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絶対やっちゃダメ!英語学習法②単語丸暗記

あちこちでオススメされてはいるけれど、効率の悪さゆえにオススメしない英語学習方法について書いていきたいと思います...の第二弾!

単語丸暗記

単語数を増やすこと自体は重要

単語帳を駆使して単語をひたすら覚えよう!
一日30やれば一か月で約1000も語彙が増えるぞ☆

…というような謳い文句を見かけたことはありませんか?

確かに英語のレベルを上げるにあたって、知っている単語数を増やしていくことは重要な鍵となります。単語を一つでも多く身に着けるに越したことはありません。

じゃあ、単語を暗記するのは良いことでは?と思われるかもしれませんが、問題は単語を「単語単体」で「丸暗記」するという点にあります。

丸暗記では単語は覚えられても、使い方までは覚えられないことが多いのです。


一つの英単語には複数の意味がある

まず、前提として覚えておいてほしいのは日本語と比べ、英語は単語数が少ないと言われていることです。これはつまり、一つの単語により多くの意味が含まれている傾向がある、ということです。

例えば"run”という単語は中学一年生で習う基本的なもので、多くの日本人は恐らく「走る」という意味を思い浮かべると思います。

しかし、実は文章中の使われ方によって「逃げる」「経営する」「立候補する」「(記憶)が浮かぶ」「(植物等が)はびこる」「(液体が)こぼれる」「(時が)系やする」「(噂が)流れる」…などなど、このような多種多様な意味を持つのです。

これらの意味を片っ端から暗記しても、数時間後には忘れてしまっていることでしょう…

使い分けの難しい英単語

日本語に訳されると同じ意味になるのに、実は場面によって使い分けないといけない英単語が存在します。

例として挙げるならば、"see""watch""look"などでしょうか。
日本語訳ではすべて「見る」です。次の英文において"see""watch""look"のどれをそれぞれ使うのが正解かわかりますか?

I (       ) a cute dog walking towards me
こっちに向かって、可愛い犬が歩いてくるのが見える

I love to (        ) my dogs play.
私は私の犬たちが遊んでるのを見るのが好き。

(       ) at that cute dog!
見て!なんてかわいいわんちゃんなの


正解は上から順に"see""watch""look"です。
Look=視線を意識的に向ける時に使うイメージ
See=自然と視界に入ってきた時に使うイメージ
Watch=動いているものを、じっと注意して見るときに使うイメージ

このような場合に単語単体で丸暗記しているだけだと、いざ使用する際に適切な使い方ができません。

日本語の漢字とちょっと似ていますね。「見る」「観る」「診る」など、場面によって使用するものが変わってきます。

例文で活きた英語を覚える

では、どうしたらいいのか。
単語単体ではなく、例文丸ごとで英単語が活きた状態で覚えましょう!

先ほど例に挙げた"run"でしたらば、このような感じです。

The dog ran toward me.
犬が私に向かって走ってきた

My friend is running a business.
私の友人はビジネスを経営している。

Sorry, I am running late.
すみません、予定時間より遅れます。


効率よく覚える方法

  1. イメージと連動して覚える

  2. 何度も繰り返す

  3. 「目で見る」「手を動かす」「声に出す」「耳で聞く」

①イメージと連動して覚える

頭の中に映像を思い浮かべることで、より記憶に残りやすくなります。インパクトのある、少しとがったイメージですとより記憶に残りやすいです。

もし、映像をイメージする→単語が思い出される、という段階まで持っていけたら理想的です。

②何度も繰り返す

エビングハウスという学者の名前を聞いたことがありますか?彼の行った実験によると、人は一度覚えた物事を一時間後には56%、一日後にはなんと74%忘れてしまうそうです。

記憶を定着させるには、完全に忘れる前に復習をして繰り返し思い出すのが非常に有効とされています。

学生時代、テスト前に一夜漬けで覚えた知識が長持ちしないのはそういうことです。

私は自分がまだ覚えきれていない部分をまとめた紙の束をあちこち携帯して、電車の待ち時間などの隙間時間に繰り返し見返していました。復習する回数をできるだけ多く持つように気を付けていたのです。おかげでテスト前には徹夜することもなく、普通に寝ていましたが成績は良かったです。


③「目で見る」「手を動かす」「声に出す」「耳で聞く」

この記事でも書きましたが、より多くの感覚を同時に刺激した方が、人の記憶に残りやすいと言われています。

私は学生時代、暗記物はひたすら「目で見る」「手を動かす」「声に出す」「耳で聞く」繰り返しで身に着けていました。数周すると、体が覚えます。

まとめ

単語を丸暗記しても使い方がわからない!そもそも忘れてしまう…という傾向があるので、英単語を例文とともに①イメージと連動させ③「目で見る」「手を動かす」「声に出す」「耳で聞く」ことで覚え、それを②短期間で何度も繰り返してください。

まず自分の英語力を確認して、それに見合った参考書を選び、そこから学習する単語群を設定していきましょう。



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