昔の僕は、外見にコンプレックスがあった。
…すみません、ちょっと格好つけました。
今でもコンプレックスがあります。

背が低い、小太り、イケてない顔、メガネ。
おまけに、内面にも自信がない。
15年前の僕は、コンプレックスのデパートみたいな奴だった。
コンプレックスのデパートとしてなら三越伊勢丹を抜いて業界一位が取れそうなレベルだ。

大人になる過程で、締まった身体と変わった自信は手に入れた。
まあ、少しはマシになったものの三越伊勢丹が京王百貨店になったぐらいで。
今だって、見た目はカッコ良いとは言えないと思う。

しかしながら、僕は自分自身にイケてないからこそ持てる独特の感性があると思っている。
そのひん曲がった思考こそ、僕の最大の長所でもある。

僕は、心の奥底でそんな自分を受容してくれる人を求めている。
自分の内面を、考え方を、思考を評価してくれる人を。

見た目なんて、所詮は容れ物だ。
年齢と共に変わるし、化粧や整形でどうとでも変えれる。
スタイルだけはどうしようもないと思っていたけど、今や身長を伸ばす手術もあるらしいし。

でも、中身だけはどうやっても変えようがない。
だからこそ、誰もが自分の中身を見てくれる人を求めているんだと思う。

しかしながら、本当の意味で相手の中身を見るって中々難しいものだ。
かく言う僕だって、相手の顔やスタイル、年齢や職業ばかりを見てしまう。
それを無視して内面だけに目を注ぐのは、かなり難易度が高い。

だからこそ、それを相手に求めるのが酷なのも分かっている。
それでも、内面を見てくれよと思っちゃうんだけどね。

人間、自分のことを棚に上げてわがままを言うものだ。
こんな自分をまずは正さないと、中身を知ってもらったところで評価されないかもね。