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【今でしょ!note#155】自分の商品価値を最小単位で理解して磨く

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

先日の木下斉さんの放送で、自分自身をリーンスタートアップに捉えて、職場における仕事においても、他の人とは異なる成果を挙げるための自分の商品価値(=差別化ポイント)を見つけ、それを磨いていこうという趣旨の話をされていました。

確かにこの視点は重要で、私のような大規模システムにおけるシステムエンジニアの仕事に求められるパフォーマンスは、いわゆるQCD(サービスの品質・コスト・納期)を遵守し、プロジェクトリスクを事前に抽出して上手くマネジメントしながら、プロジェクトを前に進めていくところにあります。

また、専門領域としているアプリケーションエンジニアの領域では、お客さんの事務改革を支えるシステムをどのように設計して実装に落とし込んでいくかの具体的なイメージを持って、それを開発を担う人たちと共有できるようにすることもミッションですし、その品質を保つための開発プロセス管理やお客さんの使われ方を意識した試験計画の立案・実行にも責任があります。

さらにマネジメントの立場においては、目の前の大きな問題を発生させずにしっかり完遂して、お客さんに安心してシステムを使ってもらうことだけでなく、プロジェクトを通じた人財育成、将来的な会社の事業運営を見据えたときに必要なプロセスやノウハウの整備も仕事の一つです。

で、大切なのは、今の私の立場にある人であれば、私でなくともこのあたりはミッションになってくるはずですが、「自分がやることで、他の人が同じ立場で仕事をした時よりも何が良いのか」、という観点です。
つまり、自分自身が商品やサービスであり、会社というのは、自分の商品を販売契約している相手に位置付けられますから、会社にとっては、自分と雇用契約を結ぶことで、他の商品(他人)にはないどんな価値を享受できるか?という視点が超大切ということです。

ということで、ざっくり「労働力の提供」という大まかな価値ではなく、自分の商品の差別化要素・価値を最小単位で理解して、それをどのように磨いていくか、という視点で話を進めてみたいと思います。

ごちゃごちゃしている事象を体系化

私が自分自身の商品の売りとして考えている能力の1つ目は、「ごちゃごちゃした事象を体系化する能力」です。

私は頭の回転が遅いため、難解なものを難解なまま理解する能力がありません。だから、難解なものは、一旦紙に書いて概念化・体系化して、自分なりの言葉で再定義し直さないと、理解できないことばかりです。
難解なものを難解なまま理解できる人には憧れがありますが、全員が全員、そうではないと分かっているため、難解なものを体系化できる力って意外とどこでもニーズがあるのでは?と考えています。

人が物事を理解するためには、全体から細部に段階的に理解を進めた方が理解が進みやすいはずですし、ある領域にあまり詳しくない人に向けて短時間で説明が必要な場合においても、体系化されたものを使って説明する方が理解のスピードが上がり、決裁の時間を早くできます。

具体的には、お客さんに対して何かのサービスを説明して理解を得るということが目的の仕事であれば、お客さん目線で理解しやすい資料を作ることで、5分あれば内容を理解してもらって、自分たちが確認したいことをクリアにできるのと、1時間かけても真意が伝わらず、自分たちが確認したいことまで辿り着けないのとでは、大きな成果の違いになって現れてきます。

社内エスカレーションして決裁者の承認を得るプロセスも同様で、1回の端的な説明で現在の取り組みを短時間で理解してもらって、承認を得たいポイントに了解を得るためには、ごちゃごちゃしている物事の取り組みを体系化し、第三者に端的に伝わるようにする能力が不可欠になってきます。

私は幸い、東南アジアにおける仕事を通じて、お互いノンネイティブなお客さんに対して、英語だけでなく絵なども使いながら、自分の言葉で説明して理解を得ながらプロジェクトを進めていく、ということを10年近くやってきました。
また、海外の方に向けたセミナーでの講演業務や、大学での講演、初めてのお客さんに向けた英語での商品説明の矢面に立ってプレゼンする機会を山程持ってきたのもあり、「物事を体系化する能力」は経験から磨いてくることができました。

そのため、この「体系化して理解しやすい形にする仕事」というのを2024年度はさらにやっていきたいと考えています。
まさしく、人から求められて対応するフロー仕事ではなく、自分で必要と思われるものを先手で作っていくストック仕事の割合を増やすことを指しています。今の組織の知識を形式知にして未来に繋げていくためにも「現在取り組んでいる業務知識の体系化」「利用している製品仕様の体系化」により自分の時間を使い、自分という商品ならではの価値を提供したいと考えています。

情報発信

1点目のノウハウ体系化の延長になりますが、ストック仕事で作った体系化した業務知識や製品仕様への理解について、社内に見える形にして社内の誰からでも参照できる形にしたいと考えています。
自分たちの取り組みを発信して、共鳴する仲間を見つける活動も自分は割と得意な方だと認識しています。これまでも、大学で講演した内容をパッケージングしてもらって大学のサイトで紹介してもらったり、グローバルな仕事の内容ややり甲斐を社内のキックオフでプレゼンしたり、地域活性化の取り組みを社内記事に掲載してもらったり、チームメンバーと取り組んだWebサイト構築やデザイン会社との協業の様子を後輩に発信してもらう場をアレンジしたり、ということをやってきました。

この辺りも、自分でない担当者が今の私の立場になってもあまり力を入れないところだと思いますが、自分という商品が担当することで、差別化が図れる仕事の仕方だと捉えています。
自分たちの仕事の内容を体系化して見える形にしておくことで、そのノウハウの利活用ができ、今のチームメンバーの業務知識の底上げに繋がるだけでなく、将来の仲間に向けた資産にしていくことが可能です。また、自分たちの仕事を多くの人に知ってもらうことで、今取り組んでいるメンバーのやり甲斐にも間接的に繋がってくると信じています。

ポイントは「いかに分かりやすいものにするか」。情報発信も、難解なままでは同じようなものを作っても「伝わりやすさ品質」が全く異なります。分かりやすいものを作って、作ったものを隣の部署の人に知ってもらい、その連鎖で認知を広げていく。これも今年度は特に力を入れていきます。

チームビルディング

最後は、チームビルディングです。これも、他の人がやるよりも、面白おかしく取り組んでいける自信がある領域です。
最大のチャレンジは、ビジネスパートナーも含めた一体感の向上です。専門性の高い、とても良い仲間が沢山いるので、その仲間たちとチーム成果を最大化するためのコミュニケーション強化を取り組んでいきます。リスペクトを態度と言葉で示すことが大切。

そして、チーム内時短は継続中です。

2点目で述べた情報発信とも絡めて、成功しても失敗しても、「チーム時短奮闘記」の学びは社内にも積極的に発信し、より生産性の高さを求める組織風土作りに貢献したいと考えています。生産性向上を実現したチームのマネジメント経験も、今の時代どこでも必ずニーズがあるはずですから、このあたりも自分という商品を磨くための実績作りの一環と捉えて前向きにやっていきます。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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