見出し画像

マッチングアプリの問題は国境を越える。Netflix映画「ラブ・ハード」感想

日本でも海外でも、よくある話は同じなんですね。


STORY:
デート事情を執筆しているロサンゼルス在住の記者が、マッチングアプリで完璧な男性と出会う。
彼女はクリスマスに彼を驚かせようと内緒で彼のもとへと向かうことにする。
しかし、彼女の目の前に現れた彼は、写真とは全く違う人物だった。

現代の”あるある”の縮図

やや誇張表現ではあるものの、ある意味世界共通の”あるある”をテーマとした本作。個人的には面白く観ることができました。

まあ、実際にマッチングアプリで異性と会う時「結構違うな」と思うことはあっても別人が出てくることはほとんどないと思いますが。笑

でも、この作品の主人公二人のように会うのが難しいレベルの遠距離だと見た目を偽ってもバレようがないわけで。
日本で更にマッチングアプリが浸透していって、少子化対策の国策みたいになったら起こり得る問題だろうなぁと思ってしまいました。


大切なのは見た目?中身?

物語のテーマ性は、浅そうに見えて案外深い気がしました。
見た目をイケメンに偽っていたタグと、イケメンと付き合うために中身を取り繕うナタリー。
どっちが正しいとかではなく、大切なのは正直であること。

男女どちらもそうだと思うんですけど、やっぱモテたいしタイプの異性と付き合いたいじゃないですか。
そのために相手に発言や趣味を合わせてしまうこともあると思います。

でも、偽りの自分を好きにもらっても結局最後はどこがで綻びが出てくる。
でも、実際ありのままでいることって中々難しくて。
そういう意味では、タグもナタリーも同じ悩みにぶつかっていたのかもしれない。

この作品の結末はちょっと綺麗過ぎるかもしれないけど、しっかり答えを提示してくれたことは好印象でした。


「ラブ・アクチュアリー」を観てたらより楽しめる

この作品、クリスマス映画ということで「ラブ・アクチュアリー」をパロったシーンからよく出てきます。
なんなら、ラストシーンまで「ラブ・アクチュアリー」の名シーンをパロってるという。ある意味すごい思い切りだ。

僕は「ラブ・アクチュアリー」が好きなので楽しめましたが、これ観てない人はどうなんだろう。未見だとラストシーンの演出意図が一切わからないような…この玄人しかわからない演出、個人的にはあまり好きじゃないです。
基本的に、映画はその作品単体で楽しめるのが理想的だと思っているので。

もしこの作品を全力で楽しむなら、事前に「ラブ・アクチュアリー」を視聴しておくことをおススメします。劇中には「ダイ・ハード」も出てきますけど、こちらは観なくても大丈夫でしょう。笑

この記事が参加している募集

#スキしてみて

523,364件

#映画感想文

65,841件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?