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現段階ではポリコレ配慮は必要 (リトル・マーメイドも見たよ)

皆様、お疲れ様です。
ザコです。
今回は英語に関してではなく、今話題となっているリトルマーメイドのポリコレ化について話したくなったので、noteります。ちなみに、字幕で視聴済みです。
注 絵は侮辱ではなく、本気で書いています。著作権に引っかかったりするのが嫌だったんで。

先に申し上げますと、ザコ的には、ポリコレ配慮は現段階では必要だと考えています。そう思わない人も是非読んでいってください。


みんな人種差別しているわけではない

アリエルが黒人だと知った時、ザコ含め、皆さん驚いたのではないでしょうか。変な意味ではなくて。
中には否定的な意見もあり、それに対して「差別主義者だ」という声が出て、予告が出た時から今に至るまで、ずっと論争がネット上で繰り広げられています。

で、ザコが言いたいのは、否定派は別に人種差別をしているわけではないということです(おそらくほとんどの人は)。

単純に「アニメ版通りに作って欲しかった」というだけなんです。白人のアリエルで、アニメのキャラをそのまま実写化したらどうなるんだろうという期待、ワクワク感があって、それが裏切られたことに対する怒りが出ただけなんだと思います。

また否定派にはこんな別の意見もありました。
「わざわざ、白人が原作のものを黒人にしなくても、白人に配慮されるほど俺ら困ってねー、なめんな」という意見です。ザコも一番最初に予告を見た時にこう思いました。配慮することが上下関係を作って、人種差別を助長させてしまうと思ったのです。

他には、「映画を政治利用するな」という意見もあります。
これについて次の見出しで語ります。


映画は政治、社会に利用されるもの

ザコが一つ言いたいのは、政治や社会のために映画が利用されるなんて当たり前 です。映画だけではなく、音楽や絵画などのあらゆる芸術がこれまでも利用されてきました。

ただ、その結果、いい方向に進むこともあれば、悪い方向に転ぶこともあるんです。むしろ、どんな芸術にもメッセージはあるので、仮に政府が作ろうが、スピルバーグが作ろうが、製作者の意図を私たちは汲み取ることになります。(ザコ自身も映画は好きで、意図は何とか気になるタイプです。)

なんで、政治や社会、個人だろうと、映画を利用しているんです。
こんなこともわからないお花畑のやつがいないことを信じています(ガチで😊)。


ポリコレ配慮

では、本題に入ります。
まず、なぜザコがポリコレ配慮が必要かと申しますと、まだ顕在的にも、潜在的にも人種(LGBTQ+も含む)に対する意識があるからなんです。

皆さん想像してみてください。
皆さんが英語ペラペラな人だとして、今から俳優業を始めて、ハリウッドで仕事が来ると思えますか。もちろん、日本でも貰うのは難しい話です。
しかし、日本の方が可能性があると思いませんか。人種差別がないんであれば、日本でもハリウッドでも成功する確率は同じじゃないとおかしいですよね。

具体的な人物を出してみましょう。
真田広之さんです。ハリウッドで長年活躍されていると言われていますけども、結構ちょい役多くないですか。多くのハリウッドスターとも共演しているのに。渡辺謙さんも同じです。彼も最近ブロードウェイで主役こそ張りましたが、ちょい役多いですよね。さらに、彼らの役は日本人役(っぽい役)が多いのも事実です。

黒人の俳優が演技をやるときも、ウィル・スミスのような、おちゃらけているけどもいいやつ役とか、アジア人(中華系)の俳優はカンフーの演技が多いですよね。彼らもそれで充分仕事があるならいいじゃない、と思うかもしれません。でもそうじゃなくて、彼らがアイアンマンになったていいわけです(マーベルのヒーロー役になるだけでは不十分)。たぶん、エヴエヴはこれらのアンチテーゼだったと思います。

でも、現状ではその作品やシリーズの本当の中心、主人公になるのはやはり大体白人です。たぶんそれは、映画界側の優遇だけではなく、興行的にも伸びるからなんだと思います。つまり、これまでも黒人やアジア人が主役を演じたことはたくさんあると思いますが、興行的にうまくいっている作品はとても少ないんです。

そして、この流れを作っているのが私たち観客側であることも忘れてはいけません。

以上より、映画業界だけでなく、観客が潜在的に持っている人種意識を辞めさせる、つまり、異人種に慣れてもらう(もっといえば、異人種と感じなくなる)ために、映画のポリコレ化が必要なんだと思います。

思い返してみると、アリエルが黒人だったことにみんな驚いたはずですよね。でも、本当はその反応もおかしいのではないでしょうか。


アリエルは都合がよかった

じゃあ、ここで考えてみたいのが、「なぜアリエル役に黒人が起用されたのか」です。

それは単に 都合いい からです。
先述したように、新作で黒人、アジア人を主人公役に据えても興行は芳しくならないし、社会に対するメッセージも弱いものとなってしまう。そのため、新しい映画を作るよりも、既存の、人気があって、影響力のある作品でポリコレ化を図ろうとするのは納得がいきます。また、リトルマーメイドに至っては、黒人にしたところで作品の世界観を壊すほどではないので、ポリコレ配慮には都合がよかったのではないのかなと思います。

また、話題性もあるので、作品自体がダメだったとしても、現状巻き起こっている論争を生んだという点で、一定の価値があったと思います。

ただ、もとのアニメ通りに制作してほしかった人からすれば、利用されたと感じるでしょうし、ザコもそう思います。


悪いポリコレ

ただ、意味のあるポリコレをしないとそれはポリコレ風なものとなってしまいます。

例えば、アジア人を起用するために、新たなキャラを作るってほぼ何もしてないのと一緒ですよね。元のキャラに配役することに意味があるのに。ちなみにこれは、ザコの大好きなスターウォーズで起こったことです。

また、LGBTQ+を扱ったドラマならば、当事者の役者がその役をやらなければ意味ないのに、別にそうじゃない人がやったりします。

そして、過度にポリコレを押しすぎることもダメです。それはただのポリコレ配慮に酔っているだけですから。


ポリコレ配慮はいつ終わるのか

ザコの理想は人種で考えるならば、白人:黒人:アジア人=1:1:1となることです。で、こういうシステム、社会ができたのなら、本当のガチガチの実力主義で競い合えばいいのではないでしょうか。

一番いいのは、現実のデータ(人種、LGBTQ+の割合など)と照らし合わせて、映画や会社で採用していくことだと思います(実力も加味しながら)。


リトルマーメイドの感想

最後にリトルマーメイドの感想を述べます。

歌うますぎ。
と、アニメに則るために仕方ないのかもしれないけど、人間世界が得してる感じだったよね。

です。


最後に

大分、語気を強めて書いてしまいました。言いたいことはまだまだあるのですが、この辺でやめときます。
まあ、こうやっていろいろ議論したりするのに意味があると思うので、思ったことがあれば、気軽にコメントしてください。

ぜひ映画館でリトルマーメイド見てみてくだしー。

はじめましての方は、普段は英語勉強についてnoteっているので、ザコのnoteマップも読んでみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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