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中間管理職が、経営者を見放した日の話

<おじさんDX Vol 78>

とある会社での話です。

✅経営者からのお叱り


「もっと社員とコミュニケーションを取りなさい」と

お叱りを受けたCさん。

経営者:『Cさんは社員の事をわかっていない』
経営者:『社員が何を考えているかわかっているのか?』

部門責任者であるCさんは、その時に、先日支社所属の社員が、退職したことと思い『申し訳ありません』と言う事しか出来ませんでした。


背景には、このとある会社が、昨今退職者が増加している事にあります。

経営者側としては、退職者が増えている事について懸念しており、危機感を持った結果でした。


 ✅見たものしか信じない

この会社は、社内での噂話が非常に多かったのです。それこそ人事関係や表沙汰になっていない事や根拠のない事まで、噂話になるのです。

例、○○さんが異動「なにかやらかしたみたいだヨ🤐」

噂を立てられた側は、たまったものじゃありません。

こうした噂話は、健全ではない会社でよくある事です。社風が良くないとも言えるでしょう。

少々前からこの会社の経営者は『見たものしか信じない』と公言していました。

Cさんは、滅多に視察に来ない経営者が、社員とのコミュニケーション不足と判断するに至って「一体全体、何を見たのだろう?」と疑問に思ったそうです。


 ✅社員からの電話がきっかけ

とある社員が、頻繁に経営者に電話をしていたようです。

🍀なぜかその社員は、経営者の個人携帯番号を知っています。

Cさんの世代では、いくら経営者の番号を知っていても、社員が上司を飛び越えて気軽に経営者に直接電話をすることは、無いと思っていたそうです。

 ✅社員は退職前から頻繁に電話

社員旅行の際にその社員は、お酒も入っていた事もあって経営者と意気投合します。電話番号の交換やLINEの友達になり、その場には、他の支社の社員もいて、同様なことを繰り返していたそうです。

経営者からすれば「交友を深める」「日ごろの労い」の意味もあったのでしょう。

しかし、節度のある線引きは、経営者も必要だったと思います。


 ✅社員の一部が経営者に直電

経営者に電話をするハードルが下がると、それこそ多数の連絡が来るようになります。

経営者も当初は、頼られていると疑問に思わなかったらしいのですが、あまりにも節度がなく、頻繁に電話やメール、LINEが来るのです。

それとなく合わせていましたが、さすがに面倒になった様子でした。

 
1人の経営者に複数の社員ですし「あの社員には対応して、私には対応してくれなかった」となると、それこそ不公平感が増します。

それで「見たものしか信じない」と公言することになったのです。

 ✅噂話の本丸

社内で「経営者が、○○さんの事をこう言っていた」のように幹部役員でも知らない事を一部社員が、知っていることが多いのです。

もちろん別支社で働く社員も繋がっていますから、全社的に経営者が言った事が、広がってしまいます。

それに対し経営者は

✅「情報が洩れている!」

と役員や幹部社員を叱るのです。


 ✅退職した社員の上司

Cさんは、その退職した社員の上司です。

日頃から周囲が、目に余るほど勤務態度が悪く、Cさんは、そんな社員を根気強く指導していたのです。その事を面白くなく思っていなかったその社員は、こともあろうに経営者にある事ない事を都度連絡をしていたのです。

それでその経営者は「俺が確認しておく」と社員に伝えていたようです。

 ✅梯子を外された

Cさんにしてみれば、これほど不愉快な事はありません。Cさんの指導の仕方が、不当な方法で行われていたなら別ですが「片方の話しか聞いていません」


その事を知ったCさんは

✅『経営者は、言っている事とやっている事が違う』
✅『自分は、信用されていない事かわかった』

と言い出すようになります。


 ✅経営者との関係悪化

相手が、たとえ経営者であっても、お互いの信頼関係が、結べない相手となると、仕事へのモチベーションも下がります。

Cさんは、すっかりこの会社に対して価値を見失い転職を検討するまでになりました。やがてCさんは、同業ライバル会社へ転職したのです。

 ✅裸の王様の誕生

こうしたワンマンな経営者ですから、自ら作ったネットワークで噂話を広めてしまったのです。

幹部社員や社員は、経営者に進言をしなくなり、表面上当たり障りのない対応を行うのです。

経営者は社員が、どう思っているか本音を知らないですから、さぞ満足でしょう。


 ✅梯子を外す行為は、やる気をなくす

私はこの話をCさんから聞いて、他人事ですがとても恥ずかしくなりました。

Cさんの話の内容が、聞いた通りの事実であれば、この経営者の行なった行為は、Cさんの信頼を裏切る行為です。

仮に社員から、上司の批判めいた話を経営者が受けたらのなら「上司を信じて差し戻す」くらいの覚悟をこの経営者は、持っているべきでした。

その上で事実確認を調査するべきです。


✅社員のことを分かっていないのは、誰でしょう?


そう思う おじさんの話しでした。

🍀駄文を読んで頂き誠にありがとうございます。 ✅1.ガリガリ君の購入資金に充てます。 ✅2.ボンコツな愛車の維持費の足しにします。 ✅3.神社のお賽銭か盲導犬に募金します。