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🇻🇳旅行記Ep 7 タイ、フィリピンと比較したベトナムの魅力

 ベトナム旅行記を書き始めて、気づけば3ヶ月が過ぎていた。ここいらで完結させようと思い、何を書こうか悩んだ結果、他の東南アジアと比較したベトナムの魅力について書こうと思う。

 今年訪れたのは4カ国。その内、東南アジアはタイ、ベトナム、フィリピン。同じ東南アジアでも、雰囲気、文化、宗教、食事、物価は全く異なっており、毎回新鮮な気持ちにさせてくれた。

 まずは宗教。ベトナムは、限りなく日本に近いように感じた。日本と同様に宗教色が強く無い。宗教色というのは、ある程度街並みに反映される。バンコク(タイ)を訪れた時には、至る所に寺院があり、一般の住宅にも仏教色の強い色使い、滞在中托鉢の人を見かける機会が多々あった。マニラ(フィリピン)を訪れた時には、スペインやアメリカの統治を受けていた事もあってか、バロック様式の教会群を見かけ、キリスト教の影響を色濃く受けている事を見てとれた。勿論、ベトナムにも教会や寺院は存在するが、日本と同様殆どの人が無宗教であり、7%がキリスト教、5%仏教を信仰しているに過ぎない。僕自身、何か特定の宗教を信仰している訳じゃ無いので、凄く親近感が湧いた。
 次に、食事。ベトナム料理の味付けは凄く日本食の味付けに近いと感じた。日本でも有名なフォーは、あっさりとした鶏だしベースの味付けでしつこくなく、日本人の舌にも良く合う。その他にもEP.2で紹介したブン・チャーなど、安くて美味しいローカルフードを沢山見つける事が出来た。頼んで食べ残した記憶というのは無いくらい僕の口には合った。タイではガパオライスやカオマンガイといった美味しい食べ物を見つける事が出来た。でもその他に美味しいと感じたものが正直思い浮かばない(笑)記憶にあるのは、カオサン通りの居酒屋バーの様な所でカレーを頼んだら、ココナッツミルクの甘い風味にカルダモンやクローブ、シナモンなどのスパイスで味付けされた「イエロー・カレー」が出てきて、それが僕の口に合わず2,3口だけ食べて後は米だけ食べてカレーの殆どを残したっていう事と、「Inter Restaurant since 1981」で頼んだトムヤムクンが辛過ぎるのとすっぱすぎて、これも殆ど手を付けずに残してきたっていう事。どうやら僕の口には、ココナッツを使った味付け、料理というのがどうも苦手らしい。3カ国の中で間違いなく「食」で苦労したのはフィリピンだった。写真ホルダーを見返しても出てくるのはラーメン、うどん、ピザ、ジョリビー、、、。唯一しっかりとしたフィリピン料理を食べたのはセブ島の中にあるレストランで食べた「ポークシニガン」、「シシグ」、「イカの姿焼き」の3つ。これらは普通に美味しかった。でもあくまでショッピングモール内のレストランであって、庶民的であるかは定かでは無い。結論、フィリピンでは安価なローカルフードを見つける事が出来なかった。
 次に物価。これは安い順にベトナム、タイ、フィリピンだと思う。(2023年12月現在)。まずはフィリピンから。レストランの値段は日本と殆ど変わらない印象を受けた。ただコンビニに売られている水や、現地での移動に欠かせないバイクタクシー(日本にはタクシーしか無いけど)の値段は日本よりも格段に安かった。タイに関しては全体的に日本よりも安かった。食事もチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットで頼んだガパオライスは3、400円くらいだった覚えがあるから、日本と比較しても格段に安い。最後にベトナム。ここは全てが格段に安かった。外食も一食300円で済ませる事が出来たし、バイクタクシーも3キロで120円、マッサージも60分1800円程だった。円安が進む今日、物価の安さは旅行先の決定を左右する一つの要因であり、ベトナムの物価は一大学生の自分にとっても日本では出来ないような贅沢が出来て非常に魅力的だった。
 最後に、英語力。これは英語が通じる順にフィリピン、ベトナム、タイ。最近、日本でも「セブ島留学」という言葉を耳にする機会が増えてきた。これは英語の語学留学として、フィリピンのセブ島で学ぶという事なのだが、僕は実際セブ島を訪れるまでこの事が理解出来なかった。それはフィリピン人の英語力と接していなかったからである。読者にも「え、英語の留学なら普通北米かイギリスなんじゃないの?」と思った方がいるかもしれない。僕もそう思っていた。フィリピンに訪れた時、彼等の英語力には驚いた。殆どの人が英語を流暢に話すからだ。観光地化した施設のスタッフや外資系のファストフード店で英語が通じるのはその他の国にも言える事なのだが、バイクタクシーのおっちゃん、露店売りの人、ストリートチルドレン、コンビニでさえも殆どのケースで英語で意思疎通出来るという点が、他との決定的な違いである。バーで知り合ったフィリピン人達と7、8人で集まって喋った時も全員が英語で喋っていた。「え、フィリピンの公用語ってタガログ語だよな。何で普段からこの人達は英語を使うんだ?」って思い、後で調べてみると、過去アメリカの植民地だった事もありタガログ語と同様に英語もまた公用語である事を知った。アジアの一国であるにも関わらず、半ば第一言語が英語であるのがフィリピンであり、日本からの距離も比較的近く、物価も同様か少し安い環境で語学留学出来るのは魅力に感じた。話が脱線したが、フィリピンに行っても多少の英語力があればコミュニケーションで困る事は無い事を約束しよう!
 ベトナムは観光地周辺では英語は通じたけれど、その割合はフィリピンよりも低いと思う。現地の大学生には英語を喋れる人が居たけれど、バイクタクシーで英語が通じた人は一人もいなかった。タイもベトナムと似たような感じだったけれど、ベトナムよりかは低い印象を受けた。EF EPI英語能力指数ランキング(2023)によると、フィリピンは世界第20位、ベトナムが58位、日本が87位、タイが101位だった。この事からも日本と比較して、フィリピンとベトナムの英語力は大きいと言えるだろう。

 各国の宗教、食事、物価、英語力についてまとめてみたが、自分で読み返して見て改めて「ベトナム」はいいなぁと思う。食事が美味しい。物価が安い。英語が出来れば都市部ではコミュニケーションでは困らない。宗教が日本と似た感じ。同調圧力の無い、アナーキーな雰囲気。クラブ1900(旅行記EP4、ハノイ)、ブン・チャー(EP2、ハノイ)、隠れ家カフェ(旅行記EP5、ハノイ・ホーチミン)。たまらなく好きだ。

ベトナム旅行では、北部の首都ハノイと南部の商業都市ホーチミンを訪れたが、全く雰囲気は違っていた。発展の度合いや都市の大きさとしては明らかにホーチミンの方が大きく、日系や韓国系の企業が進出している事もあり、街中で日本人や韓国人を多く見かけた。ホーチミンの方がより都会的、開放的な雰囲気だった。それと、外食にするにしても都会である事も関係してかホーチミンの方が少し高かった。ハノイは全体的に保守的な印象を受けた。見かけたベトナム料理屋の数、籠を持った物売り、落ち着いついた街並み。伝統が色濃く残った感じ。


やっぱり僕はハノイが1番好きだ。
I'll be back!! Hanoi.








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