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休職中に読んだ本たち(前編)

こんにちは。

他の記事でチラチラと書いているのですが、私は昨年からうつ病の治療を行っています。

どん底だった時はほとんど寝たきりだったのですが、少しずつ調子が戻って来た辺りから、無理のない範囲で色々と本を読みました。

せっかく(?)なので今回は、その中から幾つかを紹介させて頂きたいと思います。

紹介したい本をリストアップしたら、かなりの量となってしまったため、前・後編に記事を分けて紹介します。

前編では、それらの本の中でも

自分の病気そのものや、
精神的ストレスへの理解を深められた本

を紹介させて下さい。
それでは、どうぞ。


うつヌケ / 田中圭一 著

この本は長いこと書店で平積みされているので、「見たことある」って人も多いかも。

うつ病などの精神疾患を患った人達の体験談を、自身もうつ病の経験者である著者が、漫画としてまとめている。

病気となったきっかけや闘病中の困り事、それぞれの人がどのように病気と向き合ったかを知ることが出来る。

この本を手に取った時、私はうつ病と診断されてすぐの頃で、「どうしよう」という不安でいっぱいだった。この本の中で語られる様々な体験談は、時に足元を照らす街灯のように、時に行先を示す灯台のように、暗闇を手探りで歩き出した私の指針となった。
心が落ちる度、ホントに何回も読んだ。

同じように不安を抱えている人に読んでほしい。


鈍感な世界に生きる敏感な人達 / イルセ・サン 著

最近よく聞くようになった

「HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン)」

という敏感な気質を持つ人達の強みや弱み、敏感さがもたらすデメリットに飲み込まれないように気をつける点などを知ることが出来る。

誤解させることがないように記すが、「HSP」=「精神疾患」ではない。
「HSP」という言葉は、様々な事に気づく事が出来る感度が高い人の「気質」を指しており、「精神疾患」という言葉は、様々な理由から心身の「機能不全が発生してしまった状態」を指している。

HSPだから治療が必要!ということではないし、精神疾患を患っている人が皆HSP!という訳でもない。

ただ、HSP寄りの人は、色んな事に無意識にセンサーを張り巡らせてしまうため、日常の中でストレスを受けやすく、うつ病等になりやすいとは思う。

さて、少し注記が長くなってしまった。

仕事を休むことになり、ネットなどで色々調べる中で「HSP」という言葉を知り、何だかどうも自分もそのHSPと呼ばれる人達に似通った部分があるなと思い、情報収集の為関連書籍を買い求めた中で出会った本である。

私個人としては、HSP関連の書籍の中で、この本の内容が1番スッと入ってきた。

ネット等で利用できるセルフチェックのリストより、より細かいセルフチェックリストが載っているのも嬉しい。

自分の中でずっと感じていながら言葉に出来なかった部分が、この本に書かれていて嬉しかった。

周りの人と比べてどうも気疲れやすい人とか、色んな刺激に弱い人、ひとつの事に対して考えを深めて行くのが好きだよって人にオススメの本です。


気持ちを伝えるレッスン / 石原加受子 著

自分の中にあるモヤモヤを否定せず受け容れ、それを表現する事で獲られる安心感があると知った。

私は「解決策を見つけ出せないのなら、人に悩みを相談しても意味がない」と思っていた。
本書を読んで、解決策が見つからなくても、表現するだけで苦しさは減らす事が出来るということを知った。

ついつい聴き役になっちゃう人とか、人に思いを伝えるのが苦手だなって人に読んで欲しい1冊です。


シンプルに生きる ストレスからの解放 / ドミニック・ローホー 著

肩肘張らず、身の丈に合わせて生きることの楽しさが語られる。

全編通して、草原で鼻先をくすぐられるような暖かさに満ちている。

サンドラ・カベズエロ・ベルドッジさんの挿絵もとても暖かい。
冷たい所に身をおいて、心が冷えて凝り固まってしまった人に読んで欲しい。


プロカウンセラーが教える はじめての傾聴術 / 古宮昇 著

この本では、カウンセラー側の視点で、クライアントが自己表現することで何を得るのか、それを促すにはどうするのか、傾聴という手法の基本を学べる。

私自身、カウンセラーさんなどによるカウンセリングを受けた事があるのだが、その時自分の中で何が起こっていたのか知る事が出来た。

ある程度病状が回復してきて、「今後再発をさせないためには、どうすべきか」と考え始めている人や、自分自身へのセルフカウンセリングを行えるようになりたい人(もちろん他者に傾聴を出来るようになりたい人も)にオススメです。

あ、あとこの本については、過去に読書感想文をアップしてます。
ご興味あれば、そちらもどうぞ。


https://note.com/yuya185263/n/nde9f89276cf7?magazine_key=m1d9d3b986067

終わりに

長々と書きました。


その本の良い所を簡潔に紹介するって、こんなに難しいのね。
(というか、簡潔にはなってなかったと思う。)

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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