼方、暗い海に魚がいる、その名を鯤(はらご)と言う。鯤の大きさのほどは、何千里(一里は約四〇〇メートル)あるのか計り知ることができない。やがて変身して鳥となり、その名を鵬(おおとり)と言う。鵬の背平は、何千里とも計り知ることができないほどだ。一度奮い立

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「高貴」な人間の自己肯定

「高貴」な人間の自己肯定

親や教師は、子供が「孤立」しないように「社会性」を身につけさせようと必死になりますが、それが人間性に歪みを生じさせる原因となります。社会性のない人間は欠陥のある人間として見られがちですが、むしろ社会性のある人間の方が本当の人間性を失っているように思われます。

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子供が孤立しないように社会性を身につけさせるのではなく、「孤立しても全く問題ない」という考え方を持つ人が教育者に

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理想の世界

理想の世界

理想の世界を想像し、イメージの中で創造してください。そして、その世界に住むことを想像してください。

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この世界自体が幻想です。そのため、理想の世界を想像し、その世界に住むことを空想することは、別の幻想の世界に移るようなものです。自分で作り上げたメタバースに入るようなものです。

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空想の世界に住むことは現実逃避ではありません。現実自体が幻想であり、

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孤独の楽園

孤独の楽園

孤独を愛し、自己充足している人は、人生で苦悩することが少ないでしょう。一方、依存的な人や他者の目を気にする人は、人生で苦悩することが多いでしょう。

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孤独は苦痛であり、寂しいと感じる人は、孤独の真の価値に気づいていないのです。

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ツァラトゥストラは孤独でしたが、彼には鷲と蛇が一緒にいました。もののけ姫のサンも人間とは関わっていませんでしたが、山犬

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人生の目的

人生の目的

あなたの願いが叶わないのは、神様があなたに意地悪をしているからではありません。

あなたの願いが叶わないのは、神様があなたに試練を与えているからではありません。

意地悪な神や試練を与える神は存在しません。

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幸福を与える神も不幸を与える神も、あなたの人生に神を介入させてはいけません。神という幻想を粉々に破壊してください。あなたの人生をあなたの手に取り戻してください。あな

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孤独の教典『ツァラトゥストラ』

孤独の教典『ツァラトゥストラ』

ニーチェの『ツァラトゥストラ』は孤独な者や孤独を愛する者の教典です。孤独は不幸ではなく、むしろ自ら進んで選ぶほど価値のあるものです。『ツァラトゥストラ』を読むことで、孤独の価値に目覚めます。『荘子』に登場する「神人」も孤独の世界で遊んでいました。あなたも、ニーチェや荘子のように、神聖な孤独の世界で優雅に暮らすことで、超人や神人のような美しい存在に生まれ変わるでしょう。

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孤独の教典 世界は意識の中に

孤独の教典 世界は意識の中に

意識の中にある世界

この世界は、あなたの意識が創造した世界であり、あなたがこの世界の「神」です。世界の中にあなたが存在しているのではなく、世界があなたの意識の中に存在しているのです。

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世界の真実

「世界は幻想である」ということが、この世界の真実です。あなたが見ているもの、聞いているもの、触れているもの、経験していることはすべて、あなたの意識が創り出している幻想です。

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世界の始まり ロゴスとソフィア

世界の始まり ロゴスとソフィア

永遠で無限の神が存在していました。ある時、神から分身が生まれました。その時点では神自身が自己を認識することができませんでした。さらにもう一人の分身が生まれ、三者が意識を共有することによって、初めて神は自己を客観的に認識することができるようになりました。

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最初に生まれた分身の名前はソフィアで、その次に生まれた分身の名前はロゴスです。彼らは神から分離して自然発生的に生まれま

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スピリチュアルな存在 記憶と能力の封印

スピリチュアルな存在 記憶と能力の封印

神秘主義、ニューエイジ、スピリチュアルなどになじみがある人なら、こんな言葉を聞いたことがあると思います。「私たちは肉体的な経験をするためにこの世界にやってきたスピリチュアルな存在である」と。

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この世界はあなたから生まれた「幻想の世界」です。映画の世界と考えると分かりやすいです。あなたが主人公であり、あなたと関わるすべての人が俳優です。ロゴスとソフィアはあなたの分身であり

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意識の中の世界 かつて精神とは神であった

意識の中の世界 かつて精神とは神であった

1.公理

世界の中にあなたが生まれたのではなく、あなたの意識から世界が生まれたのです。この世界はあなたの意識の中にある幻想の世界です。これはハイデガーの被投性や世界内存在とは真逆の発想です。

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この世界はあなたの意識の中にあるので、世界全体がホームであり、アウェイは存在しません。

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あなたが偶然にこの世界に生まれ落ちたのではなく、むしろこの世界

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