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英語ペラペラなパートナーがいても英語が下手な知人達

下記ポストに対してもっと具体的な例を知りたいと言われたので…

フランス人と結婚して子供までいるけど会話の成立しないEさん

フランス人Lとフィリピン人Eはマッチングアプリで出会い、いわゆるセフレの関係からスタートしました。Lはフランス人ですが、ロンドンで育っていて英語はペラペラ。私はLの主催するムービー・ナイト(みんなで集まって映画を見る)にちょくちょく参加していたところ、ある日Eがやってきて彼女とも知り合いました。

私が初めて彼女と交わした会話は「あなたも映画業界で働いているの?」でそれに対しての彼女の返答は「私はリッチモンドに住んでいるの」でした。会話のかみ合わなさにアレ?となったのを覚えています。

後で知ったのは、Eはカナダで育ったものの彼女の英語レベルは非常に低いということでした。彼女の家族や友人はフィリピン人ばかりで、英語を話せなくとも生活できるコミュニティがあるようです。
Eはみんなで見た映画の内容もほとんど理解できておらず、みんなでゲームをしてもルールを把握できていなくてゲームが成立しないなんてことも…

Lいわく、彼にとってはEの見た目がとにかく好みで体の相性も最高だし、一緒にいて居心地がすごくいいけれど、英語力不足なために込み入った会話ができないから彼女をガールフレンドにすることは絶対にありえない!とまで宣言していました。しかし、Eの元カレがヨリを戻そうと彼女に話しかけている事実を知り、彼女と一緒になる決意をしました。

二人は今では結婚して子供も二人いますが、相変わらず英語での会話は全く成り立っていませんでした。Lが政治に関する意見を聞いたのに対して、Eの返事は「パスタが食べたい」とかそんなズレ具合でしたが、なんとLがタガログ語を勉強して、カタコトでコミュニケーションしているようです。

二人がぞれぞれ言うには、言葉は通じなくとも相手が自分を愛していることはしっかり伝わってくるし、居心地のいい関係だとのことです。

8年来のカナダ人彼氏がいるのに関係代名詞のわからないCさん

中国人Cはカナダ人のPと8年付き合っていて、さらにアメリカのコミュニティカレッジを卒業していたものの、彼女の英語力はそこまで高くはなかったです。

彼女は英語を話す際の「リズム」を取るのが上手かったので、初対面では英語がかなりできる印象を受けました。
実際のことろ、彼女の英語力は挨拶などの日常会話を行う上では問題はなかったのですが、関係代名詞の入った文章の意味を取り違えたり、例えば原子炉=neclear plantという単語を知らずに何かしらの植物だと勘違いしたり...ということが度々ありました。

私が彼女に一緒にベイマックスの映画を観に行きたいか聞いた際の会話です。

私 "Do you wanna join us for Big hero 6?"
C ”Theater in Down town?”
私 "No, we are going to the one in the Chinatowan"

このあとで彼女はNoと私に言うのですが、翌日ベイマックスを見たかったのに!とキレてきました(笑)聞けば彼女は私たちが「The one」という映画を見に行くと何故か勘違いしてNoと言ったらしいのです。最初にBig hero 6って言ってるし、The oneなんで映画そもそもないしw

この後も彼女が質問の意味を履き違え、あとでキレるという事案が多数発生したので、私は彼女に話しかける際にはなるべくシンプルな単文で...と心がけていました。

あとでCに聞いた話によると、彼女はPの話している内容がわからなくてもバカだと思われたくないからわかっている振りをしていたし、自分が間違えてYes/Noを言ってしまった結果に対しては我慢してやり過ごしていたそうです。

P側の話ではCが何がわからないのか言ってこないので対応のしようがないし、突然不機嫌になるので困るとのこと。Cの英語力は出会った時からあまり変わっていないとも言っていました。

なお、最終的に二人は別れました。

イギリス人と結婚して4年、ぶつ切り英語を使用するAさん

タイ人であるAはイギリス人Cと結婚して4年。Aはイギリス人ですが、5歳からアメリカで過ごしていたので彼が話すのはアメリカ英語です。

Aはかなりぶつ切りの英語を話し、文章になっていないことも多いのですが二人はいつもとても幸せそうです。コミュニケーションには翻訳アプリをたまに使用しているのを見たことがあります。Aはパンデミック以降、オンラインで英語を勉強を始めたそうで、以前よりも英語が文章っぽくなってきたと聞いています。

二人はパーティーで出会ったのですが、出会いの瞬間から話さなくとも通じる不思議なものがあり「この人と結婚する」と何故かわかったと言っていました。出会った日から付き合いだして、そのまま結婚、今に至ります。

日独ハーフのAさんの両親

日独ハーフのAとは職場で出会いました。彼女はアジア人には全く見えないのですが、私が日本人だとわかった途端に流暢な日本語を話しだし、その時の衝撃を私はいまだに覚えています。

彼女は父親がドイツ人、母親が日本人で二人は結婚して45年になる非常に仲の良い夫婦だそうなのですが、母親の英語が本当に下手すぎて何を言っているかわからず、Aは母親とコミュニケーションを日本語で取らざるを得なかったので日本語がペラペラになったそうです。ちなみに父親もそこそこ日本語を話せるそうです。「言葉が通じなくとも、仲はなぜかいいんだよね」と言っていました。

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