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エッセイ

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私の読書

私の読書

 私は読書において遅読であり、そしてなにより読書が苦手である。毎回本を読み始めるたび一行目を読むのが億劫になる。
 現在の世の中の状況であれば、様々な情報は本からでなくても得ることができる。また、物語も小説でなく、ドラマや映画を観ることで代用すれば十分かもしれない。だから無理して本を読む必要はないのかもしれない。
 では、なぜ私は本を読むのか。それは、本を読むことで得られるカタルシスを私に感じさせ

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皮肉について

皮肉について

 「皮肉」と聞いて私が思い浮かべるのは、笑いとしての皮肉である。嫌味を含んだ皮肉もあるが、それは少し高みに立っている感じがして嫌いである。笑いとしての皮肉にも嫌味を含んでいることはあるが、それも好みではない。
 そこで、嫌味を感じさせない笑いとしての皮肉として、私が第一に挙げたいのは、芸人のラバーガールがYouTubeにあげている次の動画である。

 見ていただければ多くの人がわかる通り、この動画

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読書についての雑感

読書についての雑感

 先日、バラエティ番組「イワクラと吉住の番組」を観ていて、ゲストで出ていた能町みね子さんがお金の使い道について「服と本」と述べたあとで
 「本、買って読まないんですよ。並べたい本を並べて、読みたいなぁって思うんです」
とおっしゃっているのを観て、そんな能町さんをなんだかかっこよく感じた。

 本をたくさん読む、ということにどこか屈折した思いが私にはあるのかもしれない。正直、本をたくさん読んだだけで

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作品を鑑賞する力

作品を鑑賞する力

 とても楽しみにしていたキングオブコントを観た。おもしろいコントにたくさん出会えた、とてもいい大会だった。(個人的にはロングコートダディのネタが一番好きだった。)

 お笑いの賞レースではいつもあることだが、自分ではおもしろいとおもったネタが全体の点数が低かったり、逆にあまりおもしろくないとおもったネタが高得点だったりすることが、今回もあった。

 このようなことはお笑いの賞レースに限ったことでは

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未熟な積ん読家

未熟な積ん読家

 自分のAmazonの「欲しいものリスト」を見ると、9割9分「本」であった。ざっと数えて100冊はあった。

 私には読みたい本がたくさんある。だけど、読みたい本を見つけるスピードと実際に本を読むスピードが見合っていない。だから読みたい本だけどんどん溜まっていく。

 実際、欲しいものリストに入っている本以外に、買ったけど読めてない本が同じくらいある。つまり私は積ん読家なのだ。

 本を楽しくさく

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